- Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061849310
感想・レビュー・書評
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先が気になるので、どんどん読める作品でした。ただ、犯人あてをするサスペンスでもなく、犯人がわかっている上で人間の心理を描くヒューマンドラマでもなくて、社会問題に焦点をあてたものでもなく、中途半端であった気はします。
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こないだ『変身』を読んで、なんだかあんまりだなあ、という印象
だったので、もう一冊手にとってみました。
野球サスペンス、ということでチョイス。
これは、『変身』を読んだときにも思ったのだけど、非常に親切な
エンターテイメント作品だ、と思った。
図まで交えた親切な説明や文体、わかりやすく登場人物の性格を示して
くれるエピソードの挿入、少しずつ消されていく犯人の可能性。
章ごとに、視点を変えて犯人像が絞れていくその話の運び方、技術の
高さと構成力の見事さは、非常に理知的である。
しかし一方で、解説で賞賛されているほど、この作品が青春小説として
優れているかはどうかは、にわかに判断しがたい。
若者の「何」をテーマにしているかが、僕にはわかりにくかった。
また時代設定も、なぜこの時代にしたのか。
高度成長期における貧困層を題材にしたのかもしれないが、別にそこに
必然性は感じないなあ、という印象である。
なにかを訴える力は弱く、作者の世界観を提示するわけでもなう、歴史に
残る作品ではないが、エンターテイメントとして十分な力を持った作品
といえるのではないだろうか。
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爆弾による大企業への脅迫事件、甲子園を目指す高校球児が殺される殺人事件、相容れないような2つの事件が同時に起きる。
企業への脅迫事件は、爆弾を仕掛けたことによる脅迫から始まり、社長が誘拐されるという事態にまで発展した。
高校球児の殺人事件は、ある無名高校を甲子園まで連れて行った、たった2人の実力者が殺されるという事件だった。様々な情報から事実を整理しても、どうにも確からしい推理が立たない。そんな中、警察は1人の男性に着目した。おもしろいことに、その男性は脅迫事件の捜査部隊にも追われていた。
脅迫事件、殺人事件の犯人は誰なのか、真相はどのようなものなのか。そして、2つの事件はどのように繋がっているのか。
途中までは、2つに事件が同時に進んでいるも関係が全く見えなかったが、オチに近づくにつれてだんだんと繋がっていき、驚かされた。 -
設定と結論が奇抜すぎて感情移入出来なかった。
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なんか切ない…。
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伏線の張り方は相変わらず圧巻でした。犯人の悲しみがひしひしと伝わってきて心が揺さぶられました。ただ、動機が意外と単純だったのが少し残念でした。途中でだいたい予想がついてしまいました。
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東野さんはこういうの
好きだったんだって
よくわかった。
もう結構過去の作品だしね。
新鮮さを求めるにはちょっとつらいやね。