つるばら村のパン屋さん (わくわくライブラリー)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 881
感想 : 85
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  • Amazon.co.jp ・本 (120ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061