ノルウェイの森 上 (講談社文庫 む 6-9)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061848924

作品紹介・あらすじ

暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルク空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの『ノルウェイの森』が流れ出した。僕は1969年、もうすぐ20歳になろうとする秋のできごとを思い出し、激しく混乱していた。-限りない喪失と再成を描き新境地を拓いた最編小説。

感想・レビュー・書評

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  • 数年ぶりに読む機会が来たので読みました。

    青春小説。
    昭和の青春の時代背景がわからなくても
    ちゃんと読めます。
    自分の暗い青春を重ね合わせることができたので
    楽しく読めました。
    後編も楽しみです。

  • 「多崎つくる」読んで、さらにはその感想に「村上春樹のマンネリ感がいい」とか、「部屋の掃除をしたくなる」とか書いて、以前にも全く同じようなことを書いた気がする、絶対書いてると思い探してみたら、やっぱりありました。
    笑える。
    ちょっと恥ずかしいけど、いちおうベスト3で、なんとなくこの作品を1位に選んでいるし、あげておこう。


    (以下、2005年5月のブログより転記)


    昨日、ちょっとした切っ掛けがあって、何年かぶりに村上春樹の「ノルウェイの森」を読みました。
    前に読んだのは、まだ20世紀の時代だったし、今回で3、4回目くらいなんだけど、一晩で一気に読んでしまって、今さらながらにぼろぼろ泣きました。
    この本で泣けたの初めてですよ。
    今のこのタイミングで読んだのは、まさにこの本が読まれたがっていたのだ、としか思えないほど、すごく強く深い揺さぶりがあって、こんな話だったの?って思っちゃったくらいです。
    やっぱりすごいよ、村上春樹って。

    何年か経ってから、もう一度読み返したいと思う本て、実はそんなに多くない。
    どんどん新しい本が出版されるし、世の中は娯楽で溢れているもの。
    でも、村上春樹の本はまた読みたくなるときがあって、しかも読むたびに初めて読んだような気持ちになるんですよね。

    正直な話、10代の頃とかよく理解できなくて、特別に好きだったわけでもないし、はじめて「ノルウェイの森」を読んだときなんて、「結局、人が死んで、セックスしなけりゃ、小説にならないのよね」とかなんとか、思ったもん。若かったねえ、ほんと。

    改めて読み返すと、「ノルウェイの森」には「ノルウェイの森」以後の村上春樹の要素がいっぱい詰まっていて、いろいろな本を読み返したくなってしまいました。
    「国境の南」とか「ねじまき鳥」とか「スプートニク」とか「カフカ」とか。つながっていくんですよ。
    村上春樹のよさって、この村上春樹という普遍性にあると思うんですよね。

    人生や世の中って、厄介なこととか上手くいかないことがいっぱいあって苦労するけどさ、でもすごく小さいことから日々の生活って変えられるし、そういう小さなことで人は少しずつ幸せになれるんだ、って気持ちにさせてくれる。(小確幸ですね)

    これがここ数年の、わたしの村上春樹論なのですけど、そうですね、とりあえず部屋の掃除でもして空気を入れ替えることにします。

  • 手元に戻ってきたので。もう何度読んだかわからないですが。
    なんだか今回はボロボロ泣きながら読んだ。
    つらいことのないように、とどんなに祈っても、深い森から助け出せない人もいる。
    皆それぞれに色々と事情がある。

  •  死は生の対極としてではなく、その一部として存在している。
     言葉にしてしまうと平凡だが、そのときの僕はそれを言葉としてではなく、ひとつの空気のかたまりとして身のうちに感じたのだ。文鎮の中にも、ビリヤード台の上に並んだ赤と白の四個のボールの中にも死は存在していた。そして我々はそれをまるで細かいちりみたいに肺の中に吸い込みながら生きているのだ。

  • 僕はどこにいるのだろう?

  • 死をもって完成する恋心

  • 学生時代、村上作品から入りこの作品に出会いました。引き込まれたことを覚えています。

  • 2021年 1冊目

    テーマが明確

  • ★図書館だよりNo.65 「一手指南」
     田井 幹夫 先生(建築学科)紹介図書
     コラムを読む https://www.sist.ac.jp/media/No.65.pdf

    【所在・貸出状況を見る】
    https://sistlb.sist.ac.jp/opac/volume/68083

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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