少年名探偵 虹北恭助の冒険 フランス陽炎村事件 (講談社ノベルス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061826663

感想・レビュー・書評

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  • ずっと放置していた最終巻。

    ページ数の割にはあっさり読み終えた。
    謎解きは脱力もの…。
    なんちゃってミステリーすぎる…。
    こんなのが最終巻でいいの…?と思えるレベル。
    (時系列的には途中だけれど)
    エピソードとしてなくてもよかったんじゃないかな、と思えてしまう。
    面白くないことはなかったのだけれど、過去の伝説とか肩透かし食らいすぎ…。

    陽炎村の人は災難だったな…。
    本当なら笑って済まされる問題ではないような…。

    最近、再読していたクイーンシリーズに比べると、ボケツッコミのはちゃめちゃさが控えめな印象。

    クイーンの先祖はゐつさんと巧之介が結婚しての子孫…?でも2人にあまり接点はないような…、と思っていた謎がここで明らかになるとはまさかのサプライズ。
    恭助本編よりも、こっちの情報の方が嬉しかった。
    長年の謎がこんなところに公開されていたなんて…。

    じっちゃんが本当の黒幕だったというのはオチとしては面白かった。
    現代の巧之助も謎めいた存在でその後が気になる。
    でも、虹北恭助シリーズはこれで終了。

    • はろーすみすさん
      はやみね作品は細かいところで繋がっているのが良いですよね。
      虹北堂で亜衣ちゃんがバイトしていたり、響子ちゃんと恭助の小学校時代の先生が教授の...
      はやみね作品は細かいところで繋がっているのが良いですよね。
      虹北堂で亜衣ちゃんがバイトしていたり、響子ちゃんと恭助の小学校時代の先生が教授の元教え子だったり。
      インタビューによると、「夢水清志郎」2ndシーズンにも、そのうち亜衣ちゃんたちが出てくるようなので、いまから楽しみです。
      2013/04/12
  • はやみねかおるリスペクトな私ですが、未読だった本作!
    かるーくてさくさく読める、頭がごちゃごちゃしてる時には最適な作品

    …ですが、正直言って肩すかし感が尋常じゃない
    途中はぞくぞくしてこれは他とは違う名作になるんじゃないかと期待したのもつかのま
    あのゾクゾクをかえしてくれ!
    嘘は言ってないです!
    はやみねさんは優しすぎるのかもしれません

    まあ、キュンキュンするポイントもありましたが、なんだろう、ノベルスで出してるんだから、もちっと深くえぐってほしかったなあ
    ちょっと残念(´・ω・`)

  • 高1だ!
    ハイスクールでは、いきなり高2になってて驚いたけど、これが間にあったからか、納得。

    響子ちゃんの行動力凄まじいな。
    恭助に会うために、フランスまで行くとは。
    というか、ガラガラでどうやって金の玉出したの?由美子さんが何かしたのかな?と思ってたら、当たってた(笑)

    美絵留、家の人に対しても猫かぶりすぎでしょ(笑)
    響子ちゃんとあれだけ、バチってたのに姉がほしかったとかよく言う!
    恭助と別れさせれるかもと思って、響子ちゃんに疑いの目がいくよう細工した美絵留怖すぎん?
    というか、巧之介、ミリリットル家の人間なんだよね?
    黒目黒髪に学生服って一体?

    恭助、事件に積極的に関わりたくないのに、響子ちゃんを守りたいから関わっていくとは見直した!
    町の人からあんな態度とられて、ジャン君のお母さんから悪魔扱いされて雪玉投げられたら、そりゃ傷つくわ。
    ちょっぴりデリケートすぎるけどね(苦笑)
    が、『どこにいても、響子ちゃんには、ずっと一緒にいてほしい』てほぼプロポーズでプラマイゼロ!

