北斎殺人事件 (講談社文庫)

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著者 : 高橋克彦
  • 講談社 (1990年7月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061847156

北斎殺人事件 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 今回は葛飾北斎が実は隠密だったのでは、という謎に迫る物語。
    研究の過程で発生する事件はひとつのエッセンスに過ぎず、作品の本質は膨大な調査に基づいていると思われる北斎の謎。
    単なる小説とは思えない奥深さに感銘を受けました。
    いつか小布施に行ってみたいな。

  • NO.1400

  • 北斎隠密説の説得力、考証が緻密で素晴らしい。元々資料が少ないらしいので、どうとでも書けると言えばそれまでかもしれ無いが、門外漢の私には、間違いない仮説のように思える。学会はどう評価しているのだろうか。一小説家の戯言と捉えているのかな。資料絶対主義からいけば黙殺しているんだろうな。

    肝心のミステリーの部分も悪くはないのだが、この作品に限っては、余計な物にも思える。歴史ミステリーとして、隠密説だけを追う展開にしてもよかったのでは。

  • 浮世絵シリーズ第二作、北斎隠密説に迫ります。
    現実でも時間が起こっているのですが、それが霞むほど浮世絵に関する謎の部分が面白いです。状況証拠を積み重ねて事実だと思わせる説得力、すごいですね。

  • 2014/01/25購入
    2014/02/15読み始め
    2014/02/18読了

  • 浮世絵シリーズ三部作、2作目。今作では葛飾北斎がテーマ。

    前作は写楽別人説を元に写楽は一体何者だったのかを追究するものだったが、今回は北斎が実は幕府の隠密(=スパイ)だったという説を追究する。正直、隠密という陰謀めいたキーワードからして、前作よりもこちらのほうが断然興味が湧き、面白かった。現代の方の贋作トリックも面白く読めた。
    前作に続き、元研究員の津田が登場。探偵役としては今作から登場する塔馬双太郎の方が役割が大きいか。

  • ボストン美術館で殺された老日本人画家とは何者か?一方、日本では謎の生涯を送った浮世絵師・葛飾北斎の正体に迫ろうと研究家たちが資料を追う。北斎は隠密だった?日本とアメリカを結ぶ鍵はどこにあるのか。また鍵を握る人物とは?浮世絵推理の第一人者の「写楽殺人事件」に続く傑作。日本推理作家協会賞受賞作。

  • 東北地方などを舞台とした作品です。

  •  浮世絵三部作・「写楽殺人事件」「北斎殺人事件」「広重殺人事件」を総括して。

     三作とも個別に独立した内容だが、通読して包括される世界と、伝わる願いがある。
     浮世絵の蘊蓄と日本近世史の動向が絡み合い、生きた存在としての絵師を浮かび上がらせる。
     基本的な構成は、三作通じて同様。
     プロローグで当該作品の紹介、本編で絵師の実態についての仮説と調査の展開、死者からの手紙による告白、贋作判明後も残される仮説の有意性。
     文化や研究の興隆よりも、私利私欲の我執に取り憑かれた愚挙に揺れ動く現実社会。
     学者の曖昧な態度への批判、学問の怖さ、名声や商売に翻弄される研究者の哀しさ。
     「北斎」で語られる観光学の土産意識や、日本と海外の色彩感覚の差異、嗜好による調整、虹彩の違いにまで言及しての比較文化論も面白い。
     そして、「写楽」と「広重」の対比に見る、探偵視点の推移と、真相吐露側が入れ替わる、位置の相似性。
     三部作読了後は、「ゴッホ殺人事件」で示唆される塔馬双太郎の過去にも思いを馳せる。

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