- Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061836303
作品紹介・あらすじ
新しい時代の企業戦争を生き残る鍵を握るのは、評論家になり下がったスタッフ集団でも、アイデアを花火のように打ち上げるだけの一匹狼でもない。組織の中にあって、企業の頭取脳中枢として戦略的行動方針をつくりだし、それをラインに実行させる独特の力をもつ「企業参謀」集団──その存在が命運を決める。
感想・レビュー・書評
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企業分析に関する本です。
「ニュージーランド沖の日本イカ船団」のような具体的分析事例が掲載されていて、それぞれ興味深く読むことができました。
ただ、1975年初版で、私が読んだ講談社発行の文庫版ですら1985年発行と大分古い本となってしまいました。
そのため、やや時代にそぐわないと感じる部分もあります。
例えば、軽自動車を捨ててシビックに注力したホンダをいい例として紹介していますが、今にしてみるとどうだったのだろうか、というものもあります。
それでも、まだまだ通用するような内容も多く、大前研一氏の先見性を感じることができる本だと思います。
以下読書メモから
【なるほどな点】
・「なんとなく」雰囲気に対して金を支払うという排他的なやり方を少し自律的判断に移し替える。
・企業のトップマネジメントが、なんらかの作戦を立てて影響が出るのは、明日、明後日ではない。短期的なことは、現場の指揮官に判断を任せるよりほかない。
・戦略的思考家は、分析の後に直感を活用する。分析の前にすることはまずない。
・代替案の選択で重要なことは、考える軸というものを固定しておく。 -
古典書になりますが、名著と言える1冊だと思います。
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企業参謀ってネーミングがうまいが、内容もおもしろかった。企業の参謀だから問題解決成功の尺度は財務的な利益率ということでメインの話が展開されつつも、それ以外に国政レベルでの問題解決や「設問のしかたを解決策志向的に行うこと」の事例として出た残業を減らす方法など、もう少し幅の広い問題解決の考え方という感じ。40年前の本でも古いということはない。
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初心者にはとっつきにくい内容。各章ごとのつながりもよくない。でもエッセンスは現在でも通じる。企業分析、戦略的思考を持つことの重要性を痛感させられる。政治にも戦略的思考が必要。
1.この本を一言で表すと?
・日本人よ、戦略的思考家をめざせ
2.よかった点を3〜5つ
・床屋の値段(p13)
→QBハウス?先見の明。
・明日の朝、何をしたらよいかまで消化して書かなければ何事もおこらない(p144)
→行動は明確にしないと人は動かない。行動計画は掛け声だけで終わってはいけない。
・参謀の真の仕事が戦場に突入する前にこちらの戦略を立案すること(p179)
→とにかくあらゆる可能性を考えてから行動するということ。戦略なき行動は無意味。
・シンクタンクは実戦には不向き(p211)
→評論家体質はダメ。自分ならどうするか主体的思考が必要。
2.参考にならなかった所(つっこみ所)
・「国政への応用」部分は現在の政治問題をどのように分析するのか聞いてみたい。
3.実践してみようとおもうこと
・イシューツリー、プロフィットツリーを個人の問題に当てはめて作ってみる。
4.聞いてみたいこと
・日本に戦略的思考家はふえているか?世界の戦略的思考家と対等に戦えるか? -
戦略とはなにか?と考えている方にお勧め。戦略とは何かを知りたくて、戦史ものなどを読んだりしていたが、よくわからなかった。タイトルからは予測できなかったが、企業における参謀とはなにか、企業がもつべき戦略とは何かと説いていた。軍隊との比較もあり、戦略、参謀とはどのようなものかと深く考えさせられたともに、これまで、戦略がいかに大事と言っていたことが恥ずかしくなるほど、戦略立案に際しての熟考が足りなかったと痛感させられる本だった。
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中国杭州出張のお供に本箱から引っ張り出して持って行った。文庫本 2006年第40刷のもの。初版は1985年。事例は如何にも古いが、本質的なものであろう。
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30歳でこれ書くのすごい。王道の戦略支援
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コンサルのレジェンドが書いた本。
教養として読んだ。
戦略系の企業の経営をどうやって改善するか的な話がメインであったためコンサルの中でもハイレベルな人向け。自分にはややtoo much。
第1章の問いの大切さは
あらゆる問題解決関連の書籍に関連するので参考になった。
第3章くらいのイカの漁獲量をどうするか話は
面白いが、著者が凄過ぎて自分ができるとは思えなかった。こーゆー作業は訓練、経験が必要なんやろうな。 -
企業経営、ビジネスにおけるバイブル。ステージが変わるたびに読み直していい。