奇面館の殺人 (講談社ノベルス)

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著者 : 綾辻行人
  • 講談社 (2012年1月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (436ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061827387

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奇面館の殺人 (講談社ノベルス)の感想・レビュー・書評

  • 待望の奇面館は実にストレートな本格でした。仮面、謎の会合、吹雪の山荘……など山荘ミステリのテイストを伏線らしく着実に使いながら、見事に騙してくれる。当初の予定より分厚くなっておりますが、ネタがわかるととても丁寧に書き仕上げた結果、という感じがします。それでも騙されてしまうのですが、綾辻さん、優し過ぎるぐらい丁寧です。
    私はいつも「ああこれはこういう伏線かな」と想像するものの推理はまったくど素人で、見事に騙し伏線にハメられ、あーあーやれたよーという、気持ちの良い悔しさを味わいました。
    毎度お楽しみである館の構造は、今回とても納得。ああなるほど、図面を見て何度も頷いてしまいました。館シリーズならではの楽しみですね。
    また終盤で語られる犯人の生い立ちというか、ここに至った経緯は、綾辻さん風味が出ていて美しい締まり具合。
    <本格ミステリの庭>で遊ばせてもらえました、大変満足です。

  • シリーズ第9弾。
    吹雪の山荘の殺人事件。
    設定からして、いかにもな推理小説。
    正統派パズラーでありながら、本格推理の定石を、逆にネタにしているところも。
    ページ数の割に、ライトな読み心地。
    アルバイト瞳子の視点が、効果的だった。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-43f7.html

  • 楽しめた。みんな仮面を被っており外せないという特殊でなかなかにややこしい状況。館ものらしい緊迫館は不足気味で淡々と進むのですが、この特殊な状況設定は興味をそそりますし、推理を楽しんでもらおうという作者のサービス精神を感じます。
    論点を明確にして、ひととおり議論された上で、犯人の行動の理由が明かされていく様は非常に面白い。睡眠薬で眠らせた理由、犠牲者の首を切り落とした理由、皆の仮面を外せなくした理由など、なるほど舞台設定とも結びついていて面白く、納得もできるものだった。ある程度予想させて予想させて詰まらせてからの真相提示であり、そのための情報の出し方、印象付けの仕方がすごく上手いのですが、上手すぎていやらしいくらいだ。
    最後に示されたある真相は賛否分かれそうですが、事件解決に直結するところではないし、遊び要素として受け止められる範囲なので自分はありだなあ。

  • 読み終わった後、くそー、なぜ気が付かなかったんだ俺は、という心地よい悔しさ。私は好きです。

  • 今更読んだ。ある種馬鹿馬鹿しいとも言える構図をフェアに達成していて満足。

  • 約10年ぶりくらいに読んだ、綾辻氏の館シリーズ。

    彼の描く館は、やはり没入感がすごい。
    自分のいまいる場所を忘れて、奇面館に閉じ込められ、さまよい、人々をそっと観察しながら一体何がどうなるんだろう?と静かにワクワクする贅沢な時間。
    最後に何か用意してくれているのだろう、という期待はもちろんだが、しかし読んでる最中も閉ざされた館をしっかりと楽しんだ。

    事件やトリック、オチでいうのなら、この作品がどのレベルのものかもはや判断がつかない。私は暗黒館が初めての綾辻作品で、それ以降もミステリー初心者として読んだ館シリーズに驚愕していた時の純粋さが、今やもう失われてしまったからだ。
    驚愕することはなかったにしても、「やられた!」と苦笑交じりに思えるほどに面白かった。
    何にせよ、謎の多い資産家の、気味の悪い屋敷を満喫でき、暗黒館を読んだ本格ミステリー初体験の時のあのきもちを思い出させてもらえて満足です。

  • 2014.11.25

    「館」シリーズ第9弾
    ドッペルさんを見つけよう!
    鹿谷さんバリバリ探偵します!

