豊臣秀吉(8) (山岡荘八歴史文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 127
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061950221

作品紹介・あらすじ

日本を制した関白太政大臣豊臣秀吉の目は大陸に向かった。だが二度にわたる朝鮮出兵は大誤算、自らも病いにたおれた。幼い秀頼の行末、武将たちの不和、運命の急激な下り坂に焦りもがきながら太閤は、62歳の生涯を閉じた。

感想・レビュー・書評

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  • 醍醐の花見は、亡くなるその年のことだったんか。
    国宝五重の塔の前の枝垂桜は、在っただろうか。

  • 信長を読んでからの秀吉だったので、同じ出来事が秀吉目線で書かれていて、面白かったです。
    知恵の限りを尽くし、百姓から天下を動かす人物にまでなった秀吉の生涯が、テンポよく、読みやすく描かれています。ただ、どんどん出世していく秀吉の生き方はある種の爽快さはあるものの、晩年は朝鮮出兵にお家騒動にと読んでいて苦しくなる生き方であり、性格的なところで好き嫌いのわかれる武将だなと改めて思いました。
    「人たらし」と呼ばれるほど、人心掌握術に長けていた秀吉は、かなり周りの人物に救われています。その周りの人物たちも活き活きと描かれています。山崎の戦いの後、明智光秀が秀吉を陰で支えるようになったという描き方が面白かったです。謎の多い明智光秀を独自の視点で描いています。(真実かどうかは別として)
    8巻ありますが、長いということはなかったです。信長のような艶っぽさはなかったですが、秀吉の生涯がよくわかる物語でした。

  • 2016/8/16

  • 全巻読了。秀吉の晩年に対して割と好意的に描かれていると感じた。登場する近所の史跡にいろいろ行ってみたい。

  • 全8巻を読破。
    大日坊が出てきたあたりから、天下を治めるものの資質を問うような記述が増えてしまい、説教くさくなるのは残念。

    8巻についての感想だが、秀吉が淀・秀頼のことを冷静に観察しているところや、醍醐の花見を葬式に見立てているところなどは、面白い解釈だと思う。また、ただの狒々爺ではなく、「天下」を忘れずにいるように描いているところも、秀吉像として納得しやすい。

    山岡荘八の著作は、「織田信長」「豊臣秀吉」と読んでおり、次は「徳川家康」が順当なのだが、全26巻かぁ。覚悟が必要な巻数だな。

  • 秀吉は好きな武将だっただけに、
    最後は見るに堪えない。
    後から語るから言えることだが、やりようがあったろうに。
    さすがの山岡荘八でも秀吉の最後は美しくなかった。

  • 吉川英治が新書太閤記の執筆時に、秀吉の晩年の所業が気に入らないからと描かなかった部分である。信長の掲げた革命は、秀吉に受け継がれるわけでもなく、権力争いに変わってしまった。

  • 【32/150】驕る平家は久しからず とはよくいったもので、秀吉もその範疇から飛び出すことは出来なかったのだな。というか、人はそこそこ歳とってきたら判断力が鈍るということで、私らも例外ではない。やっぱ人生50年じゃね。

  • 夢の亦夢。

  • 秀吉の最後は見るに堪えんな

  • 87年 初版本

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著者プロフィール

明治四十年(1907年)新潟県に生まれる。十四歳で上京し、博文館印刷所に文選工として働く。長谷川伸に師事、山岡荘八の筆名を用いる。昭和二十五年(1950年)より、北海道新聞に『徳川家康』を連載開始。昭和二十八年(1953年)単行本の刊行が始まり、ベストセラーとなる、『徳川家康』により、第二回吉川英治文学賞を受賞。以後、歴史小説を中心に創作する。昭和五十三年(1978年)七十一歳で亡くなる。

「2023年 『水戸黄門 下巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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