変身 (講談社文庫)

著者 : 東野圭吾

• 講談社 (1994年6月6日発売)

感想・レビュー・書評

[いるかさんの感想 · 2011年10月4日]

ミステリーの秘密の部分は　読み始めてすぐに分ってしまいます。
途中からひどいことになっていくのですが、最後の解決の部分は予想外でした。
ちょっと期待はずれかも・・。
映画化もされているようなので、映画も見てみたいと思います。

[hiromida2さんの感想 · 2018年7月7日]

東野圭吾 著

東野圭吾さん この作家は沢山の本を出しており この本に至っては 遅らばせながら 読んだ作品ですが（結構古い作品）
人気の本も大体 映画になるような…基本 映画にすると また、すごくいい作品になる（私的には「手紙」映画の印象が強く 涙が止まらなかった 俳優さんも上手かったんだろうけど…天空の蜂にしても予知能力に優れ 色んなジャンルに精通してるだなぁ）今回はミステリー かなり不気味で後味悪いものも残ったが…。
東野圭吾のミステリー作品はかなり気味の悪いものと 心に傷を負いながら、人情的に 胸を打つものと両極端な印象が…というか どちらも描ける作家なんだなぁと感心する。
そして、読む側も 好きな作品と何だか面白いけど あんまり感動するような作品じゃないなぁって気分になってしまうものもあり 他の作品も読みたいが 沢山過ぎて どの作品が自分の気持ちにヒットするか？分からない小説を書く作家さんだなぁと思いました。
この作品についても感動はなかったが あり得ないような話なのに 実際にはあるんじゃないか？と思えるほどリアルな感じである何とも言えないシュールな作品だった
「変身」する自分が感じられて 止めれないと感じたら 実際どうする？どうなるんだろう？って自分には判断出来そうにない感情を抱いてしまった。

[Hontoさんの感想 · 2023年2月24日]

タグをラノベにしようかと思ったほどには……
ううーん……感想に困るな。
そんなに期待値高く読もうとしていなかったから別にがっかりはしていないけど、想定の範囲内で終わったかな。ただそんなに嫌悪感なく読み進められたのはさすが東野圭吾ということで☆１から☆２に変更。
や、感想に困るくね？この本通じて何が面白いとかどう感情が動くかというのが全くなかったんよなあ。結局何が書きたかったん？ていう。
や、別にラストシーンそんなに感動せんよ。これを書きたかったろうなあはわかるけど。
うーん、まずもって後々の展開がある程度予測できちゃうんよなあ。
あ、人格変わった。へー。結構イタい奴になったな。
にしてもこんな人格の変わり方の人称視点で読み続けるん？
って思いながら読んで、想像通りって感じ。まあ犯人の脳が移植されたのはへーとなったけど、その一瞬で終わり。そっから特に物語のドライブがない。
結局何が何でも自分を取り戻したいという感情はないし、インスピレーション的に元彼女？を殺さなかったけど、あ、そうって感じ。
感情移入できる人間がひとりもいないのがアレかもしれん。
まあ主人公もそりゃそうだし、その彼女も献身的すぎるやろという感じ。
こんな狂人すぐ離れて終わりだし、最後戻ってくんのもわけわからん。
ただページをめくるだけで、展開としてひねりもなかったから流すように読んで終わりという感じ。
なんで犯人の脳に移植させる話にしたんだろう。設定自体はありがちだから、もっと面白いキャラ同士でやらせたらいいと思うんよな。それ展開ありきからスタートしてるからこうなったんとちゃいます？

ということで完全に自分用の備忘録なので悪しからず。

[ひゃっほうさんの感想 · 2022年10月30日]

世界初の脳移植手術を受けた主人公がドナーの意識に徐々に支配されてゆく・・・というよくありがちな小説。
それを東野さんがどう仕上げているのか、興味を持って読んでみました。

が。
うーん、つまらないです。

意外性も、訴えてくるものもなく微妙な作品でした。
エンターテイメント性はあるので映像化したほうが、娯楽作品として楽しめるのかもしれません。

[chakamadaさんの感想 · 2011年8月25日]

