ある閉ざされた雪の山荘で (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.37
  • (420)
  • (1244)
  • (2215)
  • (361)
  • (59)
本棚登録 : 15085
感想 : 1109
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061859098

作品紹介・あらすじ

1度限りの大トリック!
たった1度の大トリック!劇中の殺人は真実か?
俳優志願の男女7人、殺人劇の恐怖の結末。

早春の乗鞍高原のペンションに集まったのは、オーディションに合格した男女7名。これから舞台稽古が始まる。豪雪に襲われ孤立した山荘での殺人劇だ。だが、1人また1人と現実に仲間が消えていくにつれ、彼らの間に疑惑が生まれた。はたしてこれは本当に芝居なのか?驚愕の終幕が読者を待っている!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ブクログさんのあなたへのおすすめできていた本なのですが、最近この本のレビュー結構みかけると思ったら、今年の初めに映画化されていたのですね。全然知りませんでした。

    1996年1月に文庫初版発行なので随分前の作品です。
    私は2000年くらいに東野圭吾さんや宮部みゆきさんなどにどっぷりはまり、日本のミステリーを読むようになりました。東野圭吾さんといえばやっぱり講談社のこの文庫のシリーズをたくさん集めて、しばらくして更に本を読むようになり、東野さんのシリーズは全部ブックオフに持っていくというバカなことをしてしまった思い出多きシリーズです。

    その頃月に一度は仙台に通っていてもっぱら電車の中で1時間半、読むのは東野さんのミステリーという本当に思い出の多い文庫です。


    ストーリーは読んだ記憶がなかったので、この本は初読みだったと思います。


    ストーリーを少しだけ書くと冬の山荘でオーディションで選ばれた七人の劇団員が雪に閉ざされて外へ行けなくなり、そこで連続殺人事件が起こり劇団員が殺されるのですが、それは劇団長の作為で起きた第二のオーディションの芝居の稽古なのか、それとも本当に劇団員は殺されているのか。はたして現実なのか芝居なのか…。というストーリーです。


    引き出しのたくさんある東野圭吾さん。(古い作品ですが)思いもしなかった、物語でした。またひとつ新しい引き出しをみせてくれました。

    • くるたんさん
      まことさん♪「むかし、僕が死んだ家」と「透明な螺旋」との完璧な融合にはびっくりしました。

      こういうところも含めて、東野圭吾さんってすごい作...
      まことさん♪「むかし、僕が死んだ家」と「透明な螺旋」との完璧な融合にはびっくりしました。

      こういうところも含めて、東野圭吾さんってすごい作家さんだと思いました✩⡱
      2024/03/02
    • まことさん
      くるたんさん♪
      『むかし、僕が死んだ家』は絶対読んでいるのですが、ストーリーを覚えていないんです。なんか、猫とか出てこなかったっけ…?
      東野...
      くるたんさん♪
      『むかし、僕が死んだ家』は絶対読んでいるのですが、ストーリーを覚えていないんです。なんか、猫とか出てこなかったっけ…?
      東野さんじゃないけど、昨年読んだばかりの『逆転美人』も、ネタバレなしで、レビューしたら、思い出せず、ブク友さんに教えてもらいました。
      『むかし、僕が死んだ家』と『透明な螺旋』が融合しているのですね!気がついた方は、きっと皆さん東野さんの多才ぶりに驚かれているんでしょうね(*^^*)。
      2024/03/02
  • はい延長確定です。
    って、何の話???
    あっ、私の心の声です^^;

    次の(日)が返却期限になっている県立図書館でお借りしたぶっ厚い2冊の本、まだ1冊目の4割程しか読めてないんですよねー。

    なのにいつもの悪いクセでどうしても他の本にも手を出してしまいますσ(o'ω'o)

    今までは何とか返却期限ギリギリセーフ_( ˙꒳˙ )_を繰り返してきたんですが、さすがに今回はムリだw( ̄▽ ̄;)w

    と言うことで次に予約されてる方がいなければ延長しよっと^^;

    コホン(´ρ`*)
    えーっと、前置きが少し長くなりましたが、今映画でやってますよね。

    何かでCMを見たんです。
    (⊙⊙)!!
    確か積読の中に...ゴソゴソゴソ...

