- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061828315
作品紹介・あらすじ
小学4年生の芳雄の住む神降市で、連続して残酷で意味ありげな猫殺害事件が発生。芳雄は同級生と結成した探偵団で犯人捜しをはじめることにした。そんな時、転校してきたばかりのクラスメイト鈴木君に、「ぼくは神様なんだ。猫殺しの犯人も知っているよ。」と明かされる。大嘘つき?それとも何かのゲーム?数日後、芳雄たちは探偵団の本部として使っていた古い屋敷で死体を発見する。猫殺し犯がついに殺人を?芳雄は「神様」に真実を教えてほしいと頼むのだが……。
少年少女のためのミステリーシリーズ「ミステリーランド」で、読む子供、子供にトラウマを残し続けたと言われる 「神様ゲーム」が講談社ノベルズより発売!
感想・レビュー・書評
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一体全体これはなんだったんだ。
というのが読後の素直な感想。
ラスト6ページからの衝撃が凄すぎる。
と思ったら、ラスト2ページに真の破壊的な結末が待っていた。
一体なんなんだこれは。
とにかくまぁ謎の多い作品だった。ミステリと呼んでいいのか?問題作だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ミステリーランドの一作として刊行された時はもっと子供向けだと認識していたため今まで読んでなかったので読んでみたけれど、流石は麻耶雄嵩先生色んな意味で容赦がない。オチは非常にこの人らしい締め方だったのでもやもやすると同時に「これぞ麻耶雄嵩!」とも思えた。
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小学生が主人公のミステリー小説。最初はその題名どおり、子供のゲーム感覚のミステリーと思いきや、最後には「一体これはミステリー? ホラー? ファンタジー?」と読者を煙に巻く終わり方をしている。
密室トリックを使い、古典的な手法で謎を解いていき、一体どうなるのかと最後まで読まずにはいられなくさせるのだが、最後は「えっ! どうして?」と読者を惑わせる作品だ。モヤモヤした感じを味わうミステリー小説だと言える。 -
これは、どう受け止めれば良いのだ。
このもやもやを、どう解消しようか。
ゲームがどんどんゲームじゃなくなり、最後の結論が「そっち?!」っていう。
でも、割と序盤の一言が伏線になってたりして、そこは面白かった。 -
ファンタジーか?
オカルトではないが、超視点の物語と見れば楽しめると思う。しかしながら、ラストの意味がわかんない。燃えたのがなぜあの人なのか? 流し読みしたからかなぁ。 -
手に取ったのは新書版でしたが、もとはミステリーランドの作品ということです。
乙一の銃とチョコレートもそうでしたが、ミステリーランドの作品いくつかは子供に見せるには痛烈すぎるような毒がきいています。
かつて子供だった大人も読んでいいとのことなのでそういう人向けなのかなと。良いですね。
子供向けとしてはどうかなと思ったのですが、読み終わったあとじっくり考えてみると、作者さんの意図したものかは分かりませんが「神頼みなんかするとろくなことにならないぞ」という教訓的な意味があるような気がします。
神様、鈴木くん。彼のいうことは果たして絶対なのかどうなのか。
話としては主人公の推理が一番しっくり来るのですが、神様が指したのは全く別の結末。理不尽に思え、えっ?と思ううちに唐突な幕切れ。
後味が悪く残る面白い話でした。こういう雰囲気、とても好きです。
わたしは、どんなに理不尽でも、説明が上手くつかなくても、全ては神様の言う通りだと、思うことにします。
とても余談で私事ですが、この本には神様が「有限に有限を重ねても有限にしかならない」的なことをいう場面があったように思います。
人間と神様の差、人間の限界ということを指したことばなのですが、同時期に読んだノーゲーム・ノーライフというライトノベルに、「有限に有限を重ねて無限に近付く」的な言葉があってすこしニヤリとしてしまいました。こちらも人間の限界を指す言葉です。
真っ向から対立する言葉です。どちらが正しいとかそういうことではなく、ただ、私的にニヤリとしてしまいました。 -
『神様ゲーム』麻耶雄嵩 講談社
何と言ったらよいのか…。絶句。
これ、「ミステリーランド」と言うシリーズの第七回配本なんですが、このシリーズのキャッチフレーズが「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」ですと。ブラックジョークか?(^^;;
多少の覚悟はありました。こちらでも何回かご紹介有りましたし。しかし…小学生が主人公で、少年探偵団が出てくれば良いってもんじゃないでしょう(´Д` )前半はまだしも、後半はトラウマになりそうな展開といやミス度。
子どもが読んだらうなされそう。意味わかんない子もいるかも。
自分を「神」と名乗る目立たない転校生がトイレ掃除で一緒になった「僕」の問いかけに答える「神の回答」。それがどう裏付けられて行くのか?と言うミステリーは読ませるけれど、最後、良いのかこれで⁉︎
何だか世の中知らない事は知らないままの方が良い様な気がするのは私だけ?
後味の悪さを、前回のご紹介で「笑える」ほどの…と言って下さった方の言葉を思い出し、強制的にB級ホラー映画の場面に一部脳内変換し、あり得ない設定と場面を思い浮かべて笑う事にしましたハハハ……>_<…