死者が飲む水 (講談社文庫)

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著者 : 島田荘司
  • 講談社 (1992年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061850842

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死者が飲む水 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 本格ミステリとしては
    じゅうぶんに面白い内容だとは
    思うが自分が頭が悪くて
    時刻表の読み方わからなかったのと
    時間のことが多くて
    数字が苦手なので
    苦痛だった。
    最初は退屈がちだけど
    崩れてからはすらすらと
    読めました。

  • 「占星術殺人事件」「斜め屋敷の犯罪」に続く三作目。
    前2作の天才探偵役「御手洗潔」とは対照的な平凡な刑事、モーさんこと「牛越佐武郎」が謎を解く。鮎川哲也著の「黒いトランク」を彷彿させるトラベルミステリー。全体の2/3は、推理しては壁にぶつかる展開。ラスト1/3で真相に迫るが、推理のプロセスが端折られて唐突感が否めない。。。「えっ、地図確認してなかったの!?」とか「水質分析しなかったの」とかいろいろ(笑)。牛越刑事の人間味溢れるキャラクターにより温かみを感じる作品でもある。

  • 島田荘司2冊目。

    ミステリーらしい王道ミステリー。
    元官僚のバラバラ死体が2つのスーツケースに入って水戸から札幌の自宅に送られてきた。怪しいのは水戸と東京に住む娘婿達だが、決定打が見つからない。

    前半は容疑者を絞り込むフェーズ、後半は容疑者のアリバイを崩すフエーズ。容疑者は登場人物の中で、その存在が必要ないのに、よく登場してくるので、読んでいて直ぐに分かってしまう。

    容疑者が最初に分かると、どこで殺害しどこでスーツケースに入れられたのかが想像できてしまう。刑事目線だと、確かにこの容疑者は絞りにくいが、小説なので、不自然な登場人物の存在で読者には直ぐに犯人が分かり、トリックも分かってしまう。

    それでも、刑事が容疑者を絞る過程が丁寧に描かれていて、紆余曲折している様が分かり、大御所鉄道ミステリーよりもはるかに、作りこまれている感じがして好感が持てる。

  • 猟奇性満点のバラバラ死体の謎などを散りばめ、最後までグイグイと読者を惹きつけます。真犯人が仕掛けたアリバイトリックに、牛越が粘り腰で喰らいつく展開は見応えありました。内容は地味ですが、なかなかの佳作だと思います。
    牛越刑事の右往左往した推理は少々余計に感じました。しっかり下調べして犯人をズバッと指摘するシーンの方が全体的に引き締まると思います。

  • 島田荘司いろんなミステリかいてるね。驚きだ。

  • 時刻表トリックはチョット敷居が高いかと思ってたんですが、やっぱり高いナリ。でも正直、流して読んでもソコソコ楽しめたナリ。

  • 『斜め屋敷の犯罪』で御手洗に翻弄される道化役の刑事を演じた牛越刑事が主役を務めるスピンオフ作品。あの牛越刑事が粘り強い捜査で犯人を突き止める社会派推理小説だ。読んだのは『火刑都市』の方が先だが、刊行されたのは本作のほうが先だったらしい。

    道警の、札幌署に勤務する牛越刑事がトランクに入れられたバラバラ死体となった一家の父親の犯人探しに、出稼ぎ先の関東(確か千葉の銚子あたりだったように思う)まで赴き、地道に足で捜査を重ねる。私は先に御手洗シリーズを読んで随分経ってから本書を読んだが、『斜め屋敷の犯罪』での無能ぶりに牛越刑事なんかが主人公で大丈夫かいな?と思っていた。が、不器用で決してスマートといえないその捜査過程は実に我々凡人に近しい存在であり、極端に云えば読者のお父さんが素人張りに奮闘して捜査しているような親近感を抱いた。思わず頑張れ!と口に出して応援してしまう、そんなキャラクターだ。

    先に読んだ『火刑都市』は物語が内包する島田氏の都市論、日本人論が犯人を代弁者にして色々考えさせられる重厚感があったが、本作はそれとはまた違った重みがある。特に本作で描かれる房総半島の淋しげな風景は私の千葉に対するイメージを180°覆す物であった。九州の田舎から就職して四国の田舎に住んでいる身にとって、千葉のイメージとはディズニーリゾートや成田空港など、大都会東京の延長線上にある発展した県という意識が強かったが、本書にはその姿はなく、昭和の雰囲気を漂わせる重く苦しい風景だ。八代亜紀の演歌が聞こえてきそうな荒涼感さえ漂う。特に銚子は学生の地理の授業で習った醤油の名産地、漁業の発達した街というイメージが強く、栄えているのだと思っていたが、あにはからずそんな明るいムードは全くなかった。
    トランクに詰められた死体というとやはり鮎川哲也氏の『黒いトランク』が思い浮かぶだろう。実は私は鮎川作品を読んだことないのだが、多分に島田氏は意識して書いたに違いない。思えばデビュー以来島田氏は何かと過去の偉大なる先達にオマージュを捧げるような同趣向の作品を書いている傾向が強い。本作もどうもその一環だと云ってもいいだろう。

    で、ミステリとしてはどうかというと名作の誉れ高い『黒いトランク』のようには巷間の口に上るほどのものでもないというのが率直な感想。しかし牛越刑事の愚直なまでに直進的な捜査は読み応えがあり、その過程を楽しむだけでも読む価値はある。島田氏の登場人物が織り成す彼の作品世界を補完する意味でも読んで損はない作品だ。

  • バラバラにされ2つのトランクに詰められて送られてきた被害者。3つ目のトランクは千葉で発見され、被害者の体内からは銚子の水が。牛越刑事の捜査

  • 異常な設定で幕が開く事件、やがて明らかになる不可能犯罪・・・これは島田作品独特の展開だが、この作品も例外ではない。今回はアリバイトリックなので犯人の特定に時間はかからないが、ただ文字を追っていただけでは途中で必ず脱落する。時刻表は苦手な分野だが、少しずつ明らかになる犯人の意図と、その真意を読み取ろうとする刑事の執念が巧く描けているので、苦手意識は全く感じなかった。それにしても、伏線の張り方に無理がないなぁ・・・

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