記録された殺人 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061845176

感想・レビュー・書評

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  • 水準作以上なのだが、岡嶋作品としてみれば普通の作品。短編は向いていないんだろうな。松本清張をはじめとする短編ミステリーの諸先輩には及ばないということで。

  • 貴重な岡嶋二人の短編集。軽快なテンポで、サクッと読めて楽しめる作品。まだ読んでない岡嶋作品に出会った時は、なんだか嬉しくなる。

  • 必読です。

  • 2017年9冊目。
    岡嶋二人作品の短編集の中ではイマイチかも。いや、やっぱり山本山コンビ読んだ後だから尚更そう思うのかも。
    記録された殺人は、例によって会話だけで進むアレ。このスタイルが好きなのかな。
    あとはわりと何となく先が読めてしまうものが多かったので全体的にちょっと物足りない印象でした。


    2022年7月再読。
    前よりも楽しめたかも。迷い道、怖いなぁ…。

  • 再読。短編集
    普通に面白かったが、この作家さんは長編のほうが面白い。
    「遅れてきた年賀状」「アウト・フォーカス」か面白かった。

  • 日本推理作家協会賞候補(38回/1985年)
    (収録作品)アウトフォーカス/記録された殺人/バッドチューニング/迷い道/密室の抜け穴/遅れて来た年賀状

  • 『記録された殺人』
    リサーチ会社に勤める植松広太郎を襲い殺害された柴山英次。柴山と文通し付きまとわれていた瀬川邦子。邦子に相談を受けていたという増村慶子。死体で発見された邦子。品川で邦子にあったという慶子の証言。リサーチ会社の録画した公園の映像に写っていた柴山の英次。

    『バッド・チューニング』
    バンド・スリー・パーソンズのマネージャー木暮。演奏会場付近で起きた銀行強盗。地方で起きた問題のために先に帰宅した木暮。発見された銀行強盗の犯人の1人の遺体。翌日何者かに襲われた木暮。バンド解散の危機に田舎に呼び出され木暮が巻き込まれた事故。事故で死亡したバンドメンバーのタッフィー。

    『遅れて来た年賀状』
    1月5日に届けられた年賀状。コーヒーで汚れた手紙。仕事始めに出勤した渋沢哲次に言い渡された自宅謹慎。自宅でのポルノビデオの販売の噂。渋沢の名前と住所の載った広告。

    『迷い道』
    富由子との別れ話をしながらの運転中に宇佐美が起こした交通事故。相手の女性が死亡し死亡した女性がやくざの娘と聞かされ隠ぺいに協力する宇佐美。富由子が落とした腕時計。発見された遺体。死亡した男の正体をつかみ富由子の殺害を依頼する宇佐美。

    『密室の抜け穴』
    密室状態のオフィスから発見された麻生。警備員・横山、酒井が発見した遺体。隣のビルの宿直当番が締め出されたときに利用するトイレの窓。事件当夜しまっていた窓。オフィス内での産業スパイの噂。隣のビルで発見された侵入に利用したという痕跡。

    『アウト・フォーカス』
    急遽撮影に向かうことになった新庄美枝。使用されていないはずの撮影機材が使用されていると貸し出しを拒否される。地方で殺害された女性の遺体のそばにあったカメラ。殺害された機材管理の蓮田。不正な機材貸し出しを行っていた蓮田。

  • 短編集。なのでシンプルなトリックの本。まあ面白かったんだと思うが、あまり記憶に残っていない。

  • 残念ながら、珠玉とは言い難い6編。コンビで江戸川乱歩賞や、吉川英治文学新人賞をとったのだから、きっと実力はあるのでしょう。次は受賞作を読んでみたいと思います。

  • 巻き込まれてみたり、殺人を犯してみたり、な短編集。

    犯罪を犯すと、確実に捕まってしまうのは
    いきつく所が分かって、ちょっとつまらないです。
    そんな事を言ったら、捕まるか逃げ切るか、の二択しかないですが。
    …本人が死ぬ、というのも入れていいなら三択ですか?

    しかし女性というのは怖いものです。
    きっちりと掴んで離さない…すごい執念です。
    そんな女性を鬱陶しく思う気持ちはよく分かりますが
    だからと言ってこの仕打ちは…どうなのでしょう?w

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著者プロフィール

岡嶋 二人(おかじま・ふたり)
徳山諄一(とくやま・じゅんいち 1943年生まれ)と井上泉(いのうえ・いずみ 1950年生まれ。現在は井上夢人)の共作ペンネーム。
1982年『焦茶色のパステル』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。86年『チョコレートゲーム』で日本推理作家協会賞を受賞。89年『99%の誘拐』で吉川英治文学新人賞を受賞。同年『クラインの壺』が刊行された際、共作を解消する。井上夢人氏の著作に『魔法使いの弟子たち(上・下)』『ラバー・ソウル』などがある。

「2021年 『そして扉が閉ざされた  新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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