空想探偵と密室メイカー (講談社ノベルス)

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著者 : 天祢涼
  • 講談社 (2011年8月4日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061827936

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空想探偵と密室メイカー (講談社ノベルス)の感想・レビュー・書評

  • 空想の中で名探偵と語る「瑠雫」と、なぜかそれが見える勇真の二人が主人公格で、加えて女子の父親の3人が話を引っ張っていく。
    まず設定が謎解きに全く関係ない、というのに安心した。
    大体こういう設定だと、空想探偵が快刀乱麻の名推理で難事件を解決!ということになりそうなもんだけどさにあらず。
    空想探偵は、空想だけあって瑠雫の能力以上のことはできず、どちらかというとブレインストーミングの相手、という配置なんだろうな。
    実際の謎解きは、この3人が集まったり分かれたりしながら進むので安心して読んでいられる。

    トリック自体は、物語の中で説明されているとはいえ若干物足りなさを感じざるを得ないし、連続殺人の動機も??という感じなので、正直謎解きパートに入ってからはがっかりしていたんだけど……。
    そこから延々50ページにわたる最後の場面は圧巻だった。
    現代では、密室はHow?よりWhy?のほうが大事とはいえ、そろそろWhy?も意外性のあるものは出尽くした感がある中で、これはびっくりした。
    そして同時に、ここまでの物語をよんでいると納得も出来る。
    犯人、動機、死ななければならない理由、それぞれががっちり結びついている。
    何をどう語ってもネタバレになるけど、これは傑作だと思う。

    もう一つ。
    主人公たちの設定とこれまでの行動すら、最後には(物語内の論理ではあるけど)真相が明かされていくというのも衝撃。
    最後まで、どっぷり漬かって楽しむことが出来た。

  • 途中から過去話あたりまでは面白かったんですが。
    初期は視点がころころ変わって、ノミがびよんびよん跳んでいるところを想像した(なんかそんな場面転換だった)
    終盤は、なんかどこかで見たような話だなあと。
    中盤、事件が起きたり推理合戦やってるときは面白かった。
    あれか、主人公組の過去話がどうでもいいのか。
    ああ、多分それだ。

    話の設定は面白いと思います。
    空想探偵のくだりとか、書評とか。
    ポアロのクリスマス、読みたくなりました。

    まあどうでもいいんですけど。
    ミステリの登場人物に「ミステリを馬鹿にして歯牙にもかけない人物」が登場すると、なんかしょっぱい気分になりますね。

  • 主人公の設定についていけなくて序盤で読むのを断念

  • ミステリは、私にとって難関なんやった(笑)。

    嫌いではないし、この本も楽しんで読みはしたけれど、なんちゅうか、着眼点が明らかにズレてるよな、と、思ってしまう(私の)。
    こだわるとこ、そこ!?
    みたいな。

    それは、密室トリックのこだわりがズレてるとかではなしに、話を読むときに
    「え? これはどういうこと?」
    と、ひっかかるところがズレてるというか。

    メインはあくまで「謎解き」やねんから、それ以外の枝葉(?)は
    「ふんふん、そういうもんか」
    って流さないとあかんよね。

    たとえるなら、

    「大学のサークルで雪山のロッジに宿泊とか、するか!?」

    とか、そこにこだわったらあかんみたいな。

    (べつにこの本が雪山ロッジ大学生サークル密室やったわけではないけども)

    そこは、流そう。設定設定。

    なんやろね。ファンタジックなトンデモ設定はわりと流せるのに、
    「本格ミステリ」
    と、うたわれるとどこもかしこもひっかかりたくなってしまうという。

    基本的に私は、本格ミステリ脳じゃないんやろね(笑)。
    でも、楽しく読みましたよ!

    久しぶりに密室もののミステリを読んだわ。
    しかも講談社ノベルスやで。久しぶりやわ~!!

