卒業 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.26
  • (512)
  • (1739)
  • (3657)
  • (733)
  • (128)
本棚登録 : 23501
感想 : 1719
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061844407

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 加賀恭一郎シリーズの記念すべき一作目。

    先に加賀が警察官である作品から読み始めたため、学生の加賀は新鮮だった。

    中盤までは読み応えがあったが、第二の殺人があった茶道ゲームの複雑なクダリからペースが失速してしまい、ストーリーから現実に引き戻されてしまったのが残念だった。

  • 『希望の糸』を読みたくて、加賀恭一郎シリーズ1作目となる本作を読んだ感想として、ちょっとページの行き来が多い構成で、トリックも分かりづらくて、ん〜というのが素直な感想。

    ただ昭和61年に刊行された時代背景を考えると、当時の読者には青春ミステリとして良作であったのだろうと思える。

    意外と1ページ内の文量が多く、フォントサイズも小さめなので、文庫本よりも電子書籍で読むのが良さそうかと思われる。
    さて、加賀恭一郎シリーズ2作目『眠りの森』をいつ読むことになるのだろうか?
    そして、本来の目標である『希望の糸』まで辿り着くことは出来るのであろうか?

    ん〜。

    • yyさん
      マメムさん

      こんにちは。
      この「卒業」、たしかに「ん~~」だと私も思いました。
      でも、是非次を読み進めてほしいなぁ。

      私、加...
      マメムさん

      こんにちは。
      この「卒業」、たしかに「ん~~」だと私も思いました。
      でも、是非次を読み進めてほしいなぁ。

      私、加賀恭一郎シリーズは全部読んで、
      ドラマシリーズがDVDを借りてみたくらい大好きなんです。
      『眠りの森』以降は面白いんです。
      そして、全部読み終えての『希望の糸』は、もう格別!
      読み続けることを お勧めしたいで~す☆彡

      2023/01/22
    • マメムさん
      yyさん、コメントありがとうございます。こんばんわ♪

      『眠りの森』以降は面白いんですね♪それなら良かったです(⁠*⁠´⁠ω⁠`⁠*⁠)

      ...
      yyさん、コメントありがとうございます。こんばんわ♪

      『眠りの森』以降は面白いんですね♪それなら良かったです(⁠*⁠´⁠ω⁠`⁠*⁠)

      『希望の糸』だけでも泣けると聞きますが、やっぱり加賀恭一郎の人物背景も追ってから感動したいと思っているので、気長に読み進めていきます!!
      2023/01/22
  • 加賀恭一郎デビュー作!

    学生時代にこの事件解決出来たなら、
    そりゃ警察入れば大活躍出来ますよね!
    ってくらいトリックは難しかった。

    父親との関わり方とか、後に繋がって行く。
    是非、これから加賀恭一郎シリーズ読む人には
    卒業からゆっくり読んでほしいなって
    思います。

  • 加賀恭一郎シリーズを読みたくて、まずは卒業から。
    加賀と沙都子のコンビが爽やかな感じでいい。
    殺人トリックは少し難解。

    • マメムさん
      初コメです。
      私もシリーズ1作目を読み終えたので、『希望の糸』まで読み進めるのをお互いに頑張りましょう♪
      初コメです。
      私もシリーズ1作目を読み終えたので、『希望の糸』まで読み進めるのをお互いに頑張りましょう♪
      2023/03/12
  • 東野圭吾氏の初期作品はあらかた読んでたつもりだったが、コレは読み逃してた。加賀恭一郎初登場作にして、彼が刑事になる前の学生時代の話。
    初期の東野圭吾作品は、若者達の群像劇を描いた“青春ミステリ”が多い。デビュー作の「放課後」しかり「学生街の殺人」しかり本書しかりだ。また、スポーツをストーリーに絡ませるのもこの頃の特徴で、「放課後」はアーチェリー、「魔球」は野球、「眠りの森」はバレエを題材にしたミステリだ。本書では剣道と茶道を扱っており、ストーリーにも密接に関わってくる。

