- Amazon.co.jp ・本 (442ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061852402
感想・レビュー・書評
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二点、三点する推理。最後まで覆される真実。いい意味で振り回された。
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この作者は頭がいいんだろうなぁ。。。
宗教のくだりは読む気が失せるけど、面白くて一気読み。
いつも電車で本読むけれど、周りがざわついて集中できない時に読むと訳がわからなくなるので家で読んだ。
法月綸太郎ハマり中。 -
兄辰郎、双子の誓生、兼等の三兄弟が織りなす殺人ミステリー。(実際には兼等は四年まえに死んでいるのだが)主人公の名探偵兼、小説家の法月倫太郎がこの殺人ミステリーの紐を解いていくが、真事実に辿り着くまでに何度も推理を誤る。短期間で読まないと何が何だか分からなくなる。言葉が非常に難しかった。
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どうせその推理間違ってるんでしょって感じで中盤流し読みしてしまったくらい間違え続けてたな。
そうやって近づいたり離れたりしながら真相に迫っていくので読むのは楽しかった。 -
塔を抜け出すトリックが早々に明かされてしまったので拍子抜けしていたが、首無し死体のメインである「死んだのは誰か」が二転三転して面白かった。被害者周りの人間関係が複雑で理解するのに多少苦労した。
法月警視が大好きなので、直感が冴えているシーンが多くて満足。何度も間違った推理をして、打ちのめされ、その度に修正するというかっこ悪い探偵なところが好き。 -
再読、のはずですがすっかり忘れていた上に忙しい時の隙間時間に読んでいたため、二転三転する推理にすっかりわけが分からなくなり、途中で考えるのを放棄してジェットコースタ―に揺られるように綸太郎の推理に振り回されました。いい加減疲れたところでようやく真相に到達したと思ったら…私も長椅子をひっくり返したかった^^; 途中の彼女の独白は、こんなところで必要なのか?と思ったのですがちゃんと意味がありましたね。悲しい家族の話でしたが、全身で息子が大好きと表現する法月警視に和みました。この父子関係、本当に好きです。
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3
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「たれがれ」と読む。3作目になるのかな。どんな作風かとても楽しみにしていた。新興宗教というテーマや(あまり好みではない)双子のトリックは別にして、名探偵法月綸太郎が父とともに迷走するさまが現実味があっていい感じ。
試行錯誤しながら犯人を捜していく過程がとても楽しく、痛快ですらある。名探偵を名探偵らしく描いていないこの初期の作品は貴重だと思う。あまりに名探偵過ぎると、それはそれで面白いのだが、現実との遊離が激しくなるから。
ところどころに音楽も出てくる。Pink Floyd,King Crimson(Epitaph) という選択はとてもいい感じ。まさに場面のイメージが湧き出てくる。
ちょっくら綱渡り感もある本作だけれど、流れるような展開と徐々に明らかになっていく事件の背景は400ページを一気読みできるリズム感があっていい感じだった。 -
2003年6月読了