- Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061859616
感想・レビュー・書評
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主人公ダンカンの隣人が死体となって発見される。致死量を超えたモルヒネが検出され肺癌末期で余命いくばくもない彼女が何故?ダンカンの人に対する気持ちの優しさが沁みます。
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警視の誠実な人柄に惹かれる。ジェマとの恋愛も少しづつ進展しそうな気配が感じられた。イギリスの景色が目に浮かぶような描写に引き込まれる。ジャスミンの部屋の佇まいも居心地が良さそう。このシリーズは大切にゆっくりじっくり読むことにしよう。
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警視キンケイド・シリーズ第2作。
末期がんに侵されていたキンケイドの隣人が亡くなった。病死と思われたが、遺体から致死量のモルヒネが見つかる。自殺か他殺か判然とせず、捜査が始まる。
この著者は女性の描き方がうまい(男性は類型的)。特に印象的なのがジャスミンで、冒頭で亡くなってしまうものの、彼女の日記や人々の思い出話のなかに鮮烈な足跡を残している。前作ではそのよさがわからなかったキンケイドだが、本書では優しい人柄がにじみ出ていて好感度アップ。 -
シリーズ1作目を読んだときはなんだか印象が薄かったんだけれど、この2作目はなんだかすごくおもしろく感じた。主人公の警視があまり前に出てこない感じが、今やなんだか新鮮で。警視の隣人である被害者、容疑者やそのまわりの人々のことが、その人々の視線で丁寧に書かれてて、だんだんいろいろなことが明らかになっていく。警視が大活躍するというわけでもなく、地味なんだけど、穏やかさがここちいいというか。そうはいっても、警視の過去や、同僚でシングルマザーのジェマの状況なども少しずつ書かれていて、シリーズもののおもしろさもちゃんとあって。すごく好きなシリーズになりそう。