    「放課後」で乱歩賞受賞デビュー後第一作品ということもあり、プロットもトリックも荒削り感あり。登場人物は無駄に多くリーダビリティに欠け、ホワイダニットは納得感に欠ける。ハウダニットはちょっと複雑なので「そうか!なるほど!」とはならない。とはいえ、父との関係性等の加賀恭一郎のバックグラウンドを垣間みれるので、シリーズファンには読み逃せない一冊だろう。
    本書が刊行されたのは1986年、昭和時代。飲食店内で遠慮なく煙草が吸え、電話は固定電話にかけて家族に取り継いでもらう、そんな時代だ。平成を経て令和の今現在でも第一線で傑作を粛々と書き続ける東野圭吾氏。稀有な才能を持つ偉大な作家だと、改めてリスペクトした次第。

    《加賀恭一郎シリーズ》
    1.卒業
    2.眠りの森
    3.どちらかが彼女を殺した
    4.悪意
    5.私が彼を殺した
    6.嘘をもうひとつだけ
    7.赤い指
    8.新参者
    9.麒麟の翼
    10.祈りの幕が下りる時
    11.希望の糸
    12.あなたが誰かを殺した

  • 218 私が夫のことを今も慕っているということはあなたがたもよく知っているでしょう。でも私がこんなふうに考えるということまでは知らない。自殺の動機とはそういうものだと思うのよ。原因はあなたたちならきっと知っているはずなの。でもその原因が、どういう経路で死と結びつくかまでは本人にしかきっとわからない。

    --------------------ーー

    37年前の作品。
    加賀恭一郎初登場。
    本屋さんで『希望の糸』をみつけて、読みたくて、でもどうやらシリーズものらしく、まずは1作目から読んでみようと。

    正直な感想は、あんまりおもしろくなかったかも。
    文体・言葉が古い部分とか、言い回しとか読みづらかった。これは昔だし初期の作品だからしゃあなし。
    あとトリックとかもあんまりピンとこないし、雪月花式も難しいし、展開もそんなに引き込まれなかったなあ。
    何度か挫折しそうになった、、

    加賀さんが初めて登場したってことでまあよしとしよう。
    加賀さん、高校大学一緒の仲良いグループ6人のうち3人死んでるのきつすぎん?
    フィクションとはいえ、自分だったら立ち直れないかも、、

  • 大学4年生7人仲間の1人沙都子と、加賀の2人の視点で描かれる。
    仲間2人が死に、残りの仲間内で犯人の疑いをもつ心の揺れ具合が何とも苦しい。
    結局のところ、「そんなのありか!」と思ってしまったけど…ラストシーンの沙都子と加賀のやりとりの意味も「??」という感じ。
    期待度が高すぎたかな…

  • 東野圭吾が描く青春小説はあまり好きではない。シンプルに時代錯誤というのもあるし、何より登場人物がキザすぎる。トリックもしっかり考えて読まないと理解できない。あまり自分には向いていない本だったかな。

    • GOTOさん
      確かにちょっと気持ち悪い感じがしました
      確かにちょっと気持ち悪い感じがしました
      2021/02/03
  • 加賀シリーズ 第1弾
    難しい!
    というのが正直な感想。
    読み終えた後も、雪月花の理解ができていません…

  • 加賀恭一郎シリーズ記念すべき第一作目にあたる。
    順に従えばまず初めに読むべき作品なのだろうけど、シリーズ作をランダムに読んでいる身にとっては「刑事加賀」から「大学生加賀」へと過去にタイムスリップしたかのよう。
    設定では大学卒業後、紆余曲折あって警察官を志した加賀ではあるが、過去を紐解けば、この時点で警察官になることはもはや宿命的であったのかもしれないと感じさせる。
    高度なトリックが施された怪事件。読みごたえはあるが、結末は悲しく切ない。

著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

東野圭吾の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部 みゆき
宮部 みゆき
宮部みゆき
宮部 みゆき
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×