水車館の殺人 (講談社文庫)

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著者 : 綾辻行人
  • 講談社 (1992年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061850996

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水車館の殺人 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 最後の結末まで読み辛いとしか感じなかったが、結末にたどり着いた時、やられたと思った。
    その読み辛さが撹乱していたのか…
    十角館のようなアドベンチャー感はないけれど、全てが綺麗に収まる様は気持ちが良い!

  • なかなか物語に入り込めなくて、読了するのに大分時間がかかってしまいました。でも、中盤からグイグイと惹きつけられて面白かったです。犯人自体にはそこまで驚かなかったけれど、犯人が過去の事件から現在に至るまでの偽りにとても驚きました。まさか、そうなっていたとは…。「幻影群像」の絵にはゾッとしました。十角館の衝撃が大きかったので、今作でがっかりしないかと不安でしたが、全然そんなことなかったです。次回作も購入してあるので、読むのが楽しみです。

  • 『十角館~』で俄然綾辻氏の次の作品への渇望感を感じた私は間髪入れずに本作へ手を伸ばした。いきなり始まる車椅子に乗った仮面の男と美少女という横溝的な設定は、1作目で綾辻氏の、本格ミステリのもっともディープな部分を好む性癖を知っていたので、今回は抵抗無くすんなりを物語世界に入っていけた。

    結論を云えば、本作は水準作と云えるだろう。『十角館~』と比べると、などといった枕詞は必要なく、客観的にミステリの一作品として見た正当な評価である。なにしろ私には珍しく物語半ばで犯人とトリックが解ってしまったので、その後の展開が犯人側の視点で読めた。物語を裏側から眺めるように読めたのは本作ぐらいだった。

    しかし本書では異端の建築家中村青司を意識してか、本書の水車館は前作の十角館よりもなかなかにデザインが凝っている。十角館が案外にコテージとあまり変わらない建物だったのに対し、この水車館は城郭のような形をしており、ドラクエに出てきたようなどっかの国の城のようなデザインである。この狭い日本ではこれほど建ぺい率の低そうな個人の屋敷もないなぁと思うような非常に贅沢なつくりである。
    かてて加えて、前作が孤島と本土の距離的な断絶、つまり彼岸と此岸で語られていたのに対し、本作では過去と現在という時間の隔離があるのが特徴。そしてその2つの間では微妙に叙述表現が変わっているが、これももちろん真相に大いに関わってくる。
    さらに幻視家という特異な職業は(まあ画家の一種なのだが)、当時大学生の私の心を大いにくすぐり、その印象的なエンディングをそのまま使ってクイズを作ったくらいだった。

    しかし本書の水車館はミステリとしての出来は普通であり、また水車という屋敷に備えられた印象的なオブジェがトリックにほとんど寄与していないというのが不満。
    しかしこの不満は次作『迷路館の殺人』で一気に解消されるようになる。

  • 久しぶりに再読。事故に遭ってから仮面をつける水車館の主人。毎年のこととなった、美術商と教授と医者と僧侶を招いたとき、家政婦とその家にいた主人の友人が殺され僧侶が行方不明になるという事件が起きる。その1年後、再び3人が集まり、そこに招かれざる客、島田潔が現れる。
    おそらく10年ぶりくらいの再読で相当内容忘れていた。"探偵役"の名前が島田潔というのは面白い笑 奇面館を読んでこれを読むと、あっ仮面…ってなる。

  • ミステリとしてとても面白い。
    犯人はこいつだって途中で分かったけどその手法の最後は分からなかった。
    ミスリードも良かったし評価高し。

  • 二作目。館シリーズ。大きな水車のついたお城のようや館「水車館」。その主人は、過去の事故で顔面を傷つけ、常に仮面をかぶっている。そして妻は幽閉同然の美少女。
    で、小説の裏にこう書いてあるの。

    「ここにうさんくさい客たちが集まった時点から、惨劇の幕が開く。」

    古城と幽閉された美少女に対して「うさんくさい客たち」という絶妙な表現がたまりませんね。笑

    前作ほどの驚きはなかったけれど、伏線がスパイラルに張ってる感じが読んでて面白かったです。

  •  冒頭に事件の結末を描いているので、どうにも推理終了と全貌解明に至るまでの緊張感が欠けていた。トリックも予想を大きく超えるものではなかった。そしてなにより探偵役があまり気持ちのいい人間ではないのが辛い。殺人事件を引っ掻き回す彼の無神経さにどうしても引いてしまう。
     しかし読みやすい文章や、水車館の平面図の分かり易さなどで、非常にハードルの低い作品になっているのが好印象。私は綾辻行人の作品が好きかもしれない。

