蜻蛉日記をご一緒に (講談社文庫)

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著者 : 田辺聖子
  • 講談社 (1991年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061850095

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蜻蛉日記をご一緒に (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 道綱母が書きのこした『蜻蛉日記』を通して、女の生き方、男と女のあり方を考えます。
    山寺に籠った時の、野草にゆずを和えて食べたおいしさなどの記述に親しみを抱きます。平安時代の貴人だった彼女も、同じ日本人として今の私達に近い味覚を持っていたのですね。
    お聖さんこと田辺聖子さんの道案内で、古典にふれる心楽しさを知りました。

  • 夫の兼家が大好きなのに素直になれない、つんつん蜻蛉さん。
    そんな彼女もかわいらしいと思えるのは同性だからだろうか。
    普通の男の人だったら「かなわないなぁ」といってそそくさ逃げ出してしまうに違いない。
    でも兼家は気まぐれながらもいざというときは頼りになるし蜻蛉を心配もする。
    つんつんした蜻蛉をまるごと包み込むようなおおらかさが垣間見えて、兼家はさぞ魅力的な男性だったのだろうと想像できる。
    田辺聖子さんの、女性視点の読み方はとてもわかりやすく、マイナス面だけでなく蜻蛉の良い意味での女らしさが感じられて興味深く読めた。

  • 田辺さんの解説がわかりやすくて、普通に読むより倍くらい古典が面白く感じる
    男も女も変わらないものだね

  • (「BOOK」データベースより)
    女の夢は、いつの世も変わらない。唯一人の男に出会って、唯一人の女として愛されること。蜻蛉は、男らしい実力者の兼家に恋しているが、夫は男の常として、一人の女に満足しない。妻は嘆き、恨み、苦しむ中で、ついに深い人生観照と、不思議な安らぎの世界に入る。女の生き方、女と男のあり方を考える名著。

  • お聖さんの古典の解説はとてもわかりやすくて、しかもおもしろい。蜻蛉は日記ではうつうつとしたことをたくさん書いているけど、兼家と相対して話をしたり伏寝をしているときの彼女は、文面の印象よりはもう少し可愛い人だったのではないだろうか。でないと、兼家だって、あんなにツンケンしている蜻蛉と長く付き合うこともなかったと思う。蜻蛉は、うれしいときや感動したときには文章が短い、という箇所があったが、それよくわかる。確かに感動したり、うれしいときって言葉がなくなる。

  • 田辺聖子による平安文学「蜻蛉日記」のセミナーを、文字に起こしたものです。本来、人を相手に説明しているものなので、接しやすい内容。書き手である道綱の母のプライドの高さに苦笑しつつ、平安文学や平安の文化について語る田辺さんがいい。個人的には、田辺さんが語る道綱の母の旦那・兼家の男ぶりが良かった。蜻蛉日記を読む前や読んだ後の補足として読むと、面白さ倍増だと思います。

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