もしも ぼくにおにいちゃんがいたら (講談社の幼児えほん)

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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061938205

感想・レビュー・書評

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  • もしもぼくにおにいちゃんがいたら…誰もが理想とする完璧なおにいちゃん像がこの絵本には描かれている。

    「ぼく」が想像する「おにいちゃん」は、寂しい留守番のときも弟の面倒をちゃんとみて一緒に遊んでくれるし、野球を教えてくれるし、嫌いなニンジンはお母さんが見ていないすきにこっそり食べてくれるし、怖い夢を見た夜は一緒の布団で寝てくれるし…できないことなんてないんじゃないかと思うくらい完璧で、とても頼りになる「おにいちゃん」である。
    最後のオチがまた良い。「ぼく」はお父さんとお母さんに「おにいちゃんがほしい」と頼むのだが、実はもうすぐ「ぼく」自身がその「おにいちゃん」にならなければならないのだ。「ぼく」は果たして理想のおにいちゃんになれるのだろうか。たぶん、完璧とまではいかないものの、きっと優しいおにいちゃんになってくれるだろうと思う。

    もうすぐ「おにいちゃん」になる子には心構えとして、すでに「おにいちゃん」である子(大人も含める)には初心を思い出すために、「おにいちゃん」がいない子には想像力を育むために読んで欲しい絵本。

  • もしも、ぼくにおにいちゃんがいたら・・・

    とっても素敵な理想のお兄ちゃんが登場する本です。
    野球の素振りも教えてくれるし、苦手な人参も食べてくれるし、怖い夜も一緒に寝てもらえる・・・そんな完璧お兄ちゃん。

    そこでお兄ちゃんが欲しい!ってお母さんに頼んでみたら、意外な答えが返ってきました。
    「もうすぐ おまえが おにいちゃんになるんだよ」
    !?

    理想のお兄ちゃん像はあるけど、いざ自分がお兄ちゃんになると、どうでしょう?
    この絵本を読みながら、実際に理想をあげてみたら面白いかもしれません。
    「ぼく おにいちゃんか・・」と照れくさそうに笑う表情をみると、このぼくは、きっといいお兄ちゃんになってくれそうです。

  • もしも頼もしいおにいちゃんがいたら...もしもって考えるのは楽しいですね。
    最後の落ちが可愛いです。

  • うちのはひとりっこ。
    たぶん兄弟という概念がわかっていないので、ぴんとこない様子。
    大人が読むと子どもの気持ちが素直に描かれているように思えた。

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著者プロフィール

岡山県出身。作家。コピーライター。絵本の作品に『さきちゃんのくつ』「ぷっぷるのえほん」シリーズ(以上、フレーベル館)、『ぼくとソラ』(鈴木出版)、『ピッピのかくれんぼ』(PHP研究所)、幼年童話に『ふたつのゆびきりげんまん』(小峰書店)、『ぼくが見たお父さんのはじめてのなみだ』(佼成出版社)など。

「2021年 『ハナペタン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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