総門谷 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (784ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061845053

作品紹介・あらすじ

岩手県で1年間にわたり、UFOの目撃者が続出、そして奇怪な焼死体さえも! だが、このUFO騒動の裏は? 疑惑を抱く超能力者霧神顕たちは、怖るべきパワーの魔手と闘い、傷つきながらも、ついに魔の本拠・総門谷に潜入した。そこで目にした驚愕の光景とは? 構想15年を費したSF伝奇超大作。(講談社文庫)


岩手県で1年間にわたり、UFOの目撃者が続出、そして奇怪な焼死体さえも! だが、このUFO騒動の裏は? 疑惑を抱く超能力者霧神顕たちは、怖るべきパワーの魔手と闘い、傷つきながらも、ついに魔の本拠・総門谷に潜入した。そこで目にした驚愕の光景とは? 構想15年を費したSF伝奇超大作。

感想・レビュー・書評

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  • UFOから始まって、ノストラダムス、ナスカ地上絵、ピリーレイスの地図…などなど、雑誌「ムー」や、オーパーツ好きなら読んで損はない、超面白伝奇ミステリー。


  • 600p強の大ボリュームで、歴史や伝記の偉人(異人?)が好き放題暴れ回り、展開も自由奔放でまさに何でもありなSF大作。
    とても悔しいが、何も考えず楽しんで読んでしまった。こんな内容で何作も続くとの事で、続編は敬遠してしまっているが、SF物としてはかなり面白い部類かもしれない。

  • オカルトや超常ミステリーを全て無理矢理ぶっこんだSF小説。もう全部ぶっこんだ結果予想通り投げっぱなしのエンディングを迎えたものの、プラトンやらハンニバルやらイエスやらの歴史上の人物が死体となって蘇ったあたり、少年漫画的でむしろ燃えた。

  • 高橋作品のジャンルの1つである「古代史ファンタジー?」の大作。
    読んでいて疲れますが、この何でもあり感が唯一無二でいいと思います。

  • 地球を奪おうとする死ぬことなき阿黒王が世界中からヒーローの死体を復活させて、自在に操り地上の政権を奪おうと暗躍するが、天から使命を受けた血のつながりなき兄弟が、命を何度も復活させて、その企みから救おうとする物語。
    実在する英雄が、悪役となり死なぬ体で戦う様はグロテスクでもあったり。
    何しろ、何度も何度も戦うのだが,全巻読んでも決着しない。
    どうしてくれるんだ!高橋さん,,,.不完全燃焼だよ~~。

  • なんかもうUFOやら宇宙人やらピラミッドパワーやら民俗学やら、一冊読むうちに、それなりに語れそうな気がしてしまうほどの情報量。
    少し引いてしまいそうなネタなのに、つい「へええ」って聞いてしまう。
    これはこれで終わったのだろうから、続篇は、また「やり直し」た時の話なのかな?

  • ちょうどこの時同時に読んでいた柳田さんの「遠野物語」とリンクする部分が多く、シンクロニシティを感じたのを覚えています。東北地方の不可思議さにも関心をもつきっかけになりました。普通のSFとしても一級品と思います。

  • 『青夜叉』『星封陣』に続いて挑んだ高橋克彦作品。
    何でもアリ過ぎてレビューが書ききれない。

    トンデモではあるかもしれないが、一気に読み終えた。

  • かなり昔に完読

  • 伝奇SF小説というくくりを超えた
    ぶっ飛んだ感じが楽しめるかどうか。

    前半パートと後半パートでテンションが変わってくるんだけど
    後半はやや口ポカーン( ゚д゚)気味。

    前半の雰囲気は好きだった。

  • 何とも分厚い一冊。
    高橋節が炸裂しているなぁ。

    先に竜の柩を読んでいたので、ネタ被りしている部分もあったけれど
    今作もトンデモ説盛りだくさんで楽しめました。

    名だたる歴史上の偉人たちが、陳腐な敵役になっていて笑ってしまったー。
    しかし伝奇小説としては、やはり竜の柩が数段上ですね。

  • 終わり方が気に入らない。
    それまでは良かったのに。

  • 高橋克彦が、吉川英治文学新人賞を受賞した作品。ミステリー作家と思われていた氏が、とんでもない伝奇SFを書いてしまった。ネタが凄い、あらゆるSFのテーマがほとんどつぎ込まれている。文庫本で778ページ。上下巻に分けないところがミソ。読み始めたが最後、読み終わるまで、飯も食えない。だって私がそうだったもの。

  • 歴史の事実を随所に散りばめながら、UFOの謎に迫る本書は、歴史ファンタジー小説とでも言おうか。

    小説の前半までは、うんうん、ありえる、ありえると頷かされることが多かったが、後半になってくると、役小角やハンニバルなどが登場し、さすがに、少し笑みがこぼれてくる内容だが、そういう小説だと思って読めば、なかなかに面白かった。歴史的な知識の裏づけがなければこのような小説はかけない。東北に関する歴史小説も多く書く著者だが、本書も東北を舞台に話が進む。広島出身の私としては、庄原にあるピラミッドの話も入れて欲しかったと、少し残念に思った。

    明日からは続編の総門谷Rだ。

  • 高橋克彦版『猿丸幻視行』みたいな話。と思っていたら、後半はまるで『イデオン』みたい。カバー裏のあらすじは、ネタを割っている。

  • 極めて昭和の少年漫画的なSFオカルト小説。
    携帯とかPCと無縁の熱い男たちの友情も見所です。
    悪く言えばベタなんですが、だからこそ安心感があります。
    都合良すぎでしょ的なつっこみを入れたくなることもありますが
    先にも述べたように少年漫画的な勢いがありますので
    面白くてどんどん先に進むことができます。

    イルミナティとかピリ・レイスの地図とか月の謎とか
    今でこそテレビで放送したりしてますが、当時はそうでも
    なかったように思います。
    私もこの本を初めて読んで覚えた単語がいくつあることか。

    ただ、二冊目以降は主人公vs敵っていうのが延々と続く
    のでいまいちでした。
    竜の棺(の最初の方)の方がこちらと同じ雰囲気だと思います

  • 読み応えあり、楽しく読めました。

  • 登場人物に魅力的な人が多いし(誰が主人公か迷うけど)すごく引き込まれた。
    始めはミステリーで、その後
    SF〜ホラー〜ファンジー・・・ジャンルてんこもりもり。中盤からクライマックスがもりもり過ぎて最後が・・トム・クルーズの「宇宙大戦争」観たあと「その終わり方アリ!?」って思った感覚と似てる。それにしても顥の能力ずるいっ

  • 高橋克彦の伝奇SF系モノ。先に「竜の柩」シリーズを読んでいるので、多少ネタが被っちゃってるような。ノストラダムスの終末予言の話もあるのだが、当時にこの本を読んでいれば背筋ゾクゾクモノだったかも。今となってはお笑い種だけど。とりあえず著者の想像力は凄い!とあらためて感心できる本ではある。
    ただ、人が次から次へと死んでいってしまうのはちょっと辛い。続編シリーズがあるようだが、これにどう繋げていくのか、、、。

  • 高橋伝奇ものの最右翼に称される作品でしょう。ぼくは話が壮大すぎてついていけませんでした。

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著者プロフィール

1947年岩手県生まれ。早稲田大学卒業。83年『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞、87年『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、92年『緋い記憶』で直木賞、2000年『火怨』で吉川英治文学賞を受賞する。他の著書に『炎立つ』(全5巻)、『天を衝く』(全3巻)などがある。

「2009年 『To Tempt Heaven』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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