    と言う訳で割り込んで来ました(笑)

    一言で言えば東野圭吾版「そして誰もいなくなった」って感じ。

    クローズド・サークルで起こる連続殺人ものなんですが、なかなか秀逸です。

    サクッと読み終えれるのに、この没入感。
    やはり東野圭吾です☆

    最後、いろいろひっくり返されるんですが、謎解きミステリーとしてって考えると少し読者に与えるヒントが弱いかなぁ...って思ってしまった故の☆4つ。

    犯人を推理しながらって前に回答(ネタバレ)来たーーー!!って感じで読み終えてしまいました。

    貶している訳ではありませんからね~



    <あらすじ>
    久我和幸は、劇団水滸の次回公演のオーディションに合格し、演出家の東郷から貸別荘での合宿に招待される。そこには、他の6人の劇団員も集まっていた。東郷からの指示は、吹雪に閉ざされた山荘での殺人劇を自由に演じることだった。しかし、一人ずつメンバーが失踪し、殺されたという設定のメッセージが残される。最初は芝居だと思っていたが、次第に本当に殺人事件が起きているのではないかと疑うようになる。犯人は、劇団の中にいるのか?それとも外部からの侵入者なのか?久我は、探偵役として真相に迫るが、そこには驚くべき三重構造のトリックと悲しい動機が隠されていた。


    本の概要

    1度限りの大トリック!
    劇中の殺人は真実か?
    俳優志願の男女7人、殺人劇の恐怖の結末。

    早春の乗鞍高原のペンションに集まったのは、オーディションに合格した男女7名。これから舞台稽古が始まる。豪雪に襲われ孤立した山荘での殺人劇だ。だが、1人また1人と現実に仲間が消えていくにつれ、彼らの間に疑惑が生まれた。はたしてこれは本当に芝居なのか? 驚愕の終幕が読者を待っている!

    • かなさん
      ヒボさん、おはようございます!
      私はよくありますよ(^-^;
      図書館本の間に読みたかった積読が割り込んでしまうこと…。
      ヒボさんの心の...
      ヒボさん、おはようございます!
      私はよくありますよ(^-^;
      図書館本の間に読みたかった積読が割り込んでしまうこと…。
      ヒボさんの心の声は私の心の声みたいで…
      共感してしまいました!
      ちなみに、東田圭吾さんの作品…
      いつになっても読みだせないまま、
      読みたい作品は沢山あるんですけどね…。
      2024/02/01
    • ヒボさん
      かなさん、おはようございます♪
      わぁーっ、かなさんの本棚に東野圭吾が...無い...
      ちょっとビックリです∑(๑ºдº๑)!!

      「赤い指」...
      かなさん、おはようございます♪
      わぁーっ、かなさんの本棚に東野圭吾が...無い...
      ちょっとビックリです∑(๑ºдº๑)!!

      「赤い指」「手紙」「白夜行」...
      名作がいっぱいありますよ♪

      「赤い指」はシリーズ物ですが、単体で読んでも全く問題ないと思います。

      きっとハマりますよ(笑)
      2024/02/01
  • 舞台オーディションに合格した7人の若手演者達は、とある山荘で4日間を過ごすことになる。

    そこは「大雪で電話線が切れて連絡手段が無くなったクローズドサークルで殺人事件が起きる」設定だと、異様な課題が下されたことに7人は半信半疑するが、1日目の夜が明けた頃に4日間の悲劇の幕開けを知る。

    『ある閉ざされた雪の山荘で』の概要と感想になります。概要は冒頭の通りですが来年1月に映画化されるため、鑑賞前に原作を読んでみた次第です。

    感想ですが、約30年前の作品とは思えないほどに衝撃的かつ斬新でした。これこそ「ネタバレ禁止」と言える作品でしょうし、来年の映画公開(とその後の反響)が楽しみです♪

