無貌伝 ~双児の子ら~ (講談社ノベルス)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061826328

感想・レビュー・書評

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  • 人とヒトデナシという怪異が共存している世界が舞台。
    ヒトデナシの怪盗・無貌から犯行予告が送られてくる。
    無貌に顔を奪われた名探偵・秋津と助手(臨時雇い)の少年・望の二人はその犯行を防ぐために鉄道王一族を訪れるが・・・

    ジャンルで言えばミステリーなのか、ファンタジーなのか…迷いどころです。
    ミステリーとしてはちょっと物足りないかもしれない((+_+))
    なんせ怪異であるヒトデナシは能力によってはなんでもありなので…(^_^;)
    起きる連続殺人の犯人は人かヒトデナシか…気になって夢中で読んじゃいました。

    時代設定が昭和初期って感じなのも結構気に入った要素です。
    なんか怪盗20面相を思い起こさせるような感じです。

    秋津と望、この二人と無貌が今後どんな展開をみせるのか楽しみです(^^♪

  • 続刊も読みたくなった。
    今回の事件を切っ掛けに変わるだろう望と探偵が今後どうしていくのかを知りたくなる。

    最後まで読んで、ああこれ全部記憶だったのか、と気付かされて、
    確かに記憶を読まれていない秋津探偵視点の語りはなかったなーと。
    なるほどですね。

  • 怪人二十一面相を思い出しました。

  • 「能力者バトルミステリ」
    自分は誰かに成り変わられているのだ。
    貴方は本当の貴方ではないのだ。
    貴方は誰?

  • 望月守宮さんデビュー作。
    古典的なミステリーでありながら、そこにあやかしのような、ファンタジー要素を加えることで、読者を混乱させる新感覚さが気に入りました。
    主人公古村の両親に捨てられた過去や自暴自棄になって起こした行動、決して幸福ではない主人公の境遇はありがちながら、ひょんなことから探偵の助手、探偵業、そして殺人に出くわし、触れ、変わっていくさまが面白い。
    普通の子だよ、普通のいい子だ。という台詞がすごく響きました。

  • 昭和初期のレトロな香り漂う世界観。助手が探偵のことを「先生」と呼ぶあたりににやりとしてしまいます。
    ヒトデナシという特殊設定を用いたミステリですが、犯行や推理面においてその存在を上手に生かしていたとは言い難く、特に動く影の正体についてはわざわざ論じるまでもないような……。それとこれは作家のスタンスによりけりなので一概には言えないけれど、個人的にはフェア/アンフェア判定でアウトな部分がありました。
    物語そのものはとても面白かったです。

  • 会話文がこなれたかんじがしなくて読み始めはすこし不安だったけど、筋書きとかトリックとかなかなか綺麗だし設定もうまく消化してたので好印象。ただちょっと期待してた無貌と秋津の存在感がやけに薄くて残念。魔物大合戦!みたいのなのもなし…なのは良かったところか笑。楽しんで読めた。

  • お話の世界に引き込まれます!とっても不思議な世界で、それが新鮮。もう1回読みたい作品です。

  • メフィスト賞(40回)

  • 現代とあまり変わらない世界で繰り広げられるミステリー?
    怪盗20面相の様な登場人物、と言えばいいんでしょうか?
    探偵がいて助手がいて、懇意にしている警察がいて悪がいて…。
    ただ、どこを取っても性格がすごいかと思われますが。

    自信と自身を喪失してしまった探偵と
    そこに押し入った助手。
    この助手が主人公なわけですが…すごいです。
    やる気だけが空回りタイプの小悪人と思いきや
    単なるお人よし。
    ヒントを貰って、がしがしと推理していく様は
    これでいいのか探偵…と、雇い主の方が心配になってきたりw

    最後の謎解き場面が長かったは長かったですが
    それ以上にすごいものを読んだ感じです。
    とりあえず、今更な父親は馬鹿かと。
    長年の蓄積は、そんなものではどうにもなりません。

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著者プロフィール

第四十回メフィスト賞を『無貌伝 ~双児の子ら~』で受賞。同シリーズに『無貌伝 ~夢境ホテルの午睡~』、『無貌伝 ~人形姫(ガラテア)の産声~』『無貌伝 ~綺譚会の惨劇~』『無貌伝 ~探偵の証~』『無貌伝 ~奪われた顔~』がある。

「2014年 『無貌伝 ~最後の物語~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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