私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)

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著者 : 北山猛邦
  • 講談社 (2011年3月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061827486

私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)の感想・レビュー・書評

  • 最後に驚かされる短編集。
    なかなか面白かったです。

    特に好きなのは「妖精の学校」
    最初はあのラストの意味が分からなかったんだけど、ネットで調べてその知識を得てから改めて読むと・・・
    いやぁ、ゾクッとしますね。

  • 表紙やタイトルはすごくファンタジーっぽい感じなのだけれども、どんでん返し系のミステリーというギャップに惹かれ読了。
    初めて読む作家さんだったが、どの話も非常に読みやすかった。

    どんでん返しのタイプもそれぞれ違って、「おもしろかったか?」と聞かれれば「おもしろかった」と答えられるのだが・・・後味はどれも良くない。
    ぞぞっとした怖さが残る。

    「恋煩い」
    おまじないなんて、可愛らしい話だなと思っていたら、大間違い。
    三角関係なんだろうなー。この子勘違いしてるんだろうなー。というのはすぐに分かったものの、そういうどんでん返しになるとは。最後の最後でゾクッときた。

    「妖精の学校」
    めっちゃファンタジーだな、と思ったら最後の数字を調べた時、現実にありえそうな話だと気付いて戦慄。
    彼は、その後どうするのだろう。なんとかして逃げ出そうとするのだろうか?

    「嘘つき紳士」
    振り込め詐欺かー、嫌な主人公だなぁ、と思ったら、それ以上にひどい奴がいた。
    これが一番リアルにありえそうな話だ。サスペンス劇場でやってそう。

    「終の童話」
    これは文句なしのファンタジー。触れるだけで人を石化させるバケモノが出てくる。
    主役の男の子の想いを思うと切なく、「犯人」の言い分もよく分かるため、リドルストーリーではあるものの、後味は一番良かった。きっと、あっちを選んだんだよね?

    「私たちが星座を盗んだ理由」
    表題作。これまた切なく、どんでん返しというより、種明かし。
    主人公の彼女の葛藤は分からなくもないし、責められるほどではない。
    けれど、最後の最後は・・・可哀想になぁ。そこまで書かなくてもいいのになぁ、なんて思ってしまった。

  • 「恋煩い」最後の数文字に…ぞっとした。外出先で読んでいたのだけど、騒がしかったが、それが良かったのかも。夜、1人で読んでいたらしばらく立ち直れなかった。
    「妖精の学校」数字の一行は読み終わってから調べた。…なるほど。
    「嘘つき紳士」恋人の死を知っても、それを信じたくないあまり、他人からと分かっていても、連絡を待ち、メールをしてしまう女性の話かと。…そんなに甘くはなかったな。

  • 久しぶりにミステリ&ホラーで夜怖かったです。

    石喰いの正体想像できない分一番怖かったです。
    どれも「そっち!?」という、読み初めとは別の方向に話が進んでいきました…。
    恋煩いは先輩かと思えば友人の話。
    嘘つき紳士は詐欺の話かと思えば殺人の話。
    嘘つき紳士は石喰いの話かと思えば異国の男の話。
    私たちが星座を盗んだ理由は星座の話かと思えば砕け散った恋の話。

    どの話も久しぶりに頭を使って疲れました…。

    「恋煩い」…勘違いから友達に殺されかける
    「妖精の学校」…沖ノ鳥島
    「嘘つき紳士」…拾った携帯の持ち主は彼女から殺された
    「終の童話」…石喰いに石にされた人たちを助けるために来た異国の男。石が壊れていたら救うことはできないと、戻す前に石を壊していた。ウィミィはボロボロのエリナ姉ちゃんをどうするのか。リドルストーリー。
    「私たちが星座を盗んだ理由」…姉の同級生の夕兄ちゃんからの首飾り座が欲しくて姉を見捨てた。二十年たって再会した夕兄ちゃんは、あの頃の夕兄ちゃんにそっくりの子どもをつれていた。

  • 北川猛彦さんの本は本作がはじめて。「恋煩い」と「嘘つき紳士」は人って怖いなーと思った。「妖精の学校」のような話は苦手かな。この5編の中では「終の童話」と「私たちが星座を盗んだ理由」が好き。「私たちが星座を盗んだ理由」はせつない感じで終わるのかなーと思っていたので、ラストのオチには少しびっくり。

  • 短編集だが、学園もの、おとぎ話風、ミステリー調、童話、恋愛もの、とみごとにジャンルが違い楽しかった。表題作が最後にあったが他のものに比べて物足りなかった。
    作者の引き出しの多さに感動!

