証拠死体 (講談社文庫)

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制作 : 相原 真理子 
  • 講談社 (1992年7月3日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061851887

証拠死体 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 事件を追えば追うほどトラブルに巻き込まれ、ダメージを負う姿は葉村晶を彷彿とさせる。
    事件の調査に手抜きをしないその姿勢も。

    しかし葉村晶と決定的に違うのは、彼女は…恋愛依存症なの?
    それほど若いわけではないのに、事件を追い、トラブルに巻き込まれ、心身ともに疲れ切っていてもまだ、恋愛で悩める。
    この辺が、葉村晶と、いや、私と決定的に違うところだ。
    15年前に分かれた男と、全然別れられてないじゃん。

    だけど、検死官、ですよ。
    よくわからないけど、アメリカの検死官というのは、日本の鑑識のようなこともするし、逮捕権はないけど捜査権はあるらしいので刑事のようなこともしなければならない。
    一日に何体も解剖することもある。
    タフじゃないとやれないよね。

    その、タフと恋愛依存体質が私の中で一つにならないので苦労しました。

    美人の売れっ子作家が殺され、彼女の才能を見出し庇護していた老作家が殺され、老作家の姉が死に、事件の真相を知っていると言った若者が自殺する。
    これらはひとつながりの事件なのか?
    これに、ケイ・スカーペッタの昔の彼氏や、胡散くさいやり手の弁護士などが絡んで、どこまでも複雑化していくように見える事件。
    ひとつひとつ薄皮をはぐように見えてくる真相。
    これは多分このシリーズのお決まりのパターンなのだろう。

    ケイ・スカーペッタの恋愛事情より、美人で売れっ子作家なのに世の中から隠れるように生きて来たベリル・マディソンの人生をもっと書いてほしかった。

  • サラ・パレツキーのヴィクシリーズが好きな私は好きなシリーズ。女性が活躍する話はもう全部大好き。

    検屍官ケイかっこいい。知的であるという事は色気があるという事であるのね、そうなのね。元彼のマークは絶対悪役だと思ったのに、まさかのFBI捜査官とはやられました。最後少し駆け足でしたが、確かな満足。

  • シリーズ第2作。米国リッチモンドで、若い女性作家が殺される。またしてもケイは、このケースに大いに巻き込まれてゆく。検屍官って、こんなに現場に関わるの? という疑問も浮かぶが、ワシントンDC、NYマンハッタン、マイアミのキイ・ウエスト、と舞台が転じてゆくので飽きさせない。
    そして、今回のケースでは、若手作家と巨匠作家の暗い因縁が、重要なプロット。その陰鬱な空気が、前作にない味わいになっている。そして、今回も手ごわい敵が暗躍。悪徳弁護士がケイの身辺をおびやかし、ハラハラさせる。さらに、犯人像の輪郭が見えぬまま、航空テロ事案が周囲に浮かんでくるなど、事件の断片がモザイクのまま散らばり、先が読めない。
     なお且つ、今回もまた、登場する輩がどいつもこいつも怪しく思われて、そのへんの“演出”・構成は実に巧い。それでも、終幕、全てのピースをしっかり繋いで、きれいに答えを出すところは、これまたお見事なのであった。
     
     それにしても、ケイ、毎回、危険にさらされすぎやろ、と苦笑。

    ・memo 今回の「小道具」幾つか。
    フォードLTD・クラウン・ビクトリア(マリーノの新車)。ホンダ・アコードEX(被害者の車)。
    バーバンクール・ラム15年もの。

    ・検死局地下のシューティングレンジで、マリーノはケイに、9mmオートマチック拳銃に代えたらどうだ、と勧める。(357p)

  • 「検屍官」シリーズ2弾。オレンジ色の繊維・糸屑など、伏線が機能していないように思えるところはあるが、サイコサスペンスの定番、主人公の女性を、心理的・物理的にじわじわ追い詰める描写はうまいなぁ、と感じたところ。スカーベッタの行動や言動、態度は、男性から見ると女性的な不可思議さを見せるが、どことなく、Xファイルのスカリー特別捜査官を彷彿させる。しかしまぁ、捜査情報を元カレとはいえ、ペラペラしゃべっていいんだろうか?。スカーペッタさん。