     でもやっぱり探偵役は嫌い。

  •  館シリーズの第2弾。

     十角館のほうが衝撃度が大きいという紹介ブログを見ていたんですが、私としては、こちらのほうが衝撃的な結末だったかな。
     十角館も確かに衝撃的だったけど、サスペンスの2時間ドラマで、端役と思われるのに、有名な俳優さんが演じているせいで、この人が犯人だな…て思っちゃうような感じがあったから。

     こっちは、純粋に最後まで分からなかった。
     いや、何となくトリックは分かったけど、最終的なところを間違えてた。

     それにしても、島田さんのキャラ…性格というか、何か不思議ですね。
     時代のせい?
     それとも、わざとそういう感じのキャラにしてるのかしら。




     あと、ネタバレかもですが……













     十角館を読んだ後、発刊順を確認するため、wikiで館シリーズを調べたら、これって、島田さんを探偵役とするシリーズだったんですね。
     これ、十角館を読む時点で知ってたら、さらに疑わしい人が絞られちゃって、犯人が分かったときの驚きが減っちゃいますね。

  • 久しぶりの推理小説。
    重厚でした。

  • そう来たか!な結末。おもしろかった。
    いかにも殺人事件が起こりそうな館が素敵。
    どんでん返し度は前作の十角館の殺人の方が大きかったかも。

  • 初読。図書館で物色中に「そういえばこの作家さん読んだことないなあ」と無作為に選んだ1冊。そうか、本格推理小説だったのか。(タイトルで気づきそうなものだが。)幅広くミステリーは読むけれど、本格は有栖川有栖さんくらいしか読んだことがない。謎がまったくお手上げだとつまらないし、解けてしまってもつまらない。謎解きが終わると、「いいとこまでいけてたのになあ」と思うんだけど、あともう少しがやはり及ばないんだな。私には解けそうで解けないギリギリの感じがよかった。探偵役がもう少し魅力的なほうが好みではあるんだが。

  • 過去と現在を交互に読むのは楽しかったな。エピローグとインターローグはペラペラめくりながら読みましたよ。仕掛け的には十角館ほどの驚きは無かったけれど島田潔のキャラクターや中村青司という繋がりなどが固まりつつあり館シリーズ読破せねば!と思わずにはいられない作品だなぁ。
    十角館とは違う作品の締め方に次の作品の期待も高まる。

  • 館シリーズ2作目
    1作目がそして誰もいなくなった、をイメージしているとしたら今作は犬上家かなーとか思ってしまいました。
    丁度映画の犬上家を視聴したばかりだったので
    怪我で見られなくなった顔にゴムのマスク、という描写でついつい思い出してしまいました。

    一作目も思ったのですが割と途中で、この人が犯人じゃないのかな...っていうのがうすぼんやりわかるつくりになっている気がします。というかマスクがある時点でどうしても入れ替えトリックが頭をよぎってしまうので、実はそう思わせておいて!っていうの方が読みたかったかもしれないです。
    それでも面白いことは面白い。

  • 館シリーズ第二作。
    う~ん、水準以上の面白さはあるけど、なんとなく物足りない感じだった。

    過去と現在を交互に描いてるんだけど、一人称と三人称の書き分け・・・。読んでいる時、なんかだか違和感を感じてたんだけど、読後、つまり謎が解明されて、この書き分けが違和感の原因かと納得。ボ~ッと読んでいても、張られた伏線に気がつかないなぁ、と反省。
    登場人物の一人が仮面をかぶってる時点で「入れ替わり」を予感させる(実際、入れ替わりはあった)が、この書き分けを注意していれば、もっと楽しめたかもしれない。
    密室から男が消える謎なども、言われてみれば、「あ~、なるほど」と思わせる解法。

    幻視画家、藤沼一成の遺作「幻影群像」が明らかになったシーンは、「おっ!」と思わせるが、強烈な驚きというほどのものではない。探偵役・島田潔が謎を解明するのも、やや唐突感がある。