    なんだか やっとって感じだな〜
    見事でした。
    素敵だ〜

  • 事件が起きない…。
    館の面白いところは閉じ込められた空間で次々と事件が起こり、それぞれが疑心暗鬼になり、追い詰められて誰だ、誰が嘘をついているんだ!ってことになる心理戦が面白いのに…。何か淡々としているし、心理戦も何もみんな仮面をかぶっているから表情とかなくって物足りない。
    だいたい犯人が今までになくいい人。だから仕方ない。
    もちろん、よく考えられていて色々と細かい伏線もあって、それなりに面白いけど、だけど館ものとしてはどうって思ってしまう。それでもやはり館ものが好きだ!次に期待!

  • 面白いことは面白いけれど、やっぱり人は二人死なないと……みたいな感じはあるよね。
    なるほど、こうきたか。ってノリはあるし、ああ、こんな展開になるのか。という意外性も確かにある。ただ、やっぱり綾辻作品としてはこじんまりしているように感じられる。ある程度、やりたいことはやってしまったんじゃないか。などという寂しさがある。
    ただ、読んで時間の無駄とは思わないし、満足感もある。ミステリーとしては一点集中がされている分、キャラクターに重みがある。
    驚かせる展開で読者を引っ張っていくより、文章力で引っ張られる感触がある。
    上手い言葉には出来ないが、頭の中で複数のエキスが混ざり合って、新しい形を生み出そうとしている。そんな読了感がある作品だと感じられた。

  • 館シリーズ独特の、耽美な世界観はありません…
    読みやすいのですが、
    中村青司の生きた証みたいなものも、雰囲気もあんまり感じられず…

    館シリーズということを無しにすると、普通に面白い推理小説だと思います。

    次がラストの館シリーズですから、最後はとっておきなものにしてほしいです。

  • 久しぶりの「館」シリーズ。タイトル的に期待して読んだが…正直、中だるみしっぱなし。分厚い割には事件もたいしたことないし、「館」の仕掛けやトリックも興味をそそられない。事件が起こるまでの過程も飽きるけど、解決までのもったいぶった展開にもちょっと辟易。
    おまけに登場人物達が仮面の種類で呼び分けられて、誰が何だか頭は混乱するし、いくらなんでもあの同姓同名はそんなにいないでしょ(しかも生年月日が近いなんて)とつっこみたいしで、最後まで乗れず終い。
    こういったミステリーを楽しめない頭になったのか、「奇面館」が好みではなかったのか…とりあえず印象深かった「時計館」あたりを読み返してみようかなー。

  • ネタバレあり。うーん…評価が良かったので読んでみたけど一人しか死なないとか後の登場人物は一体何のための要員なのか。あの分厚さで殺人がたったの一回でそれについて調べて終了。内容が薄いのでこれならもっと枚数少なくても書きあがるんじゃないの?当初は心理的な怖さが売りだった綾辻作品も今では全く…。いいところをあげるなら読みやすいということくらいか。メイドは最後までうざかった。普通の一般人であんなに状況を把握出来て推理も出来る女って。主人公並みのすごさだった。鹿谷も冷静過ぎて…超人か。全員が同姓同名で生年月日も近い人たちがあんなにいることにリアリティを感じなかった。初期の作品が大好きだっただけに残念です。

  • 暗黒館が一番好きかな

  • あー面白かった!!にしても、読者が解く隙なさすぎw

  • 館シリーズ第9冊目。正直、ページ数の割にはストーリーのボリュームが足りなかった感じです。殺されるのもたった一人だけだし、十角館や時計館のような恐怖感が全然なかった。しかも翌日一人が殺されてからその日のうちに事件解決って…早すぎるというか鹿谷さんの驚異の推理力に脱帽。折角仮面が脱げないというオイシイ素材があるのにあまり生かし切れていないように感じた。それと、使用人の女性がでてきすぎてうんざりした。私の理想の展開としては、館に閉じ込められる登場人物は10人は欲しいし、館に呼ばれた最初の日に皆和気藹々とした雰囲気で食事を楽しみ酒の酔いとともに就寝し、次の日、朝起きたら一人が殺されているのを発見、皆パニック状態に。その翌日にはまた二人目が殺され、次第に登場人物達が疑心暗鬼になり、その中の一人が疑いをかけられ閉じ込められてしまうがその人物も殺されてしまい結局皆バラバラに行動してしまい…というような王道展開がよかった。そんな小説、もう読めないのかなぁ…。
    でもミステリ小説としては普通に面白かったので★3をつけました。最後の館シリーズに期待したいです。
    後、鬼丸光秀さんが格好良かったです。

