本格ミステリー宣言 (講談社文庫)

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著者 : 島田荘司
  • 講談社 (1993年7月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061854390

本格ミステリー宣言 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 本格ミステリーとは何か。
    推理小説とミステリーは違うのか、探偵小説は?

    混同して使われる用語をストイックに定義しようとする様は、しかし未だ変わらずな現状を見ると虚しく映る。

  • 目次

     本格ミステリー宣言
     本格ミステリー論
     綾辻行人君へ贈る言葉
     歌野晶午君との出会い
     法月綸太郎君へ贈る言葉
     日本ミステリー界の迎えつつある変化
     対談/「新」本格推理の可能性
     座談会/「新」本格推理の可能性PART?

     インタビュー/「漱石と倫敦ミイラ殺人事件」、および創作の姿勢
     インタビュー/トリック発想法、創作の秘密
     なぜ鉄道ミステリーなのか
     遅れてきた<出雲1号>
     対談/切り裂きジャックのロンドン
     終章のないミステリー
     対談/ミステリーの行方
     新刊テレフォンインタビュー/「御手洗潔の挨拶」
     御手洗潔研究家への手紙
     エラリイ・クイーン・ファンクラブへの手紙
     十二階の空飛ぶ住人
     江戸人乱歩の解読
    後記

  • 日本の本格ミステリー小説の祖、と呼んでしまってもいいでしょう。島田荘司先生自ら、「本格ミステリーとは何か?」を一冊丸々使って説明した本。

    既出原稿をまとめたカタチになっているんですけど、その中で唯一書き下ろされてる、「本格推理小説とは何か?」という数十ページに渡る論文が、何より素晴らしい。

    最後に警察組織表や死体腐敗進行表が付録されており、あとがきにあるとおりこれから作家を目指す人達のエールにもなっている。少し古い本だけど、そういう意味では未だ輝きを放っている。

    ただ、都市論の本としては、少しだけ時代を感じるかな。まぁ、それはしょうがないんですけどね。

  • 綾辻以降っていう言葉で新本格の隆盛は語られがちですが、やっぱり昨今のミステリー界に最も貢献したのは、島田先生に違いないわ…。こういう人が日本のミステリー界を牽引してくれる時代に生まれて、本当に幸せです…。

    ありがとう、島田先生。
    ありがとう、講談社←


    「本格ミステリー」に対する島田荘司の真摯な愛をひしひしと感じられる宣言書です。

    「本格」という言葉の意味の変遷や再定義、綾辻・歌野・法月三氏に贈る激励、そして何と言っても豪華な面々による対談が嬉しい(笑)。

    個人的には、「本格は雰囲気」って濁した綾辻先生の論に賛成。島田先生みたにストイックにカテゴライズを試みるのも好きだけど、我孫子先生の大雑把な考え方も好き〜(笑)。しかし、商業的だな…。

    彼等が作り出したムーブメントに対する彼等自身の評価が一致してたことが、何よりも嬉しかった。先生達の作り出した偉業は、私達読者が語り継いでいくことで歴史に残していってみせるんだぜ!←

    ただ、ミステリー論と銘打つなら、島田式・本格十戒、みたいなキャッチーなものもあっても面白かったな〜。ダインとノックスはいくらなんでももう古い…(笑)。


    松本清張という巨大な「社会派」の才能の前に完敗した嘗ての「本格派」の反省。

    ミステリーの背骨たる「本格派」の書き手達を育てることで、本格ミステリー再興に寄与したいとする姿勢と、その活動が広義のミステリーを生むだろう、という期待。

    大満足!
    ただし、特にミステリーファンでない方には、自信を持ってオススメしません!!(笑)

  • (メモ:高等部1年のときに読了。
     その後、購入し、数回読みました。)

  • 島田荘司のミステリ評論や巻末解説、綾辻行人・法月綸太郎などとの座談会などが収められた小品集。
    「本格とは雰囲気のことである」という島田・綾辻両氏の主張や、切り裂きジャックに対する考察などがあり、(主に)島田荘司の本格に対する考え方が垣間見れて面白い。

  • 初島田荘司がこれで善いのかどうかは知らないけれど、とりあえず『占星術殺人事件』読もうぜ、と思うのだった。今も第一線で活躍している作家たちとの座談会が一番面白かったかな。のりりんの創作に対する姿勢にはあまり共感、というか関心を持てなかったけれど……。

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