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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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一般論なんて結局はそういうものだ。
だから他人とうまくやっていくというのはむずかしい。玄関マットか何かになって一生寝転んで暮らせたらどんなに素敵だろうと時々考える。
しかしやはり玄関マットの世界にも玄関マット的な一般論があり、苦労があるのだろう。まあ、どうでもいいや。
― 41ページ -
とにかくそうなんだ。幽霊は見ないし、超能力はない。なんというか、実に散文的な人生だ。
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1963/1982年のイパネマ娘は形而上学的な熱い砂浜を音もなく歩きつづけている。とても長い砂浜で、そこには穏やかな白い波が打ち寄せている。風はまるでない。水平線の上には何も見えない。潮の匂いがする。太陽はひどく暑い。
僕はビーチ・パラソルの下に寝転んでクーラー・ボックスから缶ビールを取り出し、ふたをあける。もう何本飲んでしまったかな? 5本、6本? まあ、いいや、どうせすぐに汗になって出ていってしまうんだ。
― 88ページ
みんなの感想・レビュー・書評
なんとなく再読。
村上春樹にはまりだしたきっかけは「パン屋再襲撃」なんだけど、この人の短編はやっぱりいいなぁ。長編に比べたらちょっとものたりないけれど、急にほっぽりだされる感があって楽しい。
村上春樹「カンガルー日和」読了:表題作が一番すきだが、羊男の出てくる「図書館奇譚」も捨てがたい。30年以上昔の作品なので、今の村上作品とか若干毛色が違う。「奇譚」はわりと生々しいスプラッター性を兼ねていて新鮮だった。「海辺のカフカ」に少し通じているな、と個人的には感じた。 革靴をはいた少年や、井戸といったタームが出てくるあたり。「あしか祭り」や「とんがり焼きの盛衰」などは比較的ユーモラスなのだが、どこかに残虐さや、つるりとした怪奇も潜ませている。怪奇といえば村上作品中随一の怖さを誇る「鏡」も収録。いろんな形と味をした、動物クッキーのような印象の小品集だった。なにしろ23編も入ってるので(笑) ほぼ全編に「やれやれ。」が出てくる春樹好きホイホイでもある。
村上春樹を読みたいけど、何読めばいい?
ときかれたらすすめる本。
どの短編が好きかによって、その後に読む春樹作品がだいたい決まる。
村上春樹の色んな面が詰まってる短編集。これは良い!
■書名 書名:カンガルー日和 著者:村上 春樹 ■概要 都会のメルヘンを綴るショートストーリー集時間が作り出し、いつ か時間が流し去っていく淡く懐かしい気分に満ちた独特のハルキ・ ワールド。 都会の点景を描く魅力の短編18編。佐々木マキの絵11点を収録。 (From amazon) ■感想 久しぶりの村上春樹さんの本です。 といっても、長編ではなく相変わら... 続きを読む »
さまざまな世界観と、今まで出てきた村上春樹の作品の関係者がところどころに顔を出す。
それぞれの物語にそれぞれの世界があって、村上春樹好きな人は、ある程度村上春樹を読んでからこの本を読めば、村上春樹の文章の良さやこの本の面白さがさらに味わえると思う。
短編の中でも制限されることのない、ユーモアのある会話のやり取りも魅力。たった数ページで、心をときめかせてくれる素敵な物語に溢れた本。
4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて
タクシーに乗った吸血鬼
鏡
5月の海岸線
駄目になった王国
悪くない。簡潔で、なのに凝った表現で読みやすいのにしっかりとしている。
鏡やサウスベイ・ストラットなど普段の春樹には見れない様子を見れたり、いつものように女の子との妄想だったり。とにかく素敵なものは変わらずに素敵だ。
表題作「カンガルー日和」が教科書に掲載されていたことをふと思い出して購入。「100パーセントの女の子」と「イパネマ娘」が気に入った。
<収録作品>
カンガルー日和
4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて
眠い
タクシーに乗った吸血鬼
彼女の町と、彼女の緬羊
あしか祭り
鏡
1963/1982年のイパネマ娘
バート・バカラックはお好き?
5月の海岸線
駄目になった王国
32歳のデイトリッパー
とんがり焼の盛衰
チーズ・ケーキのような形をした僕の貧乏
スパゲティーの年に
かいつぶり
サウスベイ・ストラット
図書館奇譚
引続き短編集。
カンガルー日和。
ここまでくると、一息ついて
すこし実験的な雰囲気のする
小説が増えてきます。
形而上学的なやつがね。笑
以前は、これが文学か…
と思って必死に読んでいたけど
今は言葉遊びくらいにサラサラ
読めるようになっていて驚いた。
これは成長と呼ぶべきか、
一種の諦観か、自分でも
よく分からないけれど
楽しく読めることに違いは
ないのだから、まあ良いでしょう。笑
その実験的なもの以外にも
普通に面白い味わいのものも
含まれていて、なかなか味わい
豊かな一冊となっています。
なんだかんだいって
結構好きな短編集です。
読むのにかかった時間:3時間
こんな方にオススメ:カンガルー好きは是非
村上春樹さんのショートショート。さらーとすぐ読める。
9話はどちらでもなく、3話は好きで
6話はたまらなく好きだった。
計18話。
昨日読んだのに、今また読みたくてうずうずする。
買おう!できたらポップな黄色のハードカバーを!
カンガルーの赤ちゃんを見るのにふさわしい日なんてあるのか? タクシーの運転手が吸血鬼? 100パーセントの女の子に会った時なんと話しかければいいだろう? ――チーズケーキのような形をした貧乏、スパゲッティという孤独を延々と茹で続け、とんがり鴉がやかましく鳴き続ける。そしてふしぎな図書館には羊男と声のない美しい女の子がいて…… 原稿用紙8枚から10枚ほどの、春樹流都会のメルヘン集。 ショート... 続きを読む »
「カンガルー日和」 何か変わった後味を残すものばかりが詰まった短編集。 この短編集は村上氏の随分前の作品のようです。しかしあまり古さを感じませんでした。また村上氏はエンタメ作家であるみたいな批評がよく出ますけど、「カンガルー日和」に関しては、私はあまりエンターテイメント性を感じませんでした。なぜならこれといった大きなオチが存在する型ではない詩的な物語の流れになっていたからです。 ... 続きを読む »
うんざりしない程度の短編集。
長編にあるような冗長で神経質な描写が少ない分、読みやすい。さらりと気楽な雰囲気です。
最後の図書館奇譚は繋がった少し長いお話で、これがとても良かったです。
あしかがかわいくてかわいくて。バート・バカラックは、ほかの短編集では、違うタイトルだった気がする。
文句なく面白い。今になっての初読というのがとても残念。若い頃に読んで、今また改めて感慨にふけってみたいという気分。
若き日の村上作品は、それほどに読んでいて楽しくすがすがしかった。

1970年代の鬱屈とした空気感を切り取る作業をするのが村上春樹である。パン屋再襲撃の中に入っている短編の方が個人的には、面白かったが、だからといってカンガルー日和が面白くなかったということではなく、洗...