    ムスティック騒動、まさかの若旦那達の映画撮影で、ほんとびっくりした!笑
    冒頭のあの話、生きてたとは。
    それもこれも、すべては恭じいちゃんの手のひらの上なの凄すぎん?
    恭助を帰国させるためにここまで仕組むなんて。笑
    新婚旅行を邪魔されたくなかった由美子さんは、宮崎さんと若旦那を引き離せてラッキー。
    響子ちゃんのお父さんは見張り役が出来てラッキー。
    若旦那達は映画取れてラッキー。
    そして、恭じいちゃんは恭助が困ったことに巻き込まれているのを手助けできるし、恭助も帰国してくるしで、ラッキー。
    いや、凄いわ恭じいちゃん!
    自分も恭助と同じく、手のひらの上で転がされたわ(笑)

    刊行順だとこれが最終巻なんだよね。
    虹北恭助シリーズ、ほんと外伝出してほしい~!
    トムソーヤもクイーンも映画化だから、その記念に虹北恭助シリーズの外伝と復刊をお願いしたいところ。

  • 虹北恭助シリーズの中で唯一読んでなかった事を思い出し、約15年振りに同シリーズを手に取った。

    本を手に取ってまず思ったのが、表紙。
    挿絵もそうだが、全体的にデフォルメされた印象。虹北恭助の新・新冒険の頃の絵が一番好きだったので、少し残念だった(新・新冒険の春服響子ちゃんはどちゃくそ可愛かったし、片目だけ開眼したサンタ恭助は色気に満ち満ちていた)

    キャラクターで言えば、特筆すべきはやはり響子ちゃんだろう。冴え渡るツッコミ、恭助に会う度渾身の右フックをお見舞いする暴力ヒロイン振り、恭助に向ける感情に欠片ほども迷いが無いところ。作中にて恭助の口から語られるように天真爛漫そのものだった。初読時から15年経ち、私自身も子どもから大人になったが、変わらず彼女は魅力的であり、その事がとても嬉しく思えた。

    また、随所に見られたはやみねかおる作品特有の言い回し・言葉のチョイスも健在だった。久方振りに作品に触れて、今日の私の言語センスが如何にはやみねかおるに影響されているか再認識して、なんだか可笑しくなった。

    ただ"本格ミステリ"という感じではなかったかな。序盤から密かに張り巡らされていた伏線は見事なれど、最終的に予想外なところに着地したな、という印象は拭い切れなかった。

    とはいえ、15年の時を経て、再び赤い夢に染まってみて、その活き活きとしたキャラクター達や言語センスが今尚私の琴線に触れるものと分かり、とても嬉しかったし、他のシリーズの魅力溢れるキャラクター達にも再び会いたくなった。

  • はやみねさんらしくすごく面白かった(((^-^)))
    次の巻(というか前の巻?)早く読みたい~!

  • はじめてこのシリーズと出逢ったのは小学5年生。
    学校で呼んでて、先生に漫画と勘違いされて怒られたことを思い出します。
    小説です、と(ほぼドヤで)中身見せたときのこと忘れられないなぁ。

    最後の最後で「うわぁきた!きやがった!!」って叫んでしまった。
    正直笑うしかなかったです(笑)
    ほんと、(いろんな意味で)素敵な作品でした。
    恭介と響子ちゃん、だいすきです*

  • イラストレーション / やまさきもへじ
    カバー&章扉&目次デザイン / Veia
    ブックデザイン / 熊谷 博人・釜津 典之

  • なんとなく途中から嫌な予感がしていたのだがやはり…といったかんじのオチでした。毎回毎回お疲れ様です。
    犯人が雪上に残した三つ跡を発見した直後に、嫌な予感が嫌な確信に変わりました。それはどっからどう見てもあの人達の機材の痕跡です、本当にありがとうございました。
    しかし最終巻でもやらかしてしまいましたね、はやみね先生。もとい、若(ry
    …でも虹北恭助シリーズなら、このラストでもしょうがないと納得できてしまう所が実に恐ろしい。歴代のオチを知らない人が読んだら間違いなくキレる事もうけあい。因みに読み終わった後、無言で本書をそっと閉じました。
    なんだかなぁ、と思っていたら時系列的にはハイスクールアドベンチャーの方が後だったんですね。あっちの方が本当の最終巻だったのか。

  • はやみねかおるが大好きな私が、やっと手を付けて読んだ本。
    実はハイスクールアドベンチャーはまだ読んでないので、時系列通りに読んでることになるのかしら。

    途中ではやみね作品の他の登場人物と思われる人(実際あとがきだと本当だったみたいですね^^)が出てきたりして面白かったです。
    ただ、事件の謎解きがなんとなく満足いくものではなかった…というか、どこか引っかかったまま終わってしまったと思いました。たぶんそれは過去の事件に触れられてないせいなのでしょうが…気になるなぁ…