    上記の理由で、途中までは読みながら
    「大丈夫かな」(私が)
    と、思っていたけれど、後半の謎解き部分はサクサク読みました。

    忘れてたけど、謎解きものって筋は単純なんよね。
    大筋は、誰かが密室で殺されてしまって、さあ犯人は誰だ、ってだけやもんね。
    というか、そのトリックがしっかりしてさえいれば、猫が謎を解こうが、頭脳は大人で見た目は小学生の人が謎を解こうが、なんでもいいんやもんね。

    で、この本は空想で謎を解くらしい。
    その設定は
    「面白そう」
    と、思ったけれど、ちょっと想像の内容とは違うかったなあ。ちょっと面倒臭い方向>の(笑)空想でした。

    そもそも瑠雫と勇真にあんな因縁をつけるなら、もっとこの二人の関係を掘り下げてもよさそうやけど・・・。
    ただの腐れ縁の先輩後輩でよかったのでは・・・。
    だって密室トリックよりも瑠雫と勇真の関係のほうがよほど奥が深いよ(笑)。この因縁だけで本が一冊いけるやろ。

    そして密室トリックと日下部夫婦の心境をクローズアップするのなら、瑠雫と勇真の過去はべつにいらんかもなー、と、思った。

    もう少し登場人物を減らしてくれてもいいのかも・・・。
    犯人は、ミステリが得意でない私ですら
    「○○やな」
    って最初から予想がついてるパターンなので、
    「実は△△が犯人でしたジャジャーン!!」
    ちゅうような、驚きは別に求めてなかったよ?

    でも、どんでん返しに次ぐどんでん返し(?)でした。
    「あれぇ、コロンボシリーズみたいに、犯人は最初にわかってるってことじゃなかったの?」
    と、一瞬思った。
    いいにくいけど・・・、著者って、わりと・・・ヒネクレてるよね・・・(笑)。

    あと、瑠雫は途中まで「ルカ」と、読んでいました。
    名前にも(トリック上の)意味合いがあるのに、読み方間違えてたらあかんやろ私。

    (2015.11.27)

  • 主人公の設定と、密室と言うタイトルに惹かれて買ってしまった本。てゆーかそれタイトルそのままなのですねもしかして。

    自分の知識の範囲内での妄想探偵なので、何と言うかちょっと自分が知ってる完全無欠の名探偵が登場する分けではないのですよね。それはそうだ。

    なので、結構序盤にもうそっちは諦めて読んでたのです。
    密室に関しては成程、と。

    面白かったのは、二人の関係。
    それと親子の関係。

    ただちょっとお父さんのキャラと言うか、が、ちょっとモニョモニョ……。
    いえいえいえいえ。キャラで言えば、主人公だって十分に怪しいのですが、こう、アンチミステリな分かりやすいお父さんで、しかも敬語で会話する親子とか。上流階級家庭とかでもなさそうだけども。

    主要3人の設定だけ何だかラノベみたいだ……と思ったら腑に落ちてしまったのでした。

  • 「密室」にこだわったミステリ。
    終盤の目まぐるしい展開はお見事!
    クリスティ、カーの作品と、その登場人物がチョコチョコ登場するのは面白い。
    ただ、「空想探偵」という設定があまり活かされていない気がする。

  • こんな綿密な配線に脱帽しなければならないね、ドンデン連山みたいな展開に身を任せばいい。

  • 名探偵を空想してリアルに会話するミステリマニアの女子大生と、その空想が知覚できてしまう友人が探偵役というのが面白い。知人の死体の第一発見者となった二人は事件を解明しようとするが…
    密室に頸動脈を切断された死体、自殺の動機はなく凶器も見当たらないが、密室であるため自殺か他殺かも不明という状況や、二転三転する展開、終盤に明らかになる真相はいかにも新本格ミステリという感じで面白かった。
    しかし空想で探偵を出現させてしまうといっても、あくまでも推理するのは本人なので快刀乱麻を断つというわけにはいかない。せっかく面白い設定なのに謎の解明にはあまり生かされていなかったのが残念。

  • 09/01/2014 読了。

    図書館から。

    瑠雫と勇真君の関係性が好みでした。
    探偵は雨崎…瑠雫父でしたが。
    本田さんもなかなかいい奴ですね。

    日下部さんが犯人なのは分かっちゃいるんですが、
    (叙述式って著者の言葉もありますし。)
    勇真君が犯人の寸劇でちょっとマジか!と
    吃驚しました。

    ああいうオチ方も好きです。
    続きは…出てないみたいなので残念なのですが。

  • キョウカンカクは面白かったけどこれは面白さを感じなかった。キャラも魅力的じゃなかった。空想を共有できる設定は面白そうだったんだけど・・・。ポアロとかが好きな人なら楽しめるのかな?

