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- Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061845770
感想・レビュー・書評
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ロマネスクな雰囲気の香る、開花期の作品集。正統派ではない異端派を思わせる彼独特の美学が盛り込まれていて、彼の面白さに気付かされます。
「五感に火色のもやがたちこめ」(鬼会)
「庭は、音もなく降りはじめた雪をかぶって」(嬥歌の羽)
「彼が見たのは、真っ赤に揺らぎたつような色彩のながれだった」(アマゾンの春の魚)
「森の陽はまだ見たこともないような夕焼け色に染まっていて、火の海のようだった」(裸の森番)
「陽ざらしの森のなかで、しどけないまどろみからのっそりと目醒め」(裸の森番)
「眼をひらくのも大儀なような、瞼がしぜんに垂れてきてくっついてしまうあの感じ」(夜叉の舌)
(2010.02.20)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
短編。久々に赤江氏の読んだ。つっても作品も昔のものだが。様々な性に絡み官能的。淫靡で瑞々しく、流れる詩のような描写が凄い。「鬼会」の曲の描写は映像がちらつく。妖しさに惹かれる。
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