    あと、虹北シリーズ特有のオチなので…本格ミステリを求めると拍子抜けかもしれないです。

  • 「一緒に、虹北商店街に帰ろう。そして、もうどこにも行かないで」
    旅へ出てしまった恭助を追って、響子はフランスまでやってきた。
    フランス陽炎村。そこにはかつての領主の亡霊が現れるという。
    虹北恭助の推理が冴える。シリーズ最終巻。

    シリーズ最終巻ではあるものの、時系列的には最後ではない。
    先に刊行された『ハイスクールアドベンチャー』がシリーズの最後になっている。
    つまり、答えはもう出ているのだ。
    恭助は帰ってくるし、余計なものもついてくる。
    これは、その過程を楽しむ為の物語。

    ミステリとしては殆ど評価するべきところのない本作。
    何が魅力的かというと、響子の奮闘っぷり。
    恭助に会いたい。その一心で遠くフランスまで来てしまった響子を見てにやにやするのが本作の楽しみ方だと思う。

    「どこにいても、響子ちゃんには、ずっと一緒にいて欲しい」

    全編通して「はやみねかおるらしさ」が詰まっている。
    読んでいて非常に楽しかった。

  • 恭介の謎解きが結構面白かった。どうでもいいけど、がらがら回すやつの名前を始めて知った。

  • 以前どこかで読んでから、このシリーズは好きです♪
    マジシャンみたいに解決しちゃう恭助はいつもすごい!
    頭を使わずに読める楽しい一冊です。

  • はやみねさんはやっぱりやめられない。
    初めてはやみねさんを読んだときは小学生でした。
    もう大学4年ですよ…さすがにこの文体は純粋に楽しめなくなってきてしまいました。
    残念すぎる。
    でもやっぱりはやみねさんの描く人はキラキラしてて素敵です。

  • 恭介がフランスで旅をしていた時のお話。はやみねファンには嬉しい、清志郎左右衛門、巧之介、九印の話がちらりとでてきます。
    リアリティは霞ほどにもないし、年々楽しめなくなってはいるものの、はやみね作品ならば全てみたい。
    今回は高校生になった二人なので、恋の方も少しは進展が。昔は恭介のうじうじさを我慢できたが今は無理。響子が不憫すぎる。放浪癖があり、現実を直視できない野郎はダメだよ…。
    せっかくのフランス編なのに、城の描写や言葉のやり取りは残念の一言。

  • さすがに、はやみねさんはつらくなってきた

  • なんというバカミスw
    真相が明かされた瞬間、大爆笑でした。面白過ぎる。そして何より酷過ぎる(褒めてます)。これ、何も知らない人が読んだら壁に投げつけ確実ですよね。
    シリーズを読んできた人間からしてみれば充分に"アリ"というか"有り得る"話なのが怖ろしいところですけれど。

    しかし完結編にして唯一の長編作品がこれとは……バカだなぁ。もうなんか、表紙を見ただけで笑えてきます。

  • ……恐るべき真相。はた迷惑ここに極まれり! この真相を知ったときには良くも悪くも脱力しました。数々の謎の解明はいいんですが。まさか、まさかあんなのやこんなのが伏線だっただなんて……わはははは。そして一番の黒幕?があの人だったとはねえ。もっとも意外な真相だったミステリ、かもしれません(笑)。ただし、このシリーズを読み込んでいないと納得はできませんが。

  • フランス編

  • 読みたい。完結?読みたいさ。

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著者プロフィール

三重県生まれ。『怪盗道化師』で第30回講談社児童文学新人賞に入選し、同作品でデビュー。主な作品に「名探偵夢水清志郎」シリーズ、「怪盗クイーン」シリーズ、「虹北恭助」シリーズ、『ぼくと未来屋の夏』『ぼくらの先生!』『恐竜がくれた夏休み』『復活!! 虹北学園文芸部』『令夢の世界はスリップする 赤い夢へようこそー前奏曲ー』(いずれも講談社)、『めんどくさがりなきみのための文章教室』(飛鳥新社)などがある。

「2023年 『都会のトム&ソーヤ 日めくり名言カレンダー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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