  • ノンシリーズ短編集。異世界物もあり。
    切ない気持ちになって読んでいると最後にギョッとなる話が多かった。「恋煩い」だけは途中で仕掛けが読めた。どの話も後味は悪いが繊細さとダークな後味の兼ね合いがうまい。
    「妖精の学校」の学校は一読してオチがわからなかったが、わかってから読み返してみるとなるほどと怖さ倍増。

  • 短編集。「妖精の学校」の落とし方がとても好みでした。なるほど……

  • 短編集なのですが、いやぁどれもすごい話でした。特に「妖精の学校」のオチは驚愕でしたね。
    北山猛邦さん初読みだったんですが、メフィスト賞を取られていると知って納得。

    「恋煩い」
    推理物好きなら一度はどこかで目にする、スズメバチのアナフィラキシーショックネタで、オチは読めた。
    しかしこわいお嬢様。シュンがいい奴なのがちょっと救い。

    「妖精の学校」
    上記の通り、これが一番のショックでした。
    最後の数字の羅列、座標だというのはわかりましたが、沖ノ鳥島と知って読み返してみるとコワイコワイ。
    「妖精」「影」など、何が何を風刺しているのかが明示されておらず、想像の範囲を抜けないのですが、北と東の島を「虚(ウロ)」と表現しているところを見ると、もしかして、この話の中ではもう沖ノ鳥島は沈んでしまっていたりするのかな…。
    子どもたちは人質ですよね。
    そしてこのあと、子供たちがどうなるのかが全く分からなくてさらに鳥肌。

    「嘘つき紳士」
    イニシエーション・ラブみたいというか。
    だましだまされみたいな話。
    東京はそんなに怖いところなのか……。
    本当の携帯の持ち主(白井)を殺した男も、後にキョーコに消されたりしてな……。

    「終の童話」
    先日読んだ、乙一の短編「石ノ目」(文庫版:平面いぬ収録)を思い出しました。
    冒頭で、時が止まればいいのに、と願った結果がこれとは。
    救いようのないラストです。

    「私たちが星座を盗んだ理由」
    一番穏やかな終わり方ですが、やはり主人公の想いは叶わず。
    首飾り座を消して見せる男の子の想いは素敵だと思いました。
    そして病気の姉とそれにかかりきりになる親や周りの人を見て育った主人公の気持ちもわかります。
    首飾り座は結局、消えてはいなかったんですけど、子供の時に欲しがった首飾りはもう、永遠に輝かなくなってしまったのですね。

  • 優しくも静かでそれでいて残酷な五つの物語。

    名前も知らない先輩に片思いをするアキは
    両想いになれるおまじないの噂を知り…(恋煩い)

    「石喰い」という怪物に石にされた
    幼馴染を愛し続ける少年の物語(終の童話)

    他「妖精の学校」「嘘つき紳士」
    「私たちが星座を盗んだ理由」収録。

    表紙も可愛らしく短編一つ一つにきちんと
    オチがついていてオススメの本として
    店でしかけるのどうかな~と思ったのですが
    どれも決して後味が良い感じでないので
    (私は好みですが)悩むところです…

    個人的には「終の童話」が好きです。
    この世界ならではの動機とその結末。
    「妖精の学校」は多分そういうオチだろうな、とは
    思ったのですがどこなのかわからず
    調べてしまいました…なるほど…

