魔術師 (江戸川乱歩推理文庫)

著者 :
制作 : 平井 隆太郎  中島 河太郎 
  • 講談社
3.63
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本棚登録 : 37
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061952102

感想・レビュー・書評

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  • 過去に読んだはずなのだけれどほぼ忘れていました。おかげでものすごーく楽しんで読めましたが。
    玉村家に届けられるカウントダウンのような不気味な予告状。警戒網を潜り抜け、いかなる手段を用いたものか、神出鬼没の犯人はまさに魔術師というほかありません。やがて起こる酸鼻を極めた殺人事件。それなのに、こともあろうに事件発生前に犯人に拉致されてしまった明智小五郎。と、幕開けからもうテンションが高すぎます。そのまま恐ろしい事件は次々起こるし、犯人に囚われた明智がどうなるかというのにも終始わくわくしっぱなし。一気読みです。
    殺人のガジェットもとても魅力的だなあ。いや、あんな目に遭いたくはありませんが(苦笑)。「魔術師」のあまりに根深い怨みと、常軌を逸した執念にも愕然とするばかりです。
    しかしそれにしても、これってあの人の初登場作品だったのか。あんな出会いだったとかも、全然記憶にありませんでした。そして作中でちらりと語られる「蜘蛛男」と「吸血鬼」もまったく記憶にないので、読みたい気持ちがひしひしと。

  • 明智…。けっこうおっさんだったんだね(ノд<。)゜。乱歩はすごく好きなんだけど『魔術師』はいろいろとマイナス部分が多くて面白く読めなかった。
    やっぱり探偵と恋愛を無理矢理付けました感があって口ぽかーんて感じだったかな。
    明智と恋愛をセットにするならそこ端折っちゃダメだろみたいな。しかも『吸血鬼』に続くのか…。

  • 2007/6/27購入

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著者プロフィール

1894(明治27)—1965(昭和40)。三重県名張町出身。本名は平井太郎。
大正から昭和にかけて活躍。主に推理小説を得意とし、日本の探偵小説界に多大な影響を与えた。
あの有名な怪人二十面相や明智小五郎も乱歩が生みだしたキャラクターである。
主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。

「2023年 『江戸川乱歩 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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