  • 売れているという巷の評判にのっかって手にとったものの、以前のショックが大きすぎてなかなか読むに至らず。ひょんな事から十角館を再読し(やっぱりいい!)、懐かしい名前の力で、漸く読む事が出来ました。当初から趣向に凝りすぎとは思ったものの正直、面白かった。3つの疑問に対する回答に満足。伏線の張り方もいい、読み返したくなる。でもラスト近くの全員がXXXXっていうのあれどうなの?「自分でもリアリティな基準では不可」をあえて出す必要があるのか疑問。これでもかのサービスし過ぎでかえって白けました。面白く読んでいただけに残念。

  • 久々の館シリーズで本格ミステリーに満足!
    ただ、最後のあたりから若干何がなんだかわからなくなったけど(笑)
    今回はスリルがちょっと少なかった気がするかなぁ?

  • 十角館のような緊張感が無く、少し残念でした…(x_x)


    仮面で顔が見えないのは、斬新なアイデアでした!

  • よくできた小品、と言いたくなる良質の本格ミステリ。
    中心になるしかけ自体は決して大掛かりなものではなく、むしろ過去に何度も繰り返されてきたバリエーションのひとつと言った感じですが、丁寧に伏線を張りながら編み上げられた直球で王道の作品になっていて非常に好感を持ちました。

  • 待ちに待った館シリーズ最新作!
    読みたいけど読み進めたくない、終わってしまうのが勿体ない、そんな気持ちと葛藤しながら読みました。

    今回は鹿谷さんが最初から大活躍という事で、ミステリの原点回帰的な内容でした。
    名前の件に関しては最初から語られていなかった要素で、綾辻作品特有の「やられた」感は無かったです。どちらかと言うと「そうだったのか」になるかな。
    型破りなトリックも無く、とても綺麗にまとまったミステリ、というのが今回の感想になるかと思います。
    全てのピースがちゃんと揃ったパズルの様な作品でした。
    しかも2000ピースとか3000ピースでは無くて1000ピースくらい。笑
    それでも久しぶりの館はしっかり堪能できました。

    次作で最後の館になるという事ですが「大がかりなトリックは無いです」と書かれていたのがちょっと残念…。
    ラストは時計館ばりのカタストロフィをもう一度読みたい!

  • 綾辻行人『奇面館の殺人』読了。面白かった。館シリーズの原点回帰って感じかな。十角館と迷路館のころの雰囲気。読みながら解答を考えるんだけど、登場人物にバイトで来たメイドさんがいてその娘が自分の考えを代弁してくれる感じがして面白い。作者はいわゆる自分みたいな一般の読者の思考を読みきってる気がするのは凄いね。ここまでは考えられるだろう、でも実はね、、、って。
    これから読む人はちょっとハードル高くなっちゃうけど是非前の館シリーズを読んでから読んでほしいですね。この作品だけでもちゃんと完結してるし楽しめるけど前読んでれば雰囲気とか含めてもっと楽しめると思うから。
    今回読んでて綾辻行人はやっぱり綾辻行人だったんだなって安心しました笑、久しぶりに十角館で登場人物エラリィのあの台詞を思い出しました。

  •  久々に鹿谷さんが最初から目いっぱい登場しましたね。
     真相は結構おぉ~て感じではあったけど、鹿谷さん、あっさりと人を信用しすぎな気も…。
     推理によって、この人は犯人じゃないて分かってたから?
     その時点で、もうそこまで自分の推理に自信持ってたの?
     もし外れてたら、すごく危なくない?

  • 館シリーズ第9弾

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奇面館の殺人 (講談社ノベルス)の作品紹介

奇面館主人・影山逸史に招かれた六人の男たち。館に伝わる奇妙な仮面で全員が"顔"を隠すなか、妖しく揺らめく"もう一人の自分"の影…。季節外れの吹雪で館が孤立したとき、"奇面の間"に転がった凄惨な死体は何を語る?前代未聞の異様な状況下、名探偵・鹿谷門実が圧巻の推理を展開する。名手・綾辻行人が技巧の限りを尽くして放つ「館」シリーズ、直球勝負の書き下ろし最新作。

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