探偵小説のためのインヴェンション 「金剋木」 (講談社ノベルス)

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著者 : 古野まほろ
  • 講談社 (2009年9月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061826694

探偵小説のためのインヴェンション 「金剋木」 (講談社ノベルス)の感想・レビュー・書評

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  • 図書館にて借りる。あかねんの妄想がないなんて…寂しいぞな(笑)全体としてはちょっと寂しげな感じだな。

  • 「解ってはいたのだ。解ってはいるのに。そしてこの旅路は、永劫果てることがない。果てることがない。世界を超克したはずの自分が。世界をこんなにも飢餓してる。永遠の生命。終わらない青春。その青が、こんなに寂しいものだったとは。この樹林と水の牢獄に閉ざされて。未来永劫、隠れ住んでゆく。死ぬことすらできないまま。」第4弾も面白かった。

  • 特殊設定モノ。伏線とその回収は素晴らしいものの、ちょっと苦しいかなと思う部分もあり。ラスト一冊なんてさびしい。

  • 大量の伏線がありながらコンパクトにまとまっているのがすばらしい。今回はあかねんの妄想が控えめなのが、嬉しいような、淋しいような。

  • 面白かったんだけど何だかものたりないような。妄想とカルタがないからではなくて。設定と雰囲気がとてもよかったので、この不死の家族たちの話をもっともっと読みたかったかなと。

  • 特殊状況のロジックで、雰囲気も好きですし、ミステリーとして面白い。
    さすが古野まほろ。

  • 投げっぱなしエンドは相変わらず。どうせ次の巻では何事もなかったように普通の生活にもどっているのだろう。
    あかね達がやってきたのはとある地方の廃校。そこにはなんと人が住んでいた。怪しい老婆、薄幸の少年少女。しかし彼ら。どうもおかしい。様子が変だ。そんななか完璧な密室殺人が起こる。
    古野まほろの本はいつも本格を意識していると紙面からも如実に伝わってくるんだけど、今回のはちょっと失速気味。
    メイントリックで終えておけばよかったのに次から次へと新たな事件。しかもそんなに驚くようなことでもなかった。
    何が言いたいかというと式神と妄想をもっとふんだんに盛り込んでくれ!ということだ。

  • キツネやら吸血鬼やら、あれ、これってファンタジーだったなそういや。

  • まほろ既刊(未読のゴシックを除く)の中で一番、後味がよい結末。ぶっ壊されず置いてきぼりにもされず、事件の全貌に納得してしんみりと終わる。すごく好み。
    事件自体も特殊設定が生きてて、探偵で毎回気になってた操られもしっくりきた。
    コモの心境の変化やあかねんとの関係など、ますます今後が楽しみに! 相生も書いてくれるんですよね? 天帝の続きも! 期待しつつゴシックに入ります……。

  • “あたしはいつも言ってきました。
    だから、これからも。
    探偵小説が遊技であるかぎり。
    探偵小説が伝統芸能であるかぎり。
    探偵小説が手続的正義を淫猥に語るかぎり。
    探偵小説が犯罪者の告発を幣とするかぎり。
    あたしはいうでしょう。
    誰が、殺したか――
    あたしの問いはただそれだけだと。
    謎を導く鍵はすべて提示されたと。
    読者と探偵の条件は同一であると。
    常識と既述の要素で謎は導けると。
    超能力や直感や偶然は不要だと。
    あたしはいま、ヒトにでも証明できる態様で物語的真実が説明できると。
    だからいま、読者の方々にもそれができるようになっていると。”

    このシリーズの言わんとせんことがわかるようなわからんような。
    消去法チックなこの謎の解き方が好き。

    “このひとにハンドルを持たせちゃ駄目だったんだ。
    実予市内を出発するとき。
    『中央フリーウェイ』がかかってきたときは、まだまともだったのに。
    『リフレインが叫んでる』あたりからおかしくなり。
    『埠頭を渡る風』でもう流線形になってしまった。
    スピードメータは百キロをどうしても割らない。
    あたしはどうしようもなく諾子先輩を凝視してしまう瞳をどうにか逸らせて、リアシート越しに後続車を見ようとした。
    いない。
    ぐるぐるしてるスカイラインだから、見透せないというのもあるけど。
    たぶん追いついていない。ていうかそれが当然だよ。
    ブラインドカーブばっかの県道だもん。三、四十キロ出せればいいほうだ。
    「そこっ!!」と諾子先輩。
    「どこなん……」と夕子。「……楓なに書いとるん」
    「この状況からして」と楓。「遺書しかないやろ」
    「堪忍して」と夕子。「あたしまだ坊っちゃん文学賞獲っとらんのに。冬のアンサンブル・コンテストもあるのに」”

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