仮面山荘殺人事件 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061859661

感想・レビュー・書評

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  • 面白かったです。
    驚きのラストが待っていますので、お楽しみに。
    全てを読み終えたあとで、改めてタイトルの意味を考えてしまいました。

  • ミステリー小説初心者として、初めて読んだ作品。
    読み始めた直後から、ストーリーの世界観に魅了されて、あっという間に読了。
    最期のどんでん返しも、見事の一言。
    この作品を機に、東野圭吾作品の収集を始めた。

  • どんでん返しのどんでん返しで予想外の結末に驚いた。そして今回も最後まで犯人に気づけなかった。犯人当ては苦手だ。どうやら私は探偵には向いていないらしい。でもそれなりに犯人を予想しながら楽しく読んだ。どの年代の人が読んでも楽しめる小説だと思う。

  • 東野圭吾さんのどんでん返しの見事さにはいつも感心させられます。どんでん返しが幾重にも設定されていて、途中で飽きさせない構成は、いつもながら見事です。

  • 東野圭吾さんの初期の作品で、やや強引さはあったが特に違和感なく入り込めた。

    別荘である山荘に強盗が入ってきて密室にするという設定は、臨場感もありワクワクしながら楽しめた。また、登場人物が多いのに、構成がしっかりしていてキャラクター設定が巧みなおかげで、とても分かりやすかった。

    主人公の樫間高之目線で物語が進む中、時々その心理描写に「あれ?」と気付かされたり、強盗がそれらしい装備が殆ど無くて仲間との連携弱すぎだったり、あげくお父さん湖に飛び込んじゃったり・・・
    読み手が推理しやすいのも参加型で楽しめる一因だと思った。

    トリックがメインの作品だが、難解ではないので推理小説初心者にもオススメ。
    面白くて一気読み出来るボリューム感もいい。

    初期の作品でこの完成度かぁ〜と、また新たな東野作品の一面がみえて嬉しかった。

  • 途中、犯人がこの人でなければいいなぁ、朋美さんの交通事故の真実も、こうでなければいいなぁ、と思ったことが的中し、予想通りの結末に。

    ただ、「仮面」の意味は最後までさすがに予測できませんでした。それが分かった今は、このトリックを確認するために、時間をおいてからもう一度この本を読んでみたいと思っています。

    どんなことがあっても時を戻すことはできない。様々な人が心に秘める「人を想う気持ち」が理性的ではない行動をもたらしてしまう悲しいお話でした。

  • 非常に面白かったです。
    クローズド・サークル系の作品を読んだのは、この作品が初めてで、新鮮な気持ちで読みました。最後のどんでん返しも爽快でしたし、登場人物の設定など、伏線回収も見事でした。ワクワクした気分で、一気に読みました。東野圭吾は天才だなと改めて感じた。

  • 東野圭吾さんは、本当読みやすいです。
    とくにこれは3時間ぐらいで読めちゃいます。

    よく出来ていて結末は悲しいものだけど
    結果的には殺意はあったものの殺してはいなかった。

    何度も来る警察に違和感があり、犯人の目星もついていたけど、犯人が堂々としている理由がよくわからなかったので、なるほどね…と納得しました。

    隙間時間にサラッと読めるオススメの本かな。

  • 東野圭吾の叙述ミステリ。

    半分くらい読んだところで、

    「なんで仮面山荘殺人事件てタイトルなんだろう?」

    と思ったのですが、

    経験的に、そういう時は、

    「タイトルが最大の伏線」ということが多い。

    今回もそうでした。

    物理トリックは割と分かりやすいというか、

    理解しやすくて、現実でもありそうだな…と思いましたが、

    舞台設定が特殊過ぎた。

    特にジンの振る舞いはやっぱ不自然。







    -----------ここからネタバレ--------------












    それでも最後は、かなり驚かされました。

    全体が芝居だった…というのは、

    「仮面」という言葉から連想されるし、

    ジンの態度の不自然さからも何となく感じますが、

    下条玲子の解決→からの、伸彦の告白→からの、

    高之の回想、というどんでん返しの繰り返しは爽快でした。

    これが全て筋書き通りに演じられたと思うと少し冷めますが、

    フィクションのエンタメとしては、

    とても良くできていたと思います。

    朋美や雪絵の心情も実に自然に感じました。

    それにしても、初期の東野圭吾はいつもそうだけど、

    「〜ですわ」が気になるな…

    高之のモノローグが少しアンフェアに感じるところもありましたが、

    よく読むと、注意深く曖昧に書かれています。

    全体に、やや不自然さというか、

    いかにも作られた感はあるものの、

    それを上回る面白さだったと思います。

  • こんなトリック気づくわけないアンフェア過ぎるw

    クローズドサークル×強盗パニックという舞台でしたが
    犯人追及→犯人自殺→犯人復活→主人公が真犯人という叙述トリック→全部お芝居
    というどんでんどんでんどんでん返しでした。
    すごくおもしろかったです。

著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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