零崎人識の人間関係 匂宮出夢との関係 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 212
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061826793

作品紹介・あらすじ

「零崎一賊」――それは“殺し名”の第三位に列せられる殺人鬼の一賊。
汀目俊希として中学校に通う零崎人識の下に、彼の友人を名乗る人物が現れた。“殺し名”序列一位、匂宮雑伎団の次期エース、匂宮出夢である。その口から発せられた『お願い』とは……!?

感想・レビュー・書評

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  • 出夢、人識、玉藻ちゃんの連携プレー。
    途中までは3人のずれているような友情が楽しかったのですが結末が最悪のバットエンドでした。
    さすが人類最悪がもたらしただけの結果である。
    出夢君と人識の決別、直木三銃士の死がことごとく無駄になった事がどうしようもなくはがゆい。
    西東さんは好きなキャラだけど今回はまさの人類『最悪』の遊び人の実力発揮といったところで本当に最悪としか言いようがない人間でした。

  • シリーズの中で一番好きかも。
    狐さんと遭った後の人識との会話がちょードキドキした。出夢と人識には仲良くいてほしかった……

  • 家の本棚が小さくてもこれだけは売れない本のひとつ。

    零崎人識と匂宮出夢のお話。

    外伝的な"人間シリーズ"から続く、人識と出夢の、本編の"戯言シリーズ"に至るまでのお話。

    友情以下、恋愛以上?

    まさか狐さんにセクハラ受けてたとは。コレ訴えたら勝てますよ!(ってそういう話じゃないか)
    相変わらず なのか、忍びもしないのに人の無意識えぐって、方向性を持たせて退場してく狐さんの影響力に脱帽。
    悪意しかないだろ。これで善意だとしたら凶悪です。って あぁ、《人類最悪》でしたね、失敬。

    友情なのか愛情なのかで押し悩む場面。
    二人とも好きな私は読み進めながら「愛だろ、愛!」と愛プッシュでした。

    もし出夢が愛(殺し愛ではありましたが)と判断したら、この後人識は高校までは進学できたんじゃないだろうか。
    その選択で出夢が幸せになれるかは不明ですが。

    でも出夢のアイデンティティ崩れちゃうからそういうラブコメな選択はなかったのかなぁ とも思う。

  • 出夢が壊れるさまが描かれる。悲劇。
    西尾維新が、温めていながらも登場させることのなかった、ブチ切れモードの「殺して解して……」が登場。キレてるなー。
    戯言シリーズともつながっているんだけど、もうあまり覚えていないので何がなんだったか。リアルタイムで読んだとしても9年の隔たりは大きいと思う。
    シリーズとして伏線を回収するなら刊行ペースはもっと速めなければならないし、それができないなら本をまたがる細い伏線は作るべきではない。
    けれど、伏線が気になって過去の本を読み返すあたりに、レンタルなどではどうしようもない、電子書籍化の時代にあっても本を所有する意味というものがあるのかもしれない。
    いろいろと本筋と関係ないことを思った。

    以前、西尾維新の本を読んで胸焼けを起こした原因に気づいた。いかにも文学寄りの小説は繊細な表現で繊細な感覚を楽しませる薄味の料理のようなものなんだけど、西尾維新は二つ名やスキルに象徴される記号化で登場人物を極端な存在にする。あとがきにもそんなことが書いてあった。甘味なら砂糖だけ、酸味なら酢だけというように、一つの味しかもたない濃い味付けになる。それは胸焼けも起こすというもの。
    若い人がライトノベルを読むのも、薄味の良さがまだわからなくて、記号化で分かりやすい濃い味がついているものを好むからかもしれない。

    イラストレーターの竹のレベルが上がりすぎて、挿絵が白黒になってしまうのがあまりにももったいない。

  • 人識と出夢はこんなに複雑な関係だったとは。戯言シリーズの印象も変わってしまう。まず出夢と殺り合ったいーちゃん凄すぎってことなんだけど。さらに出夢の身体年齢18才だったのかよ!もっと子どものイメージだった。そんで総合して±0だった西東天の好感度は大きくマイナスに振れた。二人のすれ違いは切ないものがあるけど、どうしようもなかったのかなという感じもする。ちなみに直木三銃士がいい話で意表をつかれた。西尾維新の「強さ、成し遂げた事とかも情報の一個に過ぎない」って考え方も考えさせられる。この巻が最終巻ですっての見たとき冷や汗かいた。四巻同時発売だったのね、焦った。やっぱいーちゃんとの話を最後にしたい。

  •  いやぁ、これぞ恋というか何というか。
     殺したいほど愛してるってこういうことなんでしょう。
     きっと出夢は人識の全部が欲しかったんでしょうね。文字通り全部。
     だから彼が出夢の知らない世界を持っていることがほとほと気に入らなかったのでしょう。
     全部あげたいから、愛したいし殺したい。
     全部ほしいから、愛してほしいし殺してほしい。
     たったそれだけのことなのでしょう。

     誰かを頼ることは弱さなのでしょうか。
     誰も頼れないことはまた弱さでありますがその辺の線引きは非常に難しいなぁと思わずにはいられません、はい。
     でも強さが身を助けることがあるように、弱さもまた身を助けたりもするのでしょうね。 

     まあなんというか『嫌いは好きの裏返し』というのを如実に見れた気がします。
     きっと好きに色々あるように、嫌いにも色々あるのでしょうね、うん。

  • "913-N
    人気作家コーナー","

  • まあまあ。折角やしもうちょい掘り下げてほしいかも。

  • 零崎シリーズの出夢と人識の関係を描いた物語です。
    大好きなキャラクターの人識のお話なのでとても読むのが楽しみな一冊でした。

    恋人なのか友人なのか仲間なのか曖昧な仲良しさんである出夢との関係にハラハラドキドキしてしまいます。

    2つ名がある者同士の定めに翻弄されてしまう中でも二人はとにかく関係性が続いていけばいいなと思いながら読みました。

    しかし!むむむ。。。

  • 久しぶりに読んだけど、、、。出夢くーん。
    戯言はわからないままに読んでるとこもあって読むたびにあ、そーゆーことねと諸々が紐解かれてくかんじはあって、以前読んだときは人識くんと出夢くんの関係に消化不良感はあったんだけど、今回はそこのところがちょっと解消されたかも。
    切ねーな…。でも永遠。双識さんとの関係読まなきゃ。

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著者プロフィール

1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビュー。デビュー作を含む「戯言シリーズ」は若い読者に大人気となる。2006年刊行の『化物語』は〈物語〉シリーズとしてシリーズ化され、アニメ化・ゲーム化され様々なメディアミックスが行われている。矢継ぎ早に刊行するすべての本が常にベストセラーとなり、当代随一の「物語師」として活躍中!

「2014年 『「偽物語」PremiumアイテムBOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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