武家屋敷の殺人 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061826953

感想・レビュー・書評

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  • 終盤のたたみかけがお見事でした。
    過去と現在の事件が同時に進展し、解決していく造りも面白かったです。

  •  楽しみました。あれもこれもてんこ盛りでしたが、最後のネタアカシは「ほーっ」と感心しました。
     主人公の「わし」「っす」はやっぱり違和感がありました。

  • ※図書館本

    文庫買おうと探したけどそちらも絶版なのかもう売ってなくて図書館で借りたら噂の一人称「わし」語尾「~っす」版でそこばかりめっちゃ気になってしまい筋がなかなか頭に入ってこなくて困ったw
    *巷で不評だったこの一人称と語尾は文庫版では訂正されてるそうです(未確認

    いやぁ『やりすぎコージー』の異名の通り詰め込み過ぎですごいことに
    多重推理?で3つも4つも謎解きが入り更にはラストに本当の真相が…という込み入りすぎた作り
    個人的には江戸時代の話の謎解きがいちばんおもしろかったかな
    しかし何で兄ちゃんに気付かないかな妹よ
    離れに居るので馴染みが浅いからかとも思ったけど途中でいったん気付きかけてたのに(岸積と兄の類似点あたり)そこで思考停止しちゃうのが恋する乙女なのか
    探偵役は前述の評判が良くない一人称と語尾(だけど人情派)の川路さんと無愛想で得体の知れない邦彦くんのダブル探偵コンビ(探偵と助手ではなくあくまでダブル探偵ね
    ものすごくちぐはぐな感じがするのは邦彦くんがあまりにも排他的な性格だからかな
    断片的な挿話は彼の過去だから瑞穂ちゃんと自分を重ねていたんだろう(九州男児を強調してか「女」呼ばわりしてた彼女への認識をラストで改めていたし

    才藤の正体だけど
    実は冒頭の【登場人物紹介】のところを見直すととても違和感のある説明が付いていて本編を読んでいて「チャラついたキャラと合致しない・・・?」となるように出来てるので上手いなぁと

    やりすぎだけどそのおかげで最後まで目が離せない展開に満足した(それぞれの遺体移動トリックとか3回くらい読み直したけど笑
    複雑怪奇な話に頭を悩ませたい人にはお勧めです

  • あらゆるミステリーの要素が詰まっている

    そして全てが気持ちよく収斂する

  • 孤児院育ちの女性の生家探しを請け負う川路と邦彦。彼女の生家を調べるうちに立ちはだかる謎の殺人事件。

    主人公なのに川路さんがいくつくらいなのか全くイメージ湧かなかった…。章の合間にある断片は邦彦のものってことだよね?実は瑞希と邦彦にはなんらかのつながりがあったのかとか深読みしてしまった…。

    結構謎が盛りだくさんですごいのだけど、ちょっとお腹いっぱいになりすぎてしまった感。

  • 詰め込みミステリーと聞いて読んでみました。わりと厚めの本のわりにするすると読めて面白かったです。
    個人的には二転三転する仕掛け!展開!というよりは、ひとつの謎が解決された(?)と思ったら次から次へと新たな謎が浮上してきてそれが最終的に……。といった趣のお話でした。伏線も上手く繋がっていて、作中のさりげないシーンが後から、ああこんな意味があったのかと思ったりできて楽しかったです。
    ただあまり探偵役の二人をはじめとする登場人物たちに魅力を感じなかったのがちょっと残念。展開などは面白いのですが、最後までキャラクターにはそんなに愛着が持てませんでした。

  • いやいやいや、これはない。
    非現実的な大がかりトリック・時代がかった設定が大好きな僕でも、いやいやいや、これはない。論理がアクロバティックに過ぎる。
    まあ大逆転に次ぐ大逆転なので、面白くはあるんだけど。

  • 詰め込みミステリーという新ジャンル?の期待を裏切らない詰め込み様だった。他の作品に比べても無理やり感が強く、多少呆れながらも読了。

  • 好みじゃなかった

  • 元々大仕掛けのトリックを得意にしている作家さんなので、いろいろ突っ込みどころはあるけれど、それも魅力の一つとして楽しみながら読んだ。とはいえ、終盤の二転三転する真相には付いていくのが大変だったが(苦笑)。
    残念なのは、この作家さんのもう一つのシリーズもそうなのだが、肝心の主人公(?)にどうしても魅力が感じられない。全体の文章、また主人公以外の人物は皆、自然なのに、どうして主人公サイズになると人物キャラが不自然になるんだろう?特に、若手弁護士くんの喋り方!いくら口癖だったり、気さくさが売りだったとしても、顧客相手に一人称を「わし」だったり、語尾に「~っす。」なんて使うはずがないだろう。途中、気になって、気になって、読み進めるのを妨げられるほどだった。残念というか、不思議なところである。

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著者プロフィール

埼玉県生まれ。2005年、島田荘司氏との共著により『天に還る舟』(南雲堂)を上梓。2008年、『十三回忌』(原書房)で単独デビューを果たす。2015年、『扼殺のロンド』(双葉社)で第6回「駅の中の本屋さんが選んだエキナカ書店大賞」を受賞。スケールの大きなトリックと、どんでん返しを得意とする。趣味はリバーカヤックと散歩。ビールが大好物!主な著書に『怨み籠の密室』(双葉社)、『ブラッド・ブレイン1~3』(講談社)、『モノクローム・レクイエム』(徳間書店)、『愚者の決断——浜中刑事の杞憂』(南雲堂)など。

「2022年 『仮面の復讐者 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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