悲鳴伝 (講談社ノベルス)

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著者 : 西尾維新
  • 講談社 (2012年4月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061828292

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悲鳴伝 (講談社ノベルス)の感想・レビュー・書評

  • 好き嫌いは別れると思うけど、不思議と毎回私には好みな話をしてくれる作家さんです。毎回突拍子もない設定で楽しませてくれます。
    この作家さんの好きなところは、どんなに突拍子もない設定のキャラでも、根底ではまともってどういうことか、と言うことを理解していて、自分がそれからどれだけ逸脱しているかもちゃんと理解していて、それでもなお、逸脱した行動を起こす自分を否定しないところだと思っています。
    今回の話もそんな感じで、何事にも動じなさすぎる少年が主人公です。
    傍らに、洗脳された故に冷酷な行動をとれるけど、実は己の行動に心底傷ついている少女がいるので、余計に少年の異常さが際立っています。結局、物語の最後になっても問題は何一つ解決せず、むしろふりだしに戻っただけになりましたが、安易に解決しないのもこの作家さんの味だと思いますよ

  • 一言で言うといわゆる『人類を救う選ばれしヒーロー物語』です。

    西尾さんの作品としては真面目というか軽いノリの遊びは少ない作品かと思います。
    ただ、登場人物の名前のつけ方や行動の仕方、台詞の使い方はしっかりと西尾節がきいていました!
    あ、そこでその台詞使うんだ(笑)とか。

    結末は「これで終わるのか…」と少しもにょりました(笑)
    続きを書こうと思えば書けるように、舞台に広がりを持たせてある終わり方だったので。

    でもこれ以上だらだら続きを書いたら話がもたつくかな、と思います。ので、個人的希望は続編出されずにこのままで。

  • 戯言シリーズ、りすかの西尾維新が帰ってきた!
    原点回帰、と言ってもいいのかもしれない。

    頁を繰る手が止まらない。ざわつく気持ちが逸る。
    読みたかった西尾維新作品に、ようやく再び巡り合えた!

    まず一言、言いたい。
    物語シリーズや刀語以外を接していない読者・視聴者の方は要注意。
    特に、物語シリーズファンには不評かもしれない。彼の魅力といえば、あの言葉遊びと軽妙さ、そして魅力的な愛らしいキャラクターと思われがちだが、本作はその要素が薄い。
    ただし相変わらず個性というか非常にアクの強いキャラクター性は健在。

    この作品は、変質的で偏執的な奇妙で軽妙でありながら鈍重な不快感のある面白さ。
    そして言葉は悪いが、独特の毒というか気持ち悪さ…まさにグロテスクさが絶妙に発揮されている。

    まさにこれこそ、戯言シリーズや「りすか」(思うにかなり「りすか」に近い感じ)、いわゆる西尾維新初期の頃の作風だと感じた。
    と同時に、その頃の彼の作品に魅せられた私が待望していた作品である。
    きっと同作品の他のファンの方もそうだろうと思う。

    オチや絡繰などは好きなのだが、物語シリーズに辟易し積み本や処分状態。もう西尾維新作品に強い魅力を感じなくなり始めた私としては、歓喜に近いものを覚えた。


    さて本作品は、帯の通りに一つの英雄譚。
    ただし西尾維新によるもの。
    どうしようとなくて、どうにもならなくて、虚しさと刹那さに似た不快感の残る強烈な作品。

    英雄とは。

    最悪の悲鳴と異質な少年の物語。


    これほど時を忘れて読み耽った西尾維新作品は久しぶりだった。
    是非、次巻の「悲痛伝」も読む! 絶対読む!
    これからもこの作風を続けて欲しい!

    近年のポップさを廃し、これまたアニメ化は無理そうな本作品を私は心から応援したい。

  • 相変わらず?ばんばん
    人が死んでいきます、ご注意を。

    西尾維新さんの作品、
    戯言シリーズ、人間シリーズを
    読みましたが、
    ちょっと異質な気がしました。

    面白かったです。
    夜、自分の背後が
    気になりましたが(笑)

    主人公のキャラに
    最初馴染めませんでしたが、
    馴染んでくると不思議と
    愛着のわくキャラでした(*^^)

    続きも読む予定です。

  • 西尾さんの新作キタ!

    主人公空々空のキャラが気に入りました。

    キャラ画がないから、空々君に似ている中学時代の友人をイメージして読みました笑

    感情がない?(何も感じない)のに、お堅いキャラじゃないむしろ面白いセリフも読み応えがあります。

    空々君のこれからに期待します!