  • 『恋煩い』
    わりと見えやすいネタではあるものの、恋が盲目にしてネタの煙幕として上手く働いている。しかし、正直この短編はそれをわかっていても、ラスト一行にゾッとする。その伏線が綺麗に光る。
    『妖精の学校』
    メルヘンをラスト一行で現実に引き戻す非常に上質な短編。本来の北山メルヘンとはちょっと趣が違うかもしれないが余韻が非常に好き。
    『嘘つき紳士』
    どちらかというと「誰も見向きもしないぼろぼろの携帯を拾い恋人のフリをしてお金を振り込んで貰うオレオレ詐欺」という乙一ならセンチメンタルになっていきそうなストーリーを、よりミステリっぽくねじ込んだ短編。東京が男を変え、東京が女を変えた。そして、自分もまた東京に変えられたのだという、なんとも都会を皮肉った幕切れ。
    「終の物語」
    北山メルヘン再び。突如、怪物に村人を石にされた村が舞台。初めは聖水の順番争いと見せかけ、怪物の呪いがダミーの犯人を作り、最終的には風化などで蘇らせられない石像を壊すという綺麗な動機。気づかなかったが、折り返しにある「主人公たちの物語は余白に続く」という言葉が印象的。結末はリドルストーリーとして読むのが妥当か。
    「表題作」
    過去の物語の方は誰が何を考えたのかはわかりやすいのではないかと思う。ただどうやって「星座を消した」のかはわからなかった。現代もあからさまな伏線があるので気づく人は気づくよう。この趣向にだんだん慣らされていくのでそれはそうかもしれない。個人的には「恋煩い」の裏面のようなストーリーだと感じた。

  • 短編集。

    うぁー、最後に覗く悪意がなんとも言えないー!!

  • 書店でPOPを見て気になり、初めて北山猛邦さんの作品読みました!5編の短編集。どのお話も全てはラストで覆るところが面白かったです!普通の青春な感じのお話かと思えばそうではなく、ぞくっとしたり、切なくなったり、いろんな気持ちになりました*続きが気になり、どんどん読んじゃう感じで私にしては早く読了できました!暗い雰囲気で残酷だったり怖かったりするのもあるのに読む手が止められませんでした^^;いろんな世界観で描かれていて全く飽きず楽しめます♪最初の『恋煩い』が一番印象に残りました☆二つめのお話の『妖精の学校』のみ皆さんも書かれている通り、読了後ネタバレサイトとか見ないと最後の一行の意味がわかりませんでした^^;調べたらそうなんだぁって感じです。いろんなお話があり、なんとも言えない寂しい切ない気持ちになるのですが、なんだか雰囲気良かったです☆他の作品も読んでみたくなりました(´▽`*)残酷で綺麗なミステリー短編集!

  • 『終の童話』のリドルストーリー感が好き。

  • 最後の一行でどかんとくるミステリ。米澤穂信『儚い羊たちの祝宴』や長編になりますが乾くるみ『イニシエーション・ラブ』のような最後の1行(または1ページ)をかましてきます。

    **ネタバレ**
    ・恋煩い
    最高。すごく好きです。これが入ってる時点で★5は揺るがない。他人の悪意って、しかも原因が恋って!(*´Д`)
    友情が恋愛で壊れていったのか、それとも最初から友情はなかったのか…うーんぞくぞくきます。

    ・妖精の学校
    最初は意味が分からなくて、なんだこれファンタジー?って思いながら読んでいました。それがラストの数列でがらりと見た目を変えました!次の話を読む前に読み返したくなって3度読み。いろんな解釈が広がるし、これもまた素敵でした。

    ・嘘つき紳士
    なんとなく話の筋が読めてしまいました。東京のせいにするのってどうなの?

