マジック・ミラー (講談社文庫 あ 58-1)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061853904

感想・レビュー・書評

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  • 純粋にダマサレました!トリック面白かった!

  • 正統派ミステリなのにアンチミステリ。この作品を一言で言うならこの言葉に尽きる。時刻表、双子を用いたアリバイトリック、そのベタさを制約にしていながら7章ではその分類化、考察を示して、本作のトリックを解くフローチャートを読者に明確にしている。つまり、読者が真犯人に辿り着くことを前提にしたミステリであり、これは手練手管で読者を騙す本来の推理小説でない。推理作家が推理小説を書くときの工程、心情が垣間見える作品だった。

  • 長編ミステリー。
    アリスはでてこないけど違う推理小説家が出てくる。
    アリバイトリックの分類とか、アリバイトリックへの意気込みとか、著者の思いがとても伝わってくるくだりがおもしろい。

  • 犯人の予想はついたけど、それでもそこそこ楽しめた。犯人当てより、アリバイを楽しむ感じがした。
    アリバイ講義が勉強(?)になった。やっぱりミステリー作家さんて、すごい!!!

  • 今月の11冊目。今年の123冊目。

    アリバイトリックを使った作品。鮎川氏の解説がちょっとべた褒めすぎる。正直、自分がアリバイトリックが好きではないせいか、そこまで面白いと思わなかった。ところどころ事件に関係ない微妙な感じの文章が気になった。全体的には、普通な感じ。

  • 初めて読みました。有栖川さん。
    ミステリーなのですね。面白かった。
    トリックが、まず斬新。
    時刻表トリックにはいろいろありますが、
    まさかこうくるとは。完敗でした。(←えらそうに)

    いやいや双子でしょ。犯人でしょ。
    アリバイ楽勝でしょ。
    って中でのトリックですから。
    そうとう分からないトリックを仕掛けなきゃね。。


    ストーリーは、双子の1人と結婚した姉が、湖畔の別荘で殺された。
    姉には1億円の生命保険がかけられてた。。。
    双子には完璧なアリバイがあった。
    姉の元彼、推理小説家の空知雅也はそのトリックを見破れるのか?
    そして起こった第二の殺人。。。
    犯人は。。。


    最後、ちょっと負に落ちない終わり方がおしい。
    空知があんなミスをするとは思えないし、
    突然出てくるもう一組の双子にも笑えないし。
    ってかもうちょっとそれを匂わせてくれたら。。。

    なんて負け犬の遠吠えですが。。。
    と、とても楽しく謎解きが出来た小説です。
    ぜひぜひだまされてください。

  • 『ミステリは近代人の合理精神が排斥しようとした謎=神秘を、近代人御用達の合理精神で蘇生させた文芸だと思います。…その推理小説的神秘を実現させる手段が『トリック』と『意外な論理』でした。この二つが『推理小説のテクノロジー』あるいは『手法』とも言うべきものです。この二つは神秘を実現する手段だったはずなのです。ー本来は。』有栖川有栖最高!『アリバイ講義』素晴らしかった。

  • おもしろかったけど、全体的に意外性はあまりなかった。私、アリバイトリック崩しよりも、犯人が意外な作品の方が好きみたいだ。アリバイは、確実じゃなくてもなんとなくわかっちゃうから。だったら最初から犯人が明示されてた方が燃えるかも。

  • トリックのために書かれたとはいえ、人は動機なしに行動しないのでそこが軽いのが残念。交通関係は時刻表だけでなく実地もやってみたかもしれないが、机上で考えられたトリックだなと細かいところから感じてしまう。
    日本でのみ交通機関を利用したトリックが特化した理由には笑ってしまった。確かに時刻に10分誤差など当然の他所の国では無理だね。
    ミステリーとは無関係だが、編集者の技能というのは作品の良し悪しに大変大きな比重を占めているのね。

  • 綺麗な作りだなー!
    アリバイ講義の部分が、熱がこもっていて、読んでいて楽しかった。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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