  • 1992年発売当時、夢中になって読んだ検屍官シリーズが読みたくなり、2作目を再読。

    前作同様、殺害現場や被害者の体から採取された微細な証拠類を顕微鏡やレーザーで一つ一つ分析したり、暖炉の中から拾い集められた紙の燃えかすをピンセットを使って丹念に調べ、ゴマ粒大の大きさの字を読み取っていくなど、綿密な科学捜査の実態が克明に描かれている点がおもしろい。

    前作ではケイの声が犯人を引き寄せてしまったが、今作でもケイの金髪が犯人を引き寄せ、犯人に襲われることになるというお決まりのパターンだったが、警戒心を抱いている女性にドアを開けさせる犯行の手口に戦慄させられた。

  • 前回に引き続き、宮古島で交換してきた本。

    海外のミステリーだけあって、犯人を撃ち殺すことになんのためらいもない。笑

    ブッ殺せブッ殺せ。的な要素が多く、犯人の動機やら、そもそも解決は後回しな感じがなんとも言えない消化不良を起こします。

    主人公は女の人なんだけど、やけに襲われるしね。

    謎。謎です。

    面白くなくはないんだけど、やはり文化の違い?で警察ものは理解しきれないものもかなりありな感じです。。。。

  • 28年1月9日読了
    ピートとの関係がほのぼのする
    危なっかしい方に進むケイに時々いらっとする

  • 2015/12/17読み始め
    2015/12/22読了

  • 長いんだけど、気になって読み続けてしまう。
    びっくりな結末が待ってるわけじゃないけど、法医学の面白さを堪能できるシリーズ。
    90年代で、
    まだハイテクには大金と時間がかかる時代なのも良い。

  • 所々時代を感じますが、全体的には20年以上も前の作品とは思わせない、新鮮さと、素晴らしいミステリー。

    一作目『検視官(http://booklog.jp/item/1/4061850695)』も面白かったですが、より練られた物語には一気に引きこまれました。

    結局、マリーノとは、腐れ縁なんですね。

  • 前作よりはこなれた印象。
    登場人物がほぼ特殊な役職の人間なんだけど、舞台を考えれば当然かなあ。
    もう少し被害者の人となりを知りたかった。

  • こちらも再読のはずだが前回読んだのは何年も前の話なので登場人物すらもシリーズ通してかなりの回数出てくる人くらいしか覚えていない^_^;
    タイトル見ただけではスカーペッタが亡くなったベリルの死体から色々証拠を見出して犯人を追い詰めるのかと思いきや、前回と変わらず事件に巻き込まれていくだけ(笑)巻き込まれたあげくに危険な目に遭ってマリーノに助けられるのがパターン化するのだろうか?(笑)
    今回は目下のところ私のお気に入りのルーシーの出番がなくて残念(´・ω・`)

  • 前作より刑事との関係がこなれてきたせいか、
    イライラ感が少し減って良かった。

    でも、2作目で昔の男を出してしまうとはなー。
    早すぎませんか。
    しかも自分の男性関係者をまた疑う羽目になるとは。

    事件のカギを握るJPと、犬の名前をきっかけに
    打ち解けられる場面は素敵。

  • 長い。なんであいつが犯人なんだろう。

  • 検屍官シリーズ初読み。
    小説家ベリルの死体を検屍したケイ・スカーペッタは、ひょんなことで昔の恋人マークに再会する。関係者が続いて死に、ベリルのストーカーもまだ判明しないなか、ケイは事件に巻き込まれていってしまうのだが、その端々でマークがケイに接触をはかってくる。
    偏執的な犯人、疑惑の元恋人、ベリルが隠した原稿。ケイは謎の渦中に踏み込んでゆく。

    まー!ケイが言うこと聞かずに単独行動して危険な目に遭うのが、イライラしますね!おとなしくしなよ!警察捜査しろよ!検屍官の仕事なのかそれはー!
    ってかんじでした。
    うーん、あまり好みでは、なかったかな…

  • ≪あらすじ≫
    残された傷痕は、美人の売れっ子作家ベリル・マディソンが必死で抗い、命乞いをしながら死んでいったことを物語っていた。殺人犯の待つリッチモンドへ、なぜ彼女は帰っていったのか、なぜ犯人のためにドアを開けたのか、そしてなぜ、殺される運命にあったのか――。
                                (BOOKデータベースより)

  • いやあ面白いわ! 翻訳ものにはまりそう。
    前作「検屍官」では専門的で、また異国情緒たっぷりなのが、海外ドラマを連想させるほど映像的だったけれど、同時に文化の違いと専門性に少し読むのが大変だった(もちろん専門性は大歓迎なんだけど)。でも今回は万国共通の色んな関係をあたっていくような、王道もので、そしてじっくりと進むのが楽しいのなんのって! 専門性がさがったのも読書スピードに拍車をかけた(けど専門性はやっぱり大歓迎よ)。
    徐々に革新へと触れていく描写やスピードが飽きさせず、緊迫感を生み、本に魅了されてしまった。あの人がああだったとは、という勝手な予想は外れたけれど、そこも楽しいじゃない。
    ということで引き続き続きを読みます。

  • 検屍官ケイ・スカーペッタ シリーズ2作目。
    前作『検屍官』よりは良かったかなぁ、と。

    まぁ、ちょいちょい気になることはあるのですが
    もうちょっとシリーズを読んでみようかと思います。
    この人の作品はそんなに力を入れなくても、
    時間がかからず読めるので、時間をもてあます時には
    ちょうど良いぐらいの読後感です。

  • パトリシア・コーンウェルの検屍官シリーズ。相変わらず読みやすい。
    女流作家殺人事件の真相を追う。ちょっと犯人が推理しにくい。。こじつけ的な要素もあるがでも楽しめる。

  • 検視官ケイ・スカーペッタが活躍するシリーズ第2弾。
    結構昔に書かれたものですが、読みごたえバッチリ。

    伏線がたくさん張られていて、あれ~?!そうきたか!な結末で、今回も楽しませてもらいました。

  • 美人の売れっ子作家ベリル・マディソンが殺された。
    死体に残った傷痕は、襲ってくる犯人に彼女が必死に抵抗し、
    命乞いをしながら死んでいったことを物語っていた。
    彼女の部屋から発見された二通の手紙からは、
    謎の脅迫者に怯える彼女の様子が読み取れた。
    彼女はなぜ、追い詰められた精神状態にありながら、
    やってきた犯人のために、無防備にもドアを開けたのか、
    そして何よりもまず、なぜ殺されなければならなかったのか。
    バージニアの検屍局長であるケイ・スカーペッタと
    警部補のマリーノが捜査を進めていくと、
    ケイの元恋人であるマークや、有名作家のハーパー、
    ベリルの後見人を務める悪徳弁護士スパラチーノ、
    自動車洗車場の従業員アル・ハントなどが
    事件に複雑に関わっていることが判明し、
    様々な人間の思惑の中で、ケイは翻弄されていく――。

    検屍官ケイ・スカーペッタが主人公となるシリーズの第2弾。
    原題「Body of Evidence」。

    デビュー作「検屍官」では、持っている知識をフル活用し、
    作品に圧倒的な説得力を持たせることに成功した著者が、
    シリーズ化をはっきり意識して書き上げた作品、という印象。

    コンピュータや法医学についての専門的な話は少なくなり、
    それ以外の、ストーリー構成などに重心が移され、
    より“小説”らしい作品という趣が強くなった。

    登場人物たち、特にケイとマリーノの2人の
    キャラクターが非常にしっかりしているので、
    ストーリーの運びがとても自然で受け入れやすい。

    また、抑制の利いた文章が相変わらず上品で良い。
    展開自体がそもそも適度にオフビートではあるのだが、
    よりオフビートに感じさせる効果を文章が担っていると思う。

    夜を徹して一気に読み終えたくなるような、
    強烈なインパクトを持った作品ではないが、
    途中で読むのをやめたくなる瞬間はまったくない。
    もしかすると、“小説の力”を持った作品というのは
    こういう小説のことを言うかもしれない、と思った。
    この後の作品も定期的に読んでいきたい。

  • 20年ぶり再読、シリーズ2作目。
    2作目でフィールディングは出てくるのね~。ほとんど名前だけの登場だけど。
    それにしても、このシリーズの犯人は1作目からずっと必ずレイプが絡む猟奇サイコ野郎だったんだな…、パターンも全く一緒だ…、と。(^^;)
    しかし…、そうか~、検屍官をミステリーの主役にしようとしたら、犯人と被害者にそれなりの人間関係があったら主に“関係から”犯人に行き着いて、“証拠から”行き着く話には膨らませにくいか…、とふと思いつく。
    いやいや、関係性から推理展開させといて、最後に証拠と結びつけてどんでん返しの面白さを出そうとするから、なるほど動機的にどんな脈絡でも有りなサイコ系の犯人になってしまうわけか…、とも?

    再読って、ついついこんな読み方をしてしまうねぇ~。(^^;)
    とはいえ、この2作目も展開全く思い出せずで普通に楽しんで読んでしまったよ。
    しかし、シリーズ後半になるほどに覚えるイライラフィルターは再読時にもかかってしまっている。
    最初に読んだときはそんなことなく、ハラハラドキドキすんごく面白かったのにねぇ~…。
    シリーズ後半になるほど最初はバランスよくほどほどだったパターンの“匂い”がキツくなってきたんだねぇ。


    -----あらすじメモ(★ネタばれ有)----------------------------
    ・フィールディング登場(副検屍局長として)
     (“有能な副局長であるフィールディングは、検屍局に入ってまだ1年ちょっとにしかならないのに、早くもバーンアウトの徴候を見せ始めていた。仕事に失望すればするほど、体のほうはたくましくなっていく。おそらくあと2年もすれば、もっとこぎれいで収入もよい、病院の病理の世界へ退散するだろう、と私は見ていた。…”とあるよ。)
    ・正真正銘のブロンド白人、美人売れっ子女性作家が被害者。(これまた猟奇的サイコ殺人)
    ・その作家の里親的姉弟もその後死亡。(同じく作家の弟:同じ殺害、姉:他殺と思わせる自殺)
    ・それに絡む悪徳弁護士、それとつるむケイの元カレ弁護士。これまたコイツが犯人側に絡んでいるのか?と思わせる設定。(最後に潜入FBI捜査官とわかる。そういえば、このカレは普通のイケメン設定だったな。珍しい。)
    ・犯人は精神病院入院経験ありのサイコ野郎。
     しかし、この犯人も、女性作家被害者もともに幼児期(あるいは入院時)性虐待の被害者でもあり。
    ・死体についていた「繊維」がキーになる。過去にテロ事件の被害者にしかついていなかったケバいオレンジの繊維がキー。
    ・でもって、これまた最後はケイが獲物で、セキュリティばりばりのケイ宅へすんなり現れドアを開けさせ犯人登場。危機一髪!射殺で、ちゃんちゃんっ。(このドアを開けさせるカラクリはなるほど!しかし、恐怖に対して過剰なまでの反応のわりに、えっ?そこでまたそんな油断?と思わなくもない。)

  • 中盤まで読んで犯人わかんねえ・・・予想もつかん。って思ったけど、最後まで読んでそりゃそうだと思った。

    ミステリというより刑事モノと思って読み始めればよかった。こういう先入観はいつも外さないと、と思ってるのに。

    それにしてもケイはマークのことどんだけ好きなのよ・・・

  • ◯年ぶりの再読。何となく覚えてる部分とそうでない部分があって、読み進めてる内にあーうんうんとなる。でも犯人がこの人やったっけ?ていうのが…正直な感想。予想を裏切られるのは良い事なのにあまり納得いかないようなもどかしさがある。面白いから集中して読めたし、事件はちゃんと解決したのになあ。

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