晩年の子供 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 197
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061858299

感想・レビュー・書評

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  • 中学生の夏読にぜひ推薦していただきたい、名作だと思う

  • 大好きすぎる。何度読んだことか。
    山田詠美さんの子供を描いた小説はどれも瑞々しくてピュアで、何度でも読みたくなる。表現もくどくなくて、でもきれいで女性らしくて好き。

    高校の教科書にも載っていた「ひよこの眼」が一番お気に入り。わりと淡々と話が進むけれど、登場人物が魅力的だしすごく切ない。
    高校の授業では取り扱わなかったけれど。
    でも、それで良かったかな。
    「傍線Aで、彼はなぜこのような行動をしたか。1~4の中から1つ正しいものを選べ。」
    なんて言われたらせっかく素敵な物語なのに興ざめする!!

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「「ひよこの眼」が一番お気に入り。」
      素晴しいけど辛い話でした。若い頃にこのような話を読んだら、一気に大人になっちゃうかも。。。
      「「ひよこの眼」が一番お気に入り。」
      素晴しいけど辛い話でした。若い頃にこのような話を読んだら、一気に大人になっちゃうかも。。。
      2013/02/06
  • この方の恋愛小説にはあまり興味が持てなかったけど、
    「晩年の子供」の繊細さは圧巻。

  • 短編8作。
    どれもちょっと大人びたというか、周りを少し達観したような醒めた目で見ている子ども視点の話。
    わたしもちょっと似たような子どもだったから共感できるところも多かった。本気でサンタさんを信じてたり、無邪気にウルトラマンになりたいとかプリキュアになりたいって思える気持ちがわからなさ過ぎて、「どういう感覚なんだろう?」って不思議なだけじゃなくて羨ましくもある。でも29歳になる今でも、本当は本気でそんなこと思ってる子どもなんていないんじゃないかってちょっと疑ってる。笑

    表題作の「晩年の子供」が1番好きだし共感も出来た。「ひよこの眼」もかなり好き。
    ちっちゃい頃はわたしも戦争が起きたらどうしようとか、狂犬病、自分とか家族の死とかを本当に心の底から怖がってたなあと懐かしくなった。

    「花火」は少しだけ主人公の語り方とか雰囲気が「あの子は貴族」に似ているなあと思った。

    「海の方の子」「ひよこの眼」好きだった。切ない。

    ・晩年の子供
    ・堤防
    ・花火
    ・桔梗
    ・海の方の子
    ・迷子
    ・蝉
    ・ひよこの眼

  • 「ひよこの眼」が好きで買った本。定期的に読み返したくなる物語。

  • 私は、6ヶ月後に死ぬ。
    一人抱えた10歳の彼女の思い、取った行動は。
    人との違いは受け入れる。むしろ楽しんでいたりもする。
    大人びた視野の広さや考え方を見せる一方、自分の感覚、驚きや得体のしれなさも素直に、ありのまま表現する。
    その彼女と、思いを知らぬのほほんとした周囲とのやり取りが、微笑ましく面白い。

    少し違った趣の「花火」を含め全8作。
    自分の言葉をもっている、というのはこういうことをいうのだろうか。
    初の山田詠美作品。その感性ごとおおいに興味が湧いた。

  • ひよこの目がちゃんと読みたくて買った小説。
    ひよこの目とか色々、表現がすごい。

  • だいたいのエピソードが、独特の感性を持った10歳くらいの子どもが主人公。

  • 昔『ひよこの眼』が教科書に載っていて、他のお話も気になって図書室で借りて読んだ記憶がある。ひよこの眼は子ども心にもすごく悲しくて印象的だった。そして文章が凄い。

    全体的に暗いタッチだけど、短編によってはユーモアがあってクスッとなる。タイトルの『晩年の子供』が一番好き。

  • だいすき山田詠美 子供書いても大人書いててもほんとうに胸が苦しくなるよ

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著者プロフィール

1959年東京生まれ。85年『ベッドタイムアイズ』で文藝賞受賞。87年『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で直木賞、89年『風葬の教室』で平林たい子文学賞、91年『トラッシュ』で女流文学賞、96年『アニマル・ロジック』で泉鏡花文学賞、2000年『A2Z』で読売文学賞、05年『風味絶佳』で谷崎潤一郎賞、12年『ジェントルマン』で野間文芸賞、16年「生鮮てるてる坊主」で川端康成文学賞を受賞。他の著書『ぼくは勉強ができない』『姫君』『学問』『つみびと』『ファースト クラッシュ』『血も涙もある』他多数。



「2022年 『私のことだま漂流記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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