全体的に暗いお話




脳を移植されたらイライラする気持ちも映るのだろうか？
それを抑える前頭葉は？？

国家の研究の被害者であることには同情出来るが、
恨み、イライラだけで人をバラバラにしておいて、社会的制裁が無いのはいまいち理解できない。

[みささんの感想 · 2017年8月29日]

自分だけど、考えてるのは他人の脳ってこわいな。それはつまり、自分じゃなくなるってことだから。
読みやすくて、どんどん読めた！

[fketさんの感想 · 2014年12月21日]

私にしては珍しく最初の方で、
実は殺人犯の脳が移植されていたんじゃないか…、
というオチが予測できてしまった。

うーん…
東野さんの本はどれもこれも好きだけど、
しいて言えばこの作品が私の中でのワースト１です。
今のところですが。

結末がなんだか悲しい。
主人公が残酷な殺人を犯してしまうところも、
なんとも残念。
今まで読んだ東野作品の中で、
ここまで残虐な主人公はいなかったので。
本来の主人公はすごく優しい人、ていうのは分かるんだけど…。
うーん。。

あと、『アルジャーノンに花束を』に似てる気がした。
日記がたびたび出てくるからでしょうか。
まぁ全然似てないっちゃ似てないんだけど、
なんとなく共通するところがあるような。

20071109

[coja7さんの感想 · 2013年10月18日]

カフカではなく東野圭吾の『変身』。
脳移植で人格が変わるというSFだけど、現実味がなく不快感が残ったかな。
作中の女性とか刑事とか、登場人物がとにかく理解不能。狂ってるとされる主人公が一番まともというか…。
ただ狂っていく過程は、なかなか迫力がありました。

[kakapo1233さん · 2014/01/02]

coja7さん、こんばんは。確かに、そう言われてみると、主人公以外の登場人物は、人格がおかしいかもしれませんね。

[ようこさんの感想 · 2012年1月6日]

冬なので、落ち込まないように、頭を使わなくてもいいように、軽めの東野を選びましたが･･･先が読めちゃって十分満足出来ませんでした。残念。

頭を打ち抜かれた青年が、脳移植によって生還。だけど移植した脳のせいか段々彼の性格が変わってきて･･･って話。

そう言えば臓器移植の人ですら、移植前とは性格が変わったり感情が変わったり、以前とは別の何かが入ってる感じがあるって言うよね。
それ考えると脳移植なんてもーーっとクランケに影響出ても良さそうな気もする。

その一方で、そもそも人間の性格って日々変わりゆくものじゃん？
外部干渉絶った孤島ですら、考えていることとかその日の体調で性格や感情変わるんだもの、現代社会のこの刺激満載の状況だったら、一緒にいる人、読んだ本、仕事の出来、将来への不安等々で、性格って刻一刻変わる気がする。
それにプラス、｢私は臓器移植を受けました｣ってバイアスが入ったら、そらーもうこの性格の変動を新臓器のせいにしちゃうのは当然でしょ。
ってことで性格の変化は必ずしも新臓器が引き起こすことではない気もする。

で、何が言いたいかって言うと、あれだよ、こんな普通にわかっていることをわざわざ一冊の本にしてくれなくてもいいんだよ、ってこと。
例えばさー、｢実は脳移植はしてなくて、『脳移植しました』って先入観を与えた場合の性格変動実験でした｣とか｢移植ではなく脳全取替えでした｣とかだったら若干ツイスト入って面白かったのに。
クランケにことごとく色々見破られちゃう医者もおマヌけすぎて笑っちゃうどころかリアリティに欠けるし。
そして主人公！臓器移植だか脳移植だかで他人のパーツが自分の中に入ったくらいで、90％以上残ってる自分を乗っ取られるなんて情けないぞ。
もうちょっと自分自身に自信を持って、性格の変化も感情の変動も己のブレのうちじゃ、ぬはははははーーー！くらいの器を持たんかい！

[kyocoさんの感想 · 2011年10月25日]

勇気ある行動を取った主人公が不憫な道をあゆむ。脳が別の人物に乗っ取られていくのがとてもとても怖い。。

著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。