  • タイトルにもある空想探偵の設定は若干活かしきれていなかったような感じではあるけど、楽しめました。

  • 処女作だけで切ったらいけないですね。
    この作品も、二転三転の終盤から明らかになった黒くエグい真実。
    なかなか面白かった。

  • 雨崎瑠雫と言う空想力を持つ大学生と片思いの宇津木勇真の周りで起きる密室殺人、空想で色んな探偵が出てきて謎を解明しようとするが?

  • 二転三転して、大変面白く読みました!
    著者の他の作品も読んでみたい。

  • 今回は「キョウカンカウ」シリーズとは別作品(ゆる~くリンクはしていますけど)。密室の謎解きがメインではありますが、それ以外のおかずもそこそこ充実しているので楽しめました。密室マニアにはお勧めできません。

  • この作品に探偵は出てきません。出てくるのはあくまで幻影です。

    音宮のシリーズとちょこっとつながりつつ
    まったく新しいシリーズですね。
    出てくるのは現実逃避気味な大学生。

    その相棒で彼女に思いを寄せる後輩。

    そこに乱入【笑】してくる父親

    一回二回と裏表がひっくり返るような作品です。
    終始疑わしい人物は果たして犯人なのか?
    それとも思わせなのか。
    何回かだまされましたね。

    ちなみに最後にまさかの過去が明かされたので
    それカンケイで続編があることを期待したいです。

  • 探偵を空想で顕現させてしまう空想探偵って……この能力はほしいかもっ!(笑) ああでもあくまでも推理するのは本人なんですね。ちなみにモザイク探偵の正体がとっても気になります。
    密室の謎はシンプルなように見えて、実に悪辣。そこから派生する事件もとんでもないなあ。寓話めいた見立て、密室の意義、そしてラストに向けてのどんでん返しにはまんまと引っかかりました。実に恐ろしい計画だよなあこれは。

  • 空想設定にどこかで見たことがあるようなと思っていたら『極上生徒会』だ、コレ。ただこちらはイマジネーション・コンパニオンで、それも大学生になっても消えていないというところに重さが見え隠れするわけで。なので空想が解決に噛んでこないことに不満はないです。それよりも瑠雫が探偵役じゃなかった件の方が名前負け。最終的に浮かび上がる常軌を逸した計画性や伏線の出し方など、ミステリのお手本ともいうべき出来であった反面、ソツなく纏めすぎて逆に地味になってしまっている印象は拭えませんでした。「美夜」シリーズが結構鬱々とした路線なため、こういった爽やかめの作品も続けて書いていってほしいものです。

  • 設定的には面白いなぁと思ったけれど、話の展開は既刊ほど好みではなかったかなぁ。設定は好きだったのです。うん。しかし終盤であれだと、続き物にはならないのかなぁ。どうだろう。高校時代のお話とかも書いてるくらいだから、過去にさかのぼるのかな。見覚えのある人物描写も出てきましたし。

  • 新シリーズ?
    ”空想能力”を持つ大学生・瑠雫と、彼女に片思いの勇真の物語。

    <あらすじ>
    推理小説が大好きな瑠雫は、小説に出てくる探偵を”空想”で呼び出すことができる。
    でもその探偵はあくまで瑠雫の空想なので、ホームズだろうがポアロだろうが
    瑠雫の思考範囲内なので、推理力は瑠雫と同等
    しかも残念ながら瑠雫と勇真にしか見えない― なんか微妙な能力。

    そんな2人が、仲の良かった人気女優・日下部陽子の死体を発見する。

    現場は小さな通気口があるだけの、扉も窓も鍵がかかった密室
    さらに陽子の死因となった刃物は密室内から見つからなかった。

    自他殺双方を捜査することになった警察
    瑠雫と勇真も独自に捜査
    そこに警察官である瑠雫の父も加わる。

    数日後
    陽子を大批判していた映画監督が殺害される。
    現場は陽子の事件と似た状況の密室だった。

    徐々に明らかになる真実、、、
    陽子の夫の不倫・謎の脅迫状・瑠雫の母が誘拐され殺害された過去・・・

    そして瑠雫が何者かに誘拐される。

    果たして一連の事件の真相とは?


    <感想>
    他の作家さんもやってるカーの「密室講義」があり
    他の作品で何度もコスられた題目なのでチョット退屈だった。
    序盤から犯人と大まかな動機は予想できたけど、それでも面白かった。
    ”空想能力”が有効的に使用されなかったのが残念だった。

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