オプティミストはなぜ成功するか (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061856554

作品紹介・あらすじ

米国大統領、成功したスポーツ選手に共通すること。それは、彼らがオプティミストだということだ。楽観主義は才能や意欲と同じくらい重要な成功要因で、学習すれば身につけることができる。考え方を変えれば人生は変わる。現代心理学に革命をもたらした画期的思考法、オプティミズムを科学的に説き明かす。

感想・レビュー・書評

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  • 楽観的なスピーチをする候補のほうが、大統領選を勝ち抜いているというデータが紹介されている。
    身近なところでも、まわりを引き寄せる人は楽観的な人のような気がする。

    一方で、楽観の対局にある悲観のもとになるのがうつだ。
    うつが最近になって増えてきたのは、個人がもつ選択の自由が広がって、失敗も個人のせいになっているからだという。

    • kojiokawaraさん
      うすうす感づいていましたよね。やっぱり陽気で行きましょう!
      うすうす感づいていましたよね。やっぱり陽気で行きましょう!
      2011/05/24
  • 楽観的な人と悲観的な人を認知の仕方の違いとして整理してみせているので、実にわかりやすい。

  • 一体何が楽観主義者と悲観主義者の境目なのか。
    それが分かれば、この両者になりたいようになれると思う。

  • 海外の本なので例が多いですが、なんとなく言いたいことが分かる第二章はさらりと飛ばし読みしながら読了。

    楽観主義者にはあまり用の無い本だと思います。
    悲観主義者は読むとかなり効果があるんじゃないでしょうか。

    悪いことがあったとき、思い悩むことは誰もがありますが、
    楽観主義者と悲観主義者では自分への原因"説明"が異なり
    そのせいで悲観主義者はずるずると引きずってしまいます。
    それにはいくつかの傾向があることが紹介されます。
    習慣化してしまったその悲観的になってしまう"説明"をどう代えていくことで悲観的になるのを防止できるか書かれています。

    自然とやってしまっている"説明"。
    悲観主義者は知らぬうちに同じ道に迷い込んでいたみたいです。
    その道には選択肢があったようです。
    これからはその選択肢をみつけ早く抜け出せるよう習慣化していきたいですね。

  • Amazonの書評で「人生変わった」という人がいて、思わず図書館で借りた。

    邦題は「オプティミストはなぜ成功するか」だけども、原題は「Learned Optimism」。
    著者は「学習性無力感」(Learned Helplessness)を発見した心理学者。
    学習性無力感は、何をやっても自分には事態を変えられない、と学ぶと、人も動物もそれ以上どれだけ悪いことがあってもそれを解決しようとする行動をしなくなってしまう、というようなことで、無力感が学習で定着するなら、Optimsm(楽観)も学習できるのでは、ということから着想されたタイトルだと思う。

    ネガティブなことが起こった時、たとえば試合に負けた時、スポーツ選手がどう説明するかといえば、
    悲観的な人の場合「私がうまくやれなかったからだ。今シーズンずっと調子が悪い」
    楽観的な人の場合「アウェイだったからだ。今日は相手の応援がすごかった」
    というように、同じ物事に対する説明が変わってくる。
    何が起きたとしても、そのことをどう説明するかで、捉え方は大きく変わる。

    ネガティブな物事に対し、
    悲観的な人は、自分が悪い(内向)、これまでもこれからもずっと変わらない(永続)、私は全てがだめだ(普遍)
    楽観的な人はその反対で、自分の外に原因がある(外向)、たまたま、今回は(一時的)、不得意なのはこれだけ(個別)

    という正反対の説明になる。
    この構造が分かっただけでも、自分には収穫だった。
    無意識なセルフトークがネガティブに振れまくっているのに気づくことができる。
    気づく→修正を習慣にできれば確かに考え方を変えられるのではないかな、と希望をもてる。

    否定的/肯定的のレベルをはかるテストは思わずやってしまった。
    設問も多く、集計も大変なのだが、その分精度も高そうだ。
    結果は、、予想通りものすごく自己否定していた。

    私は多分子どもの頃から学習性無力感にさいなまれていて、今これをどうにか変えたいと思っているので、読んで良かった。

  • アメリカの社会心理学者による、実践的な心理テストとその効能。

    例えば生命保険会社のセールスマンの採用、成績を上げる、etc.

    オプティミストであることは実際に学校の成績や仕事の業績に影響する。

    ではペシミストであることは悪いことなのか、というと、そうも言い切れない。批判的、冷静客観的で危険回避的であることが利点になることもある。

    セリグマンの功績は、動物実験レベルだった心理実験を人間の社会的、実践的レベルで有用であることを実証したことだろう。
    もっとこの人の本読んでみたいと思った。

  • 無力感の習得と説明スタイル。
    軽いタイトルとは裏腹に内容は本格的である。

  • 9784061856554

  • 思索
    自己啓発

  • 198円購入2018-06-23

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