  • うーんやっぱり面白い、続編も買おう。

  • 「伝説シリーズ」第一巻

    人類にキバをむいた地球
    その地球と戦うために組織された強大な力を持つ
    「地球撲滅軍」

    ヒーローとなるべくスカウトされた13歳の少年は・・・


    これ、「地球VSヒーロー」との煽り文句だけど
    実は撲滅軍内部の話が大半。

    空っぽの「そらからくん」
    周りのあまりにも人間くさいメンバーとの対比が秀逸

  • 久々に「西尾だ!」と思えた一冊。
    零崎シリーズとかりすかの頃の西尾作品と似た匂い。
    最初の空々の姿は零崎シリーズの伊織を思い出す。無自覚な状態から、決定的に他者と違う自分を見出す流れ。
    書籍裏の紹介の「どこにでもいない十三歳の少年」がなんとなく気に入ってる。

    最後あたりのセリフとか一文が素晴らしくて、ここの言葉が思いついてそこから場面を考えていったのでは、とか考えてしまう。

    一巻目を読んだ限りでは、とても期待がもてるシリーズ。

  • 久々に続きが気になってページを捲る手が止まらなくなる作品でした。

    人類を救うために戦うヒーローのお話。
    純粋に面白いです。

    私にとっては面白いお話という以上に得られるものがあったのでさらに良かった。
    というのは、お話の設定そのものはとてつもなく非日常なのに、
    どこか日常や現実世界の中でもこういうことは良くあって、
    それを上手く表現してくれていたので、消化不良が少し改善されたような気がする。

    日常や現在の日本のあれやこれやごちゃごちゃしたものに対する壮大な例え話
    なのかなと思ってみたり。
    ヒーローものだけあって、「正義」ってなんだろう?って考えさせられる描写が
    わりとあったり。

    とりあえずいつもの西尾節は健在なので、(主人公の名前が空々空(そらから・くう)なとことか)西尾さんの文章が苦手な人は残念ながら。
    私はいつもどおり美味しく読み終われて満足満足でした。

  • 西尾維新史上、最長巨編と銘打っているだけあって、確かに分厚い!
    ただ、相変わらず読みやすい文体でこの分厚さながらサクサク読めるので、普通の分厚さのノベルスくらいのスピードで読了できるのでお勧めです!
    しかし…ヒロインの扱いが西尾維新らしいな、そこが好きなところでもあるんだけど。

  • 自分の思い込みに向き合う作品。

  • すごく、西尾維新です…おいそのセリフそこで使うか、というのが面白い。

  • 西尾維新の描くヒーロー物のアンチテーゼ作品。大した能力を持たない主人公が勝つという図式とか主人公の鈍感さとか個々の要素を取り出せば確かにヒーローっぽいですが、敵を倒す直接的な理由が明かされていないし残虐行為はするしで見事に真反対です。グロテスキックのネーミングが的確過ぎる(笑)。それでいて後味は意外と悪くないというのは、流石だなあと思います。ある意味西尾さんの王道であり、そして愛と友情と正義の物語でした。

  • 世界設定は相変わらずとんでもないし、組織や敵の情報が曖昧なまま話が進んでいくので、読んでいる間はけっこう居心地が悪い。けど最後まで読んでみるとそれなりに話としてまとまっている気がする。
    西尾維新は発想がぶっとんででついていけないことはあるけど、なんかバランス感覚がいいんだよなー。
    各キャラの特殊能力を生かしたバトルシーンもおもしろかった。

  • 1冊目は『悲鳴伝』(西尾維新著/講談社/1300円+税)カバー&表紙デザインは坂野公一さん(welle design)、ブックデザインは熊谷博人さん、釜津典之さん。
    http://www.bookclub.kodansha.co.jp/kodansha-novels/1204/nisioisin/

    新書なのに、なんて贅沢なカバーなの!!! 最初見たときに、もう驚きました。カバーのベースは白、そこにシルバーの線がランダムに走り、タイトルはレッドメタリックの箔。そのタイトルはもちろん、著者名や他の文字などもすべてエンボス加工が施され、とにかく「力入ってる!」というパワーみなぎるカバーなのです。

    120522_102229.jpg

    私の文章じゃ伝わらないので(開き直り)、写真も付けてみました。このタイトルや著者名のぷっくり感、すてきです。

    通常、こうした銀や他のメタリック色がいろいろ使われているカバーは、ベースの紙にメタリックペーパーを使い、銀や他のメタリック色に見せたいところだけを抜きにして、あとは白で潰し、上から色を乗せる、という方法でつくられることがほとんどだと思うのですが、この本は違う。

