宿命 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 19102
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  • Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061854444

感想・レビュー・書評

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  • 単なる推理ものと一味違った作品。湊かなえさんのリバースと雰囲気が似ていると思いました。
    今まであまり東野圭吾さんの作品を通らなかったのですが、これをきっかけにハマる予感がします。

  • 『変身』、『手紙』に続いて、連続で「東野圭吾」作品を読んでます。

    同じ作者なのに、それぞれ、異なる作風で全く違う魅力を持っているので、まるで違う作家の作品を読んでいるかのように楽しめましたね。
    (心理描写が鋭いところは共通していますが… )

    特に本作は"犯罪のトリック"と"二人の宿命"の二つの謎解きを同時進行で楽しめる構成となっているので、通常のミステリーの二倍楽しめる感じがしましたね。

    -----story-------------
    高校時代の初恋の女性と心ならずも別れなければならなかった男は、苦闘の青春を過ごした後、警察官となった。
    男の前に十年ぶりに現れたのは学生時代ライバルだった男で、奇しくも初恋の女の夫となっていた。
    刑事と容疑者、幼なじみの二人が宿命の対決を果すとき、余りにも皮肉で感動的な結末が用意される。
    -----------------------

    "犯人"も"二人の宿命"も、予想外の結末でした。

    作者本人が最も気に入っており、そのために綿密な計算をしたというラストの一行。
    なかなか印象深くていいですね。

    ≪ラスト一行≫
    「君の方だ」と、少しおどけた声を送ってきた。

    「東野圭吾」作品、他にも読みたいですね。

  • 2章から恋愛絡みの過去のエピソード、3章以降は今の二人のやりとりが合間合間にあって、ぎこちなさや信頼だったり、特に面白かった!
    最後の男同士のやりとりもニヤッとした。
    もし美佐子がもう一方を選んでいたらというアナザーストーリーを読みたい!
    恋愛小説っぽさ!

  • 非常に面白く、読みだしたら止められなくなった!最後の意外な結末には本当に驚いてしまって、それがまた面白さをさらに増している感じがした!

  • 東野さんの作品を初めて読んだのが「宿命」でした。
    推理小説かと思い読んでみるとそれだけではなく、
    事件の背景や勇作と晃彦の本当の関係に驚かされましたが、最後はホッとしました。



  • まさに「宿命」このタイトルしかないですね。

    読む前と読んだ後ではタイトルの意味合いがだいぶ変わってきます。

    後半怒涛の伏線回収はとても気持ち良かったです。
    そして最後の一文にはニヤリとしてしまいました笑

  • あらすじ
    高校時代の初恋の女性と心ならずも別れなければならなかった和倉勇作は、その後、警察官となった。その勇作が担当となった殺人事件の容疑者として現われたのは、なんと学生時代のライバルの瓜生晃彦で、勇作の初恋の女性の夫となっていた。

    感想 ミステリー小説だった。

  • 好き。全てがいい方向に言ってる気がして読んだ後にはスッキリした。2人の宿命が、双子という形で終わるのはとてもよい。

  • 期待していなかった分、面白かった。
    後半一気読み。

    トリックが秀逸とかではなく、登場人物の背景にミステリを含ませて書くのが上手。

    東野圭吾はすごいなぁ。

  • 最初読み進めていったときは、サエコさんが晃彦のお母さんじゃないかと思っていたけど、思ってたより複雑な話で引き込まれた。まさか双子だったとは、、、
    犯行トリックがわかってスッキリする感じのミステリーではなくて、登場人物全員がつながっててちゃんと伏線回収されてる系のやつだった。登場人物全員の年表を作る東野圭吾だからこそなせる技というか何というか、、、

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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