零崎人識の人間関係 無桐伊織との関係 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061826809

作品紹介・あらすじ

「零崎一賊」-それは"殺し名"の第三位に列せられる殺人鬼の一賊。兄妹になったばかりの零崎人識と無桐伊織は人類最強の請負人・哀川潤を勝算を持って襲撃する。しかし結果二人は彼女の『仕事』に巻き込まれる羽目に!向かう場所は"殺し名"序列二位、闇口衆の拠点・大厄島、向かう敵は生涯無敗の結晶皇帝、六何我樹丸!新青春エンタの最前線がここにある。

感想・レビュー・書評

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  • 『殺し名』の第三位に列せられる殺人鬼の一賊、零崎一賊。
    今はもう全滅したと言われているその零崎の生き残り、
    零崎一賊の鬼子、顔面刺青の殺人鬼、零崎人識と、
    元女子高生、ニット帽の殺人鬼、無桐伊織。
    兄妹になったばかりの二人は、
    以前取りつけられた理不尽な約束を無効にしてもらうべく、
    人類最強の請負人・哀川潤を襲撃する。
    相手は大怪我で入院中の身、勝算はある――はずだったが、
    二人はあっさりと迎え撃たれてしまう。
    そして今回の襲撃を大目に見るその代わりとして、
    彼女の仕事を無理矢理手伝わされることに。
    目的地は、『殺し名』序列二位、闇口衆の拠点である大厄島。
    敵は、生涯無敗の結晶皇帝、六何我樹丸!

    「人間シリーズ」の第四作にして最終作。
    殺人鬼・零崎人識の人間関係にまつわる四つの物語のうちのひとつ。

    ちょっと前にも「匂宮出夢との関係」のレビューで
    まったく同じことを書いたので繰り返すのも気が引けるが、
    やはり本シリーズは、あくまで「戯言シリーズの外伝」である。
    なので、戯言シリーズと人間シリーズを通読してきた読者以外は
    本作を読んでもおそらく楽しめないであろうことを書いておく。

    タイトルは「無桐伊織との関係」であるが、
    本作は人識と伊織との物語というよりも、
    戯言シリーズに登場したキャラクターである闇口崩子の物語だ。

    時系列的には、戯言シリーズが終了したあとのことを描いた作品である。
    なので、戯言シリーズの読者にとっては
    後日談としての楽しみ方が可能な作品だ。
    崩子ちゃんの他に、石凪萌太や哀川潤や想影真心が登場するし、
    名前だけなら浅野みいこやいーちゃんも登場する。
    彼ら彼女らの「その後」を垣間見ることができるということで、
    戯言シリーズのファンとしては楽しい作品だと言えよう。

    しかもただ登場するだけでなく、
    崩子ちゃんに関してのエピソードは結構感動的でもある。
    戯言シリーズでは結構おとなしいキャラだった彼女が
    違った一面を見せるというお楽しみもある。
    従来のファンにはうれしいサービスと言えよう。

    おなじみの異能バトルは今回は控えめ。
    それよりも、人識と伊織、あるいは崩子についての
    物語を描くことに重きを置いており、
    異能バトルは添え物といった感じである。
    まあ、添え物は添え物なりに面白かった。

    「戯言」・「人間」両シリーズのジョーカー的存在である
    人類最強の請負人・哀川潤は相変わらずで何よりである。
    大仰な肩書を背負っているにもかかわらず、
    いついかなるときもその肩書に相応しい言動を見せてくれる。
    西尾維新はさほど高く評価されている作家ではないと思うが、
    個人的に、このキャラクターを生みだしたことは凄いと思っている。

    「匂宮出夢の関係」よりは断然面白かったが、
    ★をよっつつけるのも気が引けたのでみっつとした。
    残り二作もおいおい読んでいく予定。

  • いままでで一番良い話だったのではないかな。いい最終巻だった。それでもキャラ達のその後が気になるのは、それだけ愛されていたのであろう。愛しているのであろう。

  • 再読
    戯言シリーズを読み返して
    さらにいろんなことを忘れているなと。
    戯言と人間シリーズの中では
    伊織ちゃんが一番好き。
    殺人鬼を好きと言っていいものかという気もするが。

  • "913-N
    人気作家コーナー","

  • んー、こうなるのか。こう終わるのか。
    それは残念というか、そうなってもおかしくはないけど、そうなって欲しくはなかったというか。
    んー、でも殺人鬼なんだよなあ……

  • キャラたちすぎなんを善ととるか悪ととるか。

  • こんなこと書いてあったっけという感想なのですが。めっちゃ崩子ちゃんと萌太くんのこと書いてありましたな…。無桐伊織がいやすぎて前記憶してなかったのか(笑)

  • 人間シリーズ完結編 第三部

  • 人間シリーズ4冊目で最終巻②。
    読む順序はwikiに書いてあった順なので、作者推奨ルートではない。


    伊織ちゃんで始まった零崎のシリーズはこれにて終わりかな。
    相変わらず周りのキャラが濃すぎて、人識と伊織ちゃんの関係に焦点が当たったりはしないものだなあ。
    そういえばいつの間にかヒューストンに二人でいってたのですね。
    (戯言でチラッと出たような?)

    徹底的に無視されていた崩子ちゃんが、案外あっさりと認識された上、あっさり和解してる展開は若干ついていけなかったです。

    時系列的にはこの話が一番最後なんですかね。
    自身の寿命を知った人識くんは伊織ちゃんの元を離れ、一人行動を開始すると。

    果たして二人がまたいっしょになることはあるのか無いのか。
    知りたいような知りたくないような気がします。

  • 崩子ちゃんと伊織ちゃんが可愛い、という話。西尾さんは妹萌え属性と見た。
    人識も萌太くんも、なんだかんだ妹のことが大切で、自分のいなくなった後も妹が幸せになれるように考えてるんだな、と切なくなった。
    あと、零崎一賊の名付け法則を今更理解しました。人織は名前がトシキだから頭にヒを付けてヒトシキなのね。今まで何ら本名とは関係のない名付けなのかと思っていた…。

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著者プロフィール

1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビュー。デビュー作を含む「戯言シリーズ」は若い読者に大人気となる。2006年刊行の『化物語』は〈物語〉シリーズとしてシリーズ化され、アニメ化・ゲーム化され様々なメディアミックスが行われている。矢継ぎ早に刊行するすべての本が常にベストセラーとなり、当代随一の「物語師」として活躍中!

「2014年 『「偽物語」PremiumアイテムBOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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