    • mayureneeさん
      来年1月に映画化なんですか。。知らなかった。
      だいぶ前に読んで忘れたので再読しなくてば。。
      来年1月に映画化なんですか。。知らなかった。
      だいぶ前に読んで忘れたので再読しなくてば。。
      2023/12/03
    • マメムさん
      mayureneeさん、コメントありがとうございます。
      はい、30年の時を経て映画化というと、変に期待値上がってしまいますが気になりますね♪
      mayureneeさん、コメントありがとうございます。
      はい、30年の時を経て映画化というと、変に期待値上がってしまいますが気になりますね♪
      2023/12/03
  • すごく面白かった。小説紹介クリエイターのけんごさんが紹介していて読み始めたのですが、たった一文字の漢字で物語がひっくり返るとはこのことだったのか!
    私は小説好きなのでかなり違和感を覚えていました。久我和幸の独白以外は...フガフガこれ以上は言わない方がいいですね。とにかく本を手に取ってみてください。驚きの詰まった本です。

  • 雪に閉ざされた山荘
    オーディション
    芝居
    ロミオとジュリエット
    耳と目

    人物像をつかむ間もなく事件発生でちょっと戸惑いましたが、何しろ狂言まわしの視点が秀逸。文庫解説は法月綸太郎氏。
    一気読み必至です!

  • 前提条件が今までになく、またその前提条件を推理する展開で最後クローズする構成が秀逸です。やっぱり東野圭吾は凄すぎます。

  • とりあえず、映画化される前に読めて良かった。
    オーディションに合格した男女7人での舞台稽古。舞台は豪雪により外部から遮断された山荘という設定。
    一人、また一人と消えていく仲間達。

    途中までは、ただの舞台稽古なのか、本当の殺人事件なのか、はっきりせず、ずっとモヤモヤしました。登場人物達の「どうせ、殺人はおきてないんでしょ。稽古でしょ。」というゆるい感じが余計に、この山荘で何が起こってるのか、よく分からなくさせられました。しかし、終盤で一気に事件の真相が明らかになり、ある意味スッキリしました。
    なんか、演じる人は情熱がすごいなぁ。

  • 東野圭吾なりの、「そして誰もいなくなった」が、こういった展開で進められるとは、よく作りこまれていますね。クローズドサークルの概念が
    ひっくり返りました。本作で一つ鍵をにぎるのが、
    『設定』ですね。舞台のオーディションだと知らされて役者たちが、山荘に4日間滞在して、そこで繰り広げられる殺人事件の登場人物として、推理して、犯人を見つけるという設定の中演技をしていくのだが、でも、その設定が、本当の殺人事件に膨れ上がっていくのです。次々と、役者が消えていって、最後に残るのは...... 。
    これ以上はネダバレなので、言えませんが、とても読み応えがありました。東野圭吾作品ならではの、エンタメ性に溢れていて、しっかりと推理も
    しっかりしているので、映画化される前に、読んで欲しいです。

  • これは現実なのか、作られた台本の中での出来事なのか。最後までハラハラドキドキさせてもらいました。

    そして、物語の結末に入った時に、自分が最初から騙されていたことに気づきました。誰の視点で物語が進んでいるのか、もっと考えて読まないといけませんね。
    また、ペンションの構造が明かされた時ゾクっとして、ホラー感が一気に強くなり、鳥肌が立ちました。

    ミステリーはやっぱり面白いですね。日常生活では感じる事ができない驚きを与えてくれます。

  • 購入本。
    映画を観る前に原作をと思って購入した。
    結局映画は観なかった。

    とても読みやすくて良かった。
    なにしろ「『その他の外国文学』の翻訳者」に載っていた本を、図書館長期休館期間前に大量に借りてきていたのだが、私の脳みそは疲れ果ててしまっていたのだ。

    ブクログに「読み続けられなかった本」としてすら登録できないほど、ほんのさわりしか読めなかった本が実は4冊ほどある。
    みんな分厚い。

    あ〜、それに引き換え、ここで本書を挟んで本当に良かったなぁ。
    難しくもなく、驚きもなかったが、気負わずサクサクっと読めたことが今の私には何よりありがたい。
    それに対して、巻末の法月綸太郎氏(私はこの方の作品を読んだことがない)の解説は難しくてよくわからなかった。
    元々「本格」「新本格」の蘊蓄やこだわり、誰とかのルールについて聞かされることが嫌いなので。

    単純に、良い息抜きができた作品だった。
    古い作品だから、携帯電話が無い時代だったのね。(これはネタバレではない)

全1109件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

東野圭吾の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部 みゆき
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×