    ・終の童話
    待ち続けた旦那の復活を1番に引いたのに期待を文字通り粉々に壊された奥さんのところで泣きました。そこが私にとってのピーク。普通の少年は10個上の女の子を想い続けないと思うのですよ。石にした後に食べるという過程のおかげで石喰いの不条理さと不気味さは際立っています。メデューサよりこわいかも。

    ・私たちが星座を盗んだ理由
    表題作にしてはいまいち…というかここまでの作品でハードル上がりすぎてたのかもです。首飾りや夜空の綺麗な情景が浮かびましたがそれを塗りつぶす黒さ。救われないラストにおう一捻りほしかった、かな。単体で読めばおもしろいです。

  • ミステリー短編集。どの作品もラストに衝撃が・・・
    最初はそれが怖いと思ったけど、そこに引き込まれてしまいました!
    5作品の中で一番ゾッとしたのが最初の『恋煩い』。
    読了後、理解できずにネットでネタバレを探した『妖精の学校』。これはラストの一行が何を表しているのかがわかると、その妖精の学校の存在意義がわかって、なるほど・・・って感心しちゃいました。
    孤独な詐欺師と女性をつなぐケータイの物語『嘘つき紳士』。これもラストに一気にすべてが覆ってビックリ!
    一番結末が謎に包まれてるのが『終の童話』。作者のことばで「主人公たちの物語は余白に続く。」とカバーに書いてあるのですが、まさしくこの話はそれにぴったり。
    そして表題の『私たちが星座を盗んだ理由』。これは私でも伏線に気が付いて、ラストはちょっと予想できちゃいましたが・・・でも、これも残酷な結末だったなぁ(>_<)

    どの話も面白かった!

  • どんでん返しの短編集。
    特に「妖精の学校」が面白かったです。

  • ファンタジーのようなふわふわした世界に、いつの間にか毒が充満してるような不思議な感覚。
    最後の最後で裏切られることがだんだん快感に変わってくる。「そうきたか!」みたいな。
    恋煩いが1番ぶるっとしたかな。

  • ぞくっとくる最後に驚いた

  • ミステリ短編集。どのお話も最後のどんでん返しで驚かされました。ファンタジーなお話もあって、バラエティに富んでておもしろかったです。背筋がゾッとするのが、いい感じ。

  • 5編の短編集。
    どのお話もラストで世界を反転させる衝撃が待ち構えており、後味は決して良くはない。
    ただ私はこういった後味の悪さを残す作品は好きなので、とても良かったです。
    現実的なお話とファンタジックなお話が交互に紡がれ、読み手を飽きさせないのも良いですね。
    「恋煩い」がとても好みです。
    「妖精の学校」はラストの一文を読んで、あれ?これは確か、、、とググってみたら大当り。
    思わずまた最初から読みなおして更にうわぁとなりました。
    [主人公たちの物語は余白に続く―――]という著者の言葉通り、ラストの余韻が素晴らしいです。

  • どの短編も面白かった!

  • ラストでひっくり返される気持ちのいいミステリー短編集。『妖精の学校』の最後の数字の意味を知ってから読み返すと何とも言えない気持ちになる。全編ともよく作り込まれていて非常に楽しく読めた。2011/484

  • ミステリーの短編集。5編。

    全部テイストが違うのでおもしろい。
    『恋煩い』が好きかなー。

  • あれだけ物理トリックの凄まじさが話題になっていた作者だけど、どんどんミステリとして作品が上手くなっているように感じる。
    この作品集は、登場人物にとっても衝撃の展開が待っている作品が集まっていると思う。

    『恋煩い』
    好きな人に振り向いてもらいたい女の子と、その子が好きな男の子のちょっと甘酸っぱい恋愛短編……と感じていたのに、最後の最後で全てがひっくり返る。

    『妖精の学校』
    記憶を失った少年の視点で物語が進む。それは現実から切り離されたような、童話のような印象を受ける。しかし、結末で(暗)示される真相が衝撃的。まったく思いもよらない角度からぶん殴られた感じ。

    『嘘つき紳士』
    なんというかこう……主人公がかわいそうになる。

    『終の童話』
    怪物や呪いが存在する異世界を舞台に、謎と解決が示される。この世界でなければならない動機もなかなか。そして、ラストの悲劇。

    『私たちが星座を盗んだ理由』
    星座が「盗まれた」理由は、それしかないものだけど、そこに至るまでに描かれた、小さなエピソードや登場人物たちの思いが心に響く。

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