    カバーの紙自体は、普通の白い紙。そこに「コールドフォイル」もしくは「インラインフォイル」などと呼ばれる加工を施すことで、銀や赤いメタリックを表現しているのだ。

    このコールドフォイル、聞いたことがない方も多いと思いますが、オフセット印刷機で箔押しもできるという、なんともすごい加工。簡単に言うと、オフセット印刷機で糊を印刷し、そこに箔のシートを重ね、剥がす。すると糊がある部分だけ箔が残り、その後そこにCMYKなどの色を重ねて刷ることができるという技術。

    普通の箔押しが、高熱で押すのに対して、こちらは熱はかからず糊で付けるということから「コールドフォイル」と呼ばれたり、オフセット印刷機の中で(専用の箔ユニットがついている印刷機じゃないとできないけど)箔が加工できるということで「インラインフォイル」と呼ばれたりしている。

    5年くらい前から日本でも加工され始め、箔の上から印刷ができる。それも(色数次第ではあるものの)箔+色印刷が1度でできてしまうということで、今までの箔押しとは違った表現ができると、業界では話題になった。

    ただ、従来の箔押しと違って、コールドフォイルは物理的に「押す」わけではないので、光沢感や平滑さは、従来の箔押しとは違った感じになる。

    と、熱く加工を説明してしまったが、とにかく、銀と赤メタリックを同時の表現し、かつ白い部分は紙白のまま。その差が際立ち、パキッとソリッドなカバー。その上、細かなエンボス加工が(見当精度がすごいなぁ)スキなく入って、いやぁ、「生きることは戦いだ」というカバーに入ったキャッチコピーの世界観を、さらに高めている感じがめちゃくちゃ伝わってきます。うーむ、いい!

  • デビュー直後の西尾維新が帰ってきた感じで、すごく面白かった!
    一気に読んじゃった!
    主人公の空々空の言葉がどれもこれも「私も思ったことある!」というものばかりで、ページをめくるたびに、頭殴られてる感じがした。
    こんな衝撃は、クビシメロマンチストの江本ちゃん以来。
    漫画やアニメにしたら映えるだろうなぁと思うので、その辺のメディアミックスを心待ちにします^^

  • はじめての西尾シリーズ。読みやすかったのですぐ終わった

  • 西尾維新の描く“人格のズレたキャラ”というのは今ではすっかり流行になっていて,特に異能モノの小説ではある種メソッド化にまで達している.この作品でも,究極的に自分の感情を第三者的にしか捉えられない13歳が主人公だけど,そういった“狂っている”というより“ズレている”と形容するのが合っているような設定は,最近のラノベにおいてよく見かける.
    そうしたズレた人格設定は作品の世界観を彩る上で読者を楽しませるためのある種ギミックのような役割でしかなかった.しかし,この作品では見事なまでにそのズレた人格設定そのものを,世界観を構成する歯車の1つにまで昇華している.ズレた主人公を西尾維新氏以上に使いこなせる作家はいない,そう主張しているようにも感じた.
    まぁ主人公のそういうひねくれた人格を作品の世界全体に落とし切っているので,内容は非常に悪趣味極まりない.続きはあるのだろうか.

  • 雨降って地形無し

  • 化物語よりは,戯言シリーズよりな雰囲気.
    劣等感とか,存在意義とかがマイナス側によってる人にとって,西尾維新の小説は共感性にあふれているわけだけど,今回も,マイナス側の人間にあふれた内容だった.

    心が動かない主人公,みんなが泣いてるときに空気読んで泣いた方がいいのかな,とか,多分そこら中のみんなが1度は思ったことがあるだろうに,それを救世主能力まで格上げして,小説化するところなんて,さすがだと思う.
    自分に存在意義のない剣藤とか,よかった.
    最後のシーンとかなかなか,良かった.
    まだまだ掘り下げてほしいキャラクターがいくつかいたけど,シリーズ化するんだろうか
    地球とか,ガジェットとしてしか使ってないし,ストーリーをほぼ動かしてないし.
    続編期待.空々空がいーたん並みにぼこぼこにされることを願って.

  • 簡潔に。
    西尾維新を読みはじめたい人は『悲鳴伝』からでいいかもしれませんね。最長巨編ではあるけど1冊ですし。
    さて。

    一体いつから――萌えキャラは死なないと錯覚していた?

