卒業 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061844407

感想・レビュー・書評

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  • ★3.5

    ついに手を出したシリーズ。長く楽しみたい。
    正直1作目は微妙だった。茶道のトリックが複雑。私の頭の問題か…?なんとなくの理解で読み進めたけど、消化不良ではある。きちんと把握できるまで読み込もう!という気にもなれなかったのが残念。
    所々で時代を感じるなぁと思っていたら、結構古い作品だった。ほとんど意識させることなく読めるのは流石。

  • 加賀恭一郎シリーズ一作目。大学での、仲間達が、亡くなっていく。果たして自殺か?他殺か?他殺なら動機は何か?といったものを、大学生活を送りながら、解明していく作品。信頼している友達のことをどれだけ知っているか、絆とは何かといった、人間関係についても醍醐味の作品。殺人のトリックは、巧妙で、脱帽した。伏線を見事に回収していくのは、圧巻。些細なことですれ違ったり、破綻することは、恐ろしいなと同時に、人間って割と脆いなと思ってしまうほど。だいぶ昔の作品と知ったが、全く古びれていないのは素晴らしい。この流れで、二作目の眠りの森を読もう。

  • 加賀恭一郎シリーズをドラマだけでなく、原作でも楽しみたいと考え、購入。
    加賀がまだ大学生の頃に起こった、密室殺人に関するお話。
    解説の項目でも述べられているが、本作は「犯人探し」というよりも、「動機の解明」に重きをおかれているように感じられた。

  • 大学4年生で卒業を間近に迎えた親友が殺されるミステリー。お茶のトリックや形状記憶合金のトリックなど、手の込んだ内容だったが、使わなくても話が通りそうでイマイチ。大学の研究室の描写は安井研時代を思い出して懐かしい気持ち。あの頃には戻りたくないなー。

    • ksk84さん
      安井研時代(笑)
      安井研時代(笑)
      2020/12/21
  • 東野作品は相変わらず苦味が残る。
    これぞ青春と言わずにいられないロマンチックな書き出しが印象的。
    学生特有の淡い恋模様が描かれるかと思いきや、突然の仲間の死。
    真相を探るうちに見えてくる知らなかった友の一面。
    知らないことばかりだと気づいた時、仲間とは何かを問いたくなる。
    大学生の加賀恭一郎が初々しい。

  • 麒麟の翼でどハマりして
    とりあえずシリーズ第1作から読み始めてみた!

    1行目から、学生時代の加賀さんに萌え。
    麒麟の翼で知ってるあの加賀さんから
    こんなセリフが!?なんてこった!ってなる。笑

    高校時茶道部だったけど作法なんて全然覚えてないなー
    たしか裏千家だったハズ。

    でも雪月花とか全然知らなくて、
    トリックもなかなかややこしい!

    全体のストーリーは読んでて
    予想も出来ない展開であっという間だった。

    加賀さんの恋の行方も
    切ないけどこれはこれで
    仕方ないのカナなんて思いまシタ。

    積読溜まってるからとりあえず加賀シリーズ読み進めます。

  • 加賀恭一郎シリーズ第一弾。

    大学4年生である加賀は、同じ大学に進学した高校生からの友人6人と大学生活を送っていた。この友人の1人である祥子の死の謎について解き明かす物語。

    雪月花のトリックが複雑で少し難しかったですが、仲の良い友人を疑わなければならないという状況下での推理は動機も含めて面白かったです。

    加賀は、本書では教師を目指していましたが、今回の事件と父親の姿から、のちに刑事を目指すきっかけになったように感じました。刑事となる続編の加賀恭一郎シリーズも読んでみようと思います。

  • 加賀恭一郎シリーズ記念すべき第一作目にあたる。
    順に従えばまず初めに読むべき作品なのだろうけど、シリーズ作をランダムに読んでいる身にとっては「刑事加賀」から「大学生加賀」へと過去にタイムスリップしたかのよう。
    設定では大学卒業後、紆余曲折あって警察官を志した加賀ではあるが、過去を紐解けば、この時点で警察官になることはもはや宿命的であったのかもしれないと感じさせる。
    高度なトリックが施された怪事件。読みごたえはあるが、結末は悲しく切ない。

  • ずっと犯人を考えてたけど、予想外すぎて驚いた。でも、なぞを解いていくのが、本当に面白い!!
    友だちの見極めは大切だよ☆

  • 加賀さんシリーズ第一作 古き良き時代の学生像がよくかけている。雪月花の細かなところは飛ばしてしまった(ごめん)複雑すぎて、失敗かな。 加賀が茶会に欠席したことの影響が分からなかった。出席していたら、順番は? 裏で動いた三島亮子は何もなし?? 「卒業」というには後がもやもやしてしまった。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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