探偵小説のためのゴシック 「火剋金」 (講談社ノベルス)

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著者 : 古野まほろ
  • 講談社 (2010年1月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061826922

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探偵小説のためのゴシック 「火剋金」 (講談社ノベルス)の感想・レビュー・書評

  • 『ノスタルジア』が横溝だとしたら『ゴシック』は江戸川乱歩に最大限のオマージュを捧げた作品。かつて少年探偵団シリーズを読んだ人ならば懐かしく思うこと間違いなし。
    そう。コンセプトは怪盗による不可能犯罪、そして最終巻。

    いつにも増して鮮やかなロジックとトリック、感動的なラストが読者を待っています。
    早く特別編でないかなぁ。

  • 図書館にて借りる。とうとう最終巻。

  • うーむ、解決が地味!理詰めのミステリだから仕方ないのだけれども、やっぱりサプライズには欠けるよね。今更ですが。緻密に組み立てられてはいるんだけれども、「なるほどなあ」で纏まってしまうというか。
    ホームズとワトスンの関係の変化なんかは、こういうのを待っていた!という感じでとても好きだったんだけれども。

    それにしても最終巻に至って何が足りないのかが分かった…
    かるたでも、妄想でもない…
    バロン実予が足りない!!

    というのはおいておいて、
    るいかっつーのはアナグラムだったんね、若干いじらないとだけど。
    天帝シリーズとの絡みも気になるし、
    相生シリーズみたいな予告とかもあったんだけれども、まあ色々あったみたいで出てないのが残念だなあ…。このシリーズもどこかから文庫で復刊して、新シリーズも読めれば良いんだけど。

  • 「言葉にしないで求めてばかりって甘えてる。みんなが自分を好きになってくれるなんて甘えてる。誰もが最後は肯定してくれるなんて甘えてる。ヒトは解りあえない。でも解りあう努力をしないなんて甘えてる。そして最後に解りあえなかったことを愚痴るなんて甘えてる。ヒトとヒトは解りあえないかも知れないけど。それを納得できないのは幼い証拠だ。そして。それでも新しい言葉を紡いでゆかなきゃいけないんだ。ヒトとヒトとは解りあえると、信じて。それが大人になるってことなんだよ。」シリーズ5作読了。なるほど。こうして天帝シリーズに繋がるのか。シンプルで良かった。次は何を読もうかな。

  • ここまで感慨深いものがあるとは思わなかった。ラストも良い。これ一冊をミステリとしてのみ見ると物足りないけど、それも含めて良いシリーズだった。

  • シリーズ中もっとも薄いが、内容は充実。感動の最終巻。

  • 相剋シリーズ最終巻。怪盗もの。ラストは余韻のあるいい終わり方でした。水里兄や外田警部にも見せ場あり。ここにきて新たな登場人物もあり。また続き読みたいなぁ。

  • 水剋火から始まる相剋シリーズの最終巻。リーガルマインドに基づく緻密なトリック設計がウリの古野まほろが今回挑戦するのは怪人二十面相やルパンに有名な怪盗による予告犯罪。密室・孤島・叙述と肩を並べてこれまた探偵小説には欠かせない重要なガジェットたる怪盗だが、派手な登場シーンや警察との追いかけっこを見せ場とする怪盗を扱う作品にはまほろの得意とする論理トリックははまりにくいのではないかと冒頭では感じた。「探偵小説のための」と銘打たれているせいか相剋シリーズは書の三分の二以上(伏線を入れると全部)がトリック成立のために使われている。そのためシリーズの意味があまりないような、まさに名前だけ借りたまったく別の人物が舞台を演じているように読むたびいつも思っていた。
    しかし、今回の火剋金はシリーズの完結編だからだろうか、今までとってつけたように最後にちょろっと出てきた清少納言との戦いに見事な決着がつけられる。だからといって肝心の怪盗事件がおろそかになっていない。むしろ今までよりも熱が入っているように感じた。物語が終わりに近づくにつれ、コモやあかねの推理がキレキレに。カタルシスというのか、明かされる真相に作者が自信を持っているのがびしびし伝わってきた。
    よかった。すごくいい本だった。この本で2012年の読書が始まったのはとても幸福なことである。
    しかし最後が蛇足気味。それがいいんだけどね

  • まほろ全開。
    といえる閉じ方ですね。
    怪盗ものをロジックというのは感心しました。
    そしてコモイコール天帝シリーズのあの人であるし、綺麗なあの人ですね。

  • 終わりました。
    ありがとう。
    さようなら。
    また会う日まで。
    古野せんせっ!

  • 相剋シリーズ最終巻。
    大技をしっかりきっちり理詰めで解いてくれるところ、大好きだ。

  • “警視 すべてダミーだったというのか。
    盗人 黒蜜柑などという存在もね。
    警視 どうしてこんなことをした。
    盗人 挑戦よ。
    警視 挑戦……警察にか。
    盗人 まさか。あたし悲願のおたからで遊んでる、物理トリックの大好きなお莫迦さんによ。
    警視 言っていることが解らんが……黒蜜柑は廃業するというのか。
    盗人 そうよ。黒蜜柑最後のビッグ・ゲームを終えたらね。
    警視 最後のビッグ・ゲーム――?
    盗人 あなたにはそれを見届けてほしいの。
    警視 引退試合の強盗をか。
    盗人 いまに解るときが来る。あたしがこんなことをする訳も。あたしがあんなことをした理由も。だからすべてが解ったら。あなたの手で検挙してほしいの。
    警視 おまえをか。
    盗人 黒蜜柑をよ。”

    シリーズ最新作にして完結。
    最後までちょっとよく解せない作品だった。
    でも楽しい。
    最後はちょっと悲しい…。

    “「慟哭を」とあたし。「微笑が」
    「悲しみを」と修野さん。「歓びが。それはすなわち」
    そうだ。
    だから。
    この旅立ちのせつなさを奏でるソの汽笛とともに。
    少女だった、あたしの。
    あたしのこころのなかに生きた青い血の少女の物語を、そっと閉じよう。
    あたしのこころのたからばこに――
    「火剋金」”

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