不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界 (講談社ノベルス)
- 講談社 (2008年12月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061826267
作品紹介・あらすじ
平和だったはずの私立千載女学園で、不可思議かつ不可解な殺人事件が起こる。そしてそこに勤務していたのは、こともあろうか倫理教師となったあの串中弔士。病院坂迷路を巻き込んだ事件から14年。探偵ごっこの犯人捜しが再び始動。犯人は一体?!これぞ世界に囲われた「きみとぼく」のための本格ミステリー。
感想・レビュー・書評
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妙にあっさり。
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推理小説ではあるのだけれど、さて?って感じ。(^^;
ネタバレを防ぐとなると、印象すら話しづらい小説ですね。
読み終わってみれば「そんな話だったんだ」とは思うものの、ビックリするかと言えば、もう少し努力した方が、って感じですね。
登場人物が壊れている小説を読みたい人には間違いなくお薦めですけど。(^^;
で、シリーズ最終巻って出るの? -
前作のあとがきで西尾さん自身が書いているように、中学三年生になった串中弔士エピソード編になるはずが、なんと高校教師になっての登場に変更されていた。
しかも担当教科は倫理ときている。
予定はあくまで予定・・・ということだろう。
世界シリーズには特徴のある、ある意味個性的すぎて、個性なんて言葉では括りきれない人物ばかりが登場する。
中でもひとり群を抜いているのが串中弔士だ。
突き抜け具合が度を越していて、底なし沼のように底のない串中の精神を、さらにブラックホール化してしまっている。
他者とはまったく違う存在でありながら、その個性は個性ですらない。
透明なまま漂っているくらげのように、見る人によって可愛いとも、気味悪いとも感じてしまう。
もしかしたらくらげと気づかずにゴミだと勘違いしたままの人もいるだろう。
そんな串中に病院坂迷路のバックアップでしかない「わたし」が太刀打ちできるはずも無い。
同じ作家が書いているはずなのに、やけにハマる物語とそうでない物語がある。
特に西尾さんの書く物語は、個人的にだがその傾向が強い。
外れだと思う物語はないけれど、ハマり度は物語によって大きく増減する。
世界シリーズはドハマリしたシリーズだった。
猟奇的なのにさらっと乾いた感触。
殺人事件なのに悲惨さや陰鬱さはまったく感じない。
少しだけ刺激の強い、不規則なリズムを刻むコメディを読んでいるような・・・。
たぶんストーリーよりも、いわゆるキャラ読みをしているせいだろう。
その意味で、シリーズ第4作のこの物語はハマり度が少なかった。
第1作から続いてきた独特の世界観が薄れてしまっているように感じてしまった。
あと1作で世界シリーズは終わってしまうらしい。
世界シリーズらしい物語を待っている。 -
中弔士。
彼にとっては全てがゲーム――。
名門女子高校を襲う七不思議殺人事件!
平和だったはずの私立千載女学園で不可思議かつ不可解な殺人事件が起こる。そしてそこに勤務していたのは、こともあろうか倫理教師となったあの串中弔士。病院坂迷路を巻き込んだ事件から14年。探偵ごっこの犯人捜しが再び始動。犯人は一体?!これぞ世界に囲われた「きみとぼく」のための本格ミステリ! -
25.10.31
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弔士くんが結婚してたとは…。
本編よりそこに驚きました。
物語は、学校の七不思議に基づいて書かれていました。
正直途中まで気づかなかったんですけど。
でも、内容はいつも通りでした。 -
平和だったはずの私立千載女学園で、不可思議かつ不可解な殺人事件が起こる。そしてそこに勤務していたのは、こともあろうか倫理教師となったあの串中弔士。病院坂迷路を巻き込んだ事件から14年。探偵ごっこの犯人捜しが再び始動。犯人は一体?!これぞ世界に囲われた「きみとぼく」のための本格ミステリー。