    さすが、西尾先生。
    キャラが立った登場人物は、あとは生きていても蛇足とばかりに殺します。
    過去話で大活躍するパターンもあるんですけどね。
    これが結果を決めて物語を書くという手法なのでしょうか。

    最期に西尾維新作品をいくつか読んでる人間として、
    戯言に近い雰囲気でした。狼ちゃんが出夢くんと被って見えたし、後半は欠陥製品と死線の蒼が一歩間違えてたらこうなってたのかもーっと思いつつ読みましたし。
    ただしデウス・エクス・マキナな赤い人相当のキャラがいないで色々酷かった。

    オマケ。
    帯の英雄譚ってのと各章題が嘘っていうと言い過ぎだけど明らかな誇張なのはご愛嬌……、というか面目躍如なのかな?

  • 二段組の500ページオーバーという長編だが、続きが気になってすぐ読める。
    相変わらずの西尾節、人がグロく死にすぎるが、気にせず読めるのが西尾維新だと思ってます。

    爽快なまでに、悲惨。

    「少年よ、逃げろ」

  • 純粋に面白かった。単純にもっと読んでいたい、有体に言うとこれからの主人公の動向が気になるといった感じでしょうか。
    英雄譚と銘打たれていて、人類を守るために地球と戦うなんて煽られていたけれど、そんな大層な話ではなくて、帯に書かれている「少年よ、逃げろ。」というのが、この1冊を端的に表現できているなと、そう感じた。

    個人的に著者の作品はキャラクターありきだと考えているのだけど(こういう話が書きたいではなく、こういう人物を書きたいみたいな)、今回登場するキャラクター達は、特異でありながら異常だと切り捨てられるってわけでもなく、妙にリアリティーがあって、共感するのは難しいかもしれないけれども、その気持ちも分からなくはないといった感じで、等身大の少年が、結局何を思っていたのか、どう変わっていったのか、読者任せみたいな感じになってはいるけど、一人の少年のお話は、人類とか地球とかとは関係のないところで、幕を閉じたのであった。

    今回死んだキャラクターは、一人を除いてみんな死んで悲しいかな。みんな良いキャラだった。
    英雄というのは人類の英雄ってわけではなかったんだね、おそらく。そこが良かったと思うのであった。

  • 内容説明
    西尾維新史上、最長巨編――西尾維新がはなつ、新たなる英雄譚。地球の悲鳴が聞こえるか。

    彼の名は空々空。
    どこにでもいない十三歳の少年。
    風変わりな少女、剣藤犬个が現れたとき、
    日常かもしれなかった彼の何かは終わりを告げた。
    ひどく壮大で、途轍もなく荒唐無稽で、
    しかし意外とよく聞く物語は、
    そんな終わりを合図に幕を開ける。
    人類を救うため巨悪に立ち向かう英雄は、
    果たして死ぬまで戦うことができるのか!?

    著者について
    西尾 維新
    1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』(講談社ノベルス)にて第23回メフィスト賞を受賞し、デビュー。デビュー作に始まる〈戯言シリーズ〉は西尾維新を代表するシリーズとなる。その後も精力的に執筆を続け、〈人間シリーズ〉、〈世界シリーズ〉、12ヵ月連続刊行の『刀語』(講談社BOX)などその作品の幅は広い。また、2009年夏に『化物語』がアニメ化され爆発的な人気を博した。2012年には『傷物語』の映画化が決定している。名実ともにゼロ年代を代表する作家であり、その執筆意欲はとどまるところを知らない。若手作家の中で、今後の展開が最も期待される一人である。

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悲鳴伝 (講談社ノベルス)の作品紹介

彼の名は空々空。どこにでもいない十三歳の少年。
風変わりな少女、剣藤犬个が現れたとき、日常かもしれなかった彼の何かは終わりを告げた。
ひどく壮大で、途轍もなく荒唐無稽で、しかし意外とよく聞く物語は、そんな終わりを合図に幕を開ける。
人類を救うため巨悪に立ち向かう英雄は、果たして死ぬまで戦うことができるのか!?

西尾維新最新作。最長巨編にして、新たなる英雄譚。
講談社ノベルズ公式サイトには西尾維新さんのコメントと特別インタビューが掲載されています。
プロジェクト・アマテラスでは『悲鳴伝』プロジェクトが開始!
アニメ『化物語』副音声副読本(上) も同時発売。

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