    ☆3個

    背表紙~
    古城を思わせる異形の建物「水車館」の主人は、過去の事故で顔面を傷つけ、常に仮面をかぶる。そして妻は幽閉同然の美少女。ここにうさんくさい客たちが集まった時点から、惨劇の幕が開く!
    密室から男が消失したことと、一年前の奇怪な殺人とは、どう関連するか?
    驚異の仕掛けをひそませた野心作。

    入れ替わりにしても、密室のトリックにしてもヒネリは効いてるんだけど、なんか小粒感・・・。

  • 館シリーズ第2弾。
    このシリーズは順番通りに読んだ方がよいです。
    本作を先に読んでも問題ないけど、第3弾に、
    本作の内容が含まれてるので順番に気を付けましょう。
    現在と過去を交互に描いているので、少々混乱しました。
    プロローグは、過去のグロいシーンから始まります。
    グロが苦手な方は、気を付けてください。
    建築家・中村青司の建てた館に、過去にも関わりのある島田。
    水車館に隠住する仮面の主人と、若くて美しい妻。
    そして、またしても起こった事件。
    島田は事件の真相を暴けるのか?
    推理面は、とっくに諦めているので、邪道な読み方をしてますが、
    何が驚いたって、幻視者と云われた画家の遺作。
    こういう最後にウワァ~って思わせる作品が好きです!

  • 最初から最後まで、なんだか気味が悪かった。
    ただ謎が解けた時はすっきりとしたが後味はあまりよくないな…。

  • 死体のすり替え、隠し部屋、行方不明の容疑者、嵐に塞がれた館、美しい娘、、招かれざる客、謎の多い主人、未解決の事件、、、と古典的なミステリ要素満載でこれでもか、とたたみかけてくる。ど直球だからこそ面白い。

  • 2015.2/11〜16。館シリーズ2作目。十角館が衝撃的すぎたため、そこまでの驚きは少なかった。が、本格っておもしろい。館シリーズ読破しよう。

  • やっぱり綾辻さんの話の進め方は上手い。けれども最近推理小説の読みすぎで、伏線に気付きまくってしまったしある程度結末が読めてしまったのが残念。正木と古川の死体入れ替え、由理絵の共犯説、幻の絵画に描かれてるもの、とかはある程度分かってしまった。

  • 再読。
    仮面の人の入れ替わりはよくある話だけど自分で指切っちゃうってのはホントスゴイ。
    殺人を犯してまで手に入れた愛なのに続かないっていうのは物悲しいな。
    手ではなく視覚を失ったって言うのには気付けなかった。

  • 犯人はすぐ分かる。トリックもすぐ分かる。でも細かい点が分からない。気になって読み進めて、楽しんではいたが。わざと読者に犯人やトリックなど気付かせようとしてこのような描き方をしているのだろうか、と思わせられた辺りが楽しかった。

  • 2014.10.13
    館シリーズ第二弾
    スケキヨ?

    島田 お前は何なんだっ?
    島田が気になる…
    中村青司と島田が気になる

    今回の犯人はすぐにわかった。
    でもトリックがそっちか〜だった

    中村青司の館で腐乱死体は定番化するのか⁉

    本物の幻視者だったのは、ゾワ

  • 密室、陸の孤島、怪しい登場人物達
    久々に本格的古典のようなミステリーを読みました。
    やっぱり、これはこれで良いですね。
    館シリーズ読み続けようと思いました。

    それと10年以上前に十角館の殺人を読みました。
    探偵役の島田さんが十角館の島田さんだと気が付くまで時間がかかりました。
    因みに私が館の主人なら、どんな理由があるにしろ島田さんを家には絶対入れません!

  • これも再読。十角館とは違い、犯人が誰かとかストーリーも完全に忘れ去っていた。現在と過去の視点で語られ、進んでいくストーリー。驚きは小さめだったけれど、存分に楽しめた。しかし、設定にちょいと無理があるような気はする。

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水車館の殺人 (講談社文庫)の作品紹介

古城を思わせる異形の建物「水車館」の主人は、過去の事故で顔面を傷つけ、常に仮面をかぶる。そして妻は幽閉同然の美少女。ここにうさんくさい客たちが集まった時点から、惨劇の幕が開く。密室から男が消失したことと、1年前の奇怪な殺人とは、どう関連するか?驚異の仕掛けをひそませた野心作。

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