誰彼 (講談社文庫)

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著者 : 法月綸太郎
  • 講談社 (1992年9月3日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (442ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061852402

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誰彼 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 『おまえがしゃべっていることは、何ひとつ裏付けがないぞ。おまえは可能性という名のおもちゃを弄んでいるだけだ。』

    密室の塔、首なし、双子、新興宗教、名探偵、素敵なガジェット揃いで良かった。30年前の作品だなんて、もはや古典だな。

    『雪密室』『頼子のために』『ふたたび赤い悪夢』『キングを探せ』も早く読みたい!

    最近やたら有栖川有栖、島田荘司、法月綸太郎が読みたいのは、原点回帰か。

  • 「法月綸太郎」シリーズ初期の作品です。
    「雪密室」は密室一本勝負でしたが、当作はトリッキーな印象がありました。
    くるくると展開が変わり過ぎでしたが、「雪密室」よりは楽しめました。

    最後まで犯人が分かりませんでした。
    三兄弟が入れ替わり過ぎです。

  • 久々に本格ミステリーを読みました。
    途中登場人物が???となりましたが、最終章は唸りました。これぞ本格ミステリー。これぞエンターテイメント。
    やはり今ほどインターネットや携帯電話が普及してない時期のミステリは面白い。

  • 法月さんのは面白いのだけど、綸太郎が披露する推理説明が難しくて分かりづらいのが難点(><)

  • 法月綸太郎3作目で・・・、いい加減しつこいので止める。名探偵法月綸太郎シリーズ2作目は新興宗教グループで起こる教祖の殺人を扱った事件。本作ではくどいくらいに探偵法月による推理のトライアル&エラーが繰り返される。このスタイルは当時現代英国本格ミステリの雄だったコリン・デクスターの作風を踏襲したものだ。前作がカーで、本作がデクスター、第1作目は似非ハードボイルド風学園ミステリと作品ごとに作風と文体を変えていた法月氏。よく云えば器用な作家、悪く云えば決まった作風を持たない軸の定まらない作家である。

    こういうトライアル&エラー物は何度も推理が繰り返されることで、どんどん選択肢が消去され、真相に近づくといった通常の手法に加え、堅牢だと思われた推理が些細なことで覆され、現れてくる新事実に目から鱗がポロポロ取れるようなカタルシスを得られるところに醍醐味がある。しかしそれは二度目の推理が一度目の論理を凌駕し、さらに三度目の推理が二度目の論理を圧倒する、といった具合に尻上がりに精度が高まるにつれて完璧無比な論理へ到達させてくれなければならない。それはあたかも論理の迷宮で彷徨う読者へ天から手を差し伸べて救い上げる行為のように。
    しかしこのトライアル&エラー物が諸刃の剣であるのは、それが逆に名探偵の万能性を貶め、読者の侮蔑を買うことにもなるのと、論理が稚拙で魅力がないと単なる繰言に過ぎなくなり、読者に退屈を強いることになるのだ。そして本作は明らかに後者。繰り返される推理がどんどん複雑化して読者の混乱を招き、もはやどんな事件だったのかでさえ、記憶に残らなくなってしまった。実際私も本稿に当たる前に記憶を呼び戻すために色々当たってみたら、こんな話だったのかと思い出した次第。したがってこの感想を読んだ方はお気づきのように、今まで私が述べてきた内容は本書の中身に関する叙述が少なく、読後の印象しか滔々と述べていない。とにかく読み終わった後、徒労感がどっと押し寄せてきたのを覚えている。

    しかし今回調べてみて読んだ当時気づかなかったことが1つあった。それは事件の当事者である甲斐家と安倍家という2つの家族の名前だ。双子という設定も考慮するとこれは聖書に出てくる「カインとアベル」がモチーフとなっている。そういったバックストーリーを頭に入れて読むと、案外理解しやすいのかもしれない。

    お気づきのようにここまでの法月作品に対する私の評価というのはあまり芳しくない。しかしこの評価は次の『頼子のために』で、がらっと変わることになる。

  • 推理が二転三転…もう最後は訳がわからない…。3人の兄弟の名前も覚えられない…。

  • ずっと読みたかった法月ストーリー!!1
    やっぱりお父さんとの会話は好き。
    取りあえず登場人物と事件が分かった時点で、何がミステリーになるのかは分かる雰囲気。
    パッと3パターン位思い浮かぶけど、その枠を出なかったのが物足りなかったのです
    あれこれ躓く法月(息子)はなかなか若くて面白いのですが、時代的な物も考えて、最後にやっぱり何かあるのか?あるのか?なウキウキが止められなかった……!!1そして何もなかった……!!1

  • 真相をある程度予想しながら読んでたのだが、綸太郎や警視が途中披露する推理のトライアンドエラーの細かさは首を120度ずつ捻じられ続けるような読み味だった。推理のズラし方が絶妙だったのか騙されっぱなしだった。
    犯人についてはネタがネタだけに直感的に怪しいとは思うものの、綸太郎の推理や各キャラの動きでうまく迷彩されていた上で最後にああやって立ち上がってくるのが上手いなぁと思いました。また、宗教や全共闘のようなネタも絡まってたので、長さの割りに退屈せずに読めました。

  • 二転三転どころではないです。ここまで転がす必要があるのでしょうか、と言いたくなる程、犯人にたどり着きません。

  • やや飛躍的な綸太郎の推理と警視の現実的な思考の対比とそれを見事に絡めた真相までの持っていき方が上手い。目まぐるしく変わる事件の構造から複雑な結末までを丁寧に追いかけているので、しっかり理解できるのも良い。

  • ミスリードが連続しすぎて少しくどいです。読んでいて疲れたし、探偵役の推理ミス連発に読んでいるこっちが恥ずかしくなりました。
    事件の真相そのものが面白かっただけに残念。

  • めちゃくちゃドンデンすると聞いてはいたけどこんなにドンデンするとは思わなかったので爆笑してしまいました。

  • 本格推理ものですが、トリックの種明かしは早い段階で行われるものの、典型的な一卵性双生児ものかと思いきや、一ひねり二ひねり加えられていて、最後まで犯人の実像は読み切れません。さすが法月綸太郎。

  • 作品の評価はともかく、法月作品とは相性がよいらしくサクサク読み進めてしまった。
    首なし死体と密室殺人と双子の入れ替わりに加えて新興宗教モノ…個人的にはどストライクでした。

  • 地上遥かな密室から教祖が消失。
    その後よそから発見された首なし死体は教祖か?
    驚嘆のトリック 新鋭の本格長編。
    〈法月綸太郎シリーズ〉第2作(第2長編)。

    今回法月父子が挑むのは、ある宗教の教祖に届けられた脅迫状が発端となっておこる連続怪事件。
    「首なし死体」「密室」「双子」と、謎解きのネタはあるものの、密室については単純な物理トリックであったし、
    そのほか二点については、『仮定→検証→失敗』の繰り返しがあまりにも多いのと、
    まあ双子モノなのだから人物が入れ替わらないはずがないよな……という感情を終始抱いていたこともあり、
    おまり楽しめなかったかな、というのが本音です。

    ご本人もあとがきで触れられているが、「若気の至り」が生んだ「宝物」という位置づけでしょう。気が狂っていたとまで記されています笑
    コリン・デクスターの手法でクイーンの国名シリーズ活性化を図ったそうです。

    ミステリ  :☆☆☆
    ストーリー :☆☆
    人物    :☆☆☆
    文章    :☆☆☆

  • 結構好みの話だった

  •  法月小説の理想型は、エラリィ・クイーン世界の再現と言われているそうです。確かに、『誰彼』はエラリィ・クイーンの国名シリーズの日本語バージョンと見紛う様な作品でした。
     特に今回の作品は、読者を惑わす複雑な人間関係が特徴かと思います。
    ミステリー小説における三拍子が揃った作品で、「密室・首なし死体・双生児」というアイテムはまさにファンが「夢に描くような」謎解きもの要素といってよいです。
     最後まで読み終えないと、この作品の真価が分からないのではないかと思います。

  • p218面白い、ここで終わりで良くね?

    流石に兄弟入れ替わりは無理っしょって思ってたらやっぱり双子か(笑)

    ノリリンがあっちいったりこっちいったりしなければもっとまとまるのにね(・∀・)ニヤニヤ

  • 「首のない死体の理由」の様々な可能性が披露されているのでとても勉強になります。
    しかし本題は、間違った情報を元に予測しているので、仮説を立てては一つ一つ検証していく展開にして欲しかったです。綸太郎の迷推理に最後まで振り回されウンザリしました。
    真相はそれなりに納得いくものの、「さんざん読者を振り回してそれ?」という気持ちも否めません。密室トリックもあっけなくて物足りなかったです。

  • この作品に出て来る新・新宗教はもちろんでっち上げだそうですが、
    全く信心を持たない幹部が面白過ぎる。
    「宗教法人」になったら、どこの幹部もただの金儲けに走るのかな。

    新興宗教もの、好きです。
    今のところ人生のどこにもかすってないから。

    甲斐辰朗・安倍誓生・安倍兼等の3兄弟(兄と、年子の弟は双子)の入れ替わりトリックはことごとく覆り、当てれませんでした。完敗。


    デビュー作『密閉教室』、2作目『雪密室』がはまらず、
    それでも我慢して読んでみた3作目。
    やっと面白い法月綸太郎の作品に出会えました。

  • 法月綸太郎シリーズ2作目。
    前作に比べて、トリックが濃密。
    非常に堪能できました。

    無駄に長い気はしないでもないけど
    綸太郎と一緒に読者もじっくり考えられるので
    そこまで苦痛ではなかったです。

  • 11月の4冊目。今年の190冊目。

    うーん、微妙。一言で言えばそれにつきます。もちろん、推理する上で間違えを消していくという作業は大事だと思いますが、もっとうまいやり方がなかったのか、疑問に思います。つまるところ、大体の人を犯人扱いしているので、それもなんだかなーと思いました。個人的には、ここまで長い作品じゃなくてもよかったと思います。

  • 展開として想定内でありながら、話をころころと転がしていく手法に脱帽するしかない。確かに無駄だったと思われる行動が沢山あり、読者として疲弊してしまう部分もあるのだが、その苦労があってこそ最終的な真相に辿り着ける。そんな風に考えさせられてしまう。
    また、頼子や密閉教室であったような、ラストの無意味などんでん返しと言いたげな気分の悪くなるような追加が無いため、すっきりと読み終えることができる。
    唯一、不満だったのが指紋の一件で、生活していて全ての部分から指紋をなくすなど不可能じゃないだろうか。ただ、そう言いたくなるのを我慢しても、全体の流れるようなストーリーに、くそっ、そう来るのか。と呟きながら最後まで読み進めてしまう魅力があった。

  • 新たな事実によって推理が二転三転するのが、作者の良さだと思っています、が、さすがにくどかった。
    だんだん疑いを持って読むことが面倒になってしまって、とりあえず最後まで読了。

    エラリー・クイーンの『エジプト十字架の謎』を読んであったことは良かったのか悪かったのか……
    良くなかったかもしれない。

  • つまらなくはないが、さまざまな可能性をすべて考えていくので、冗長。
    あと、登場人物紹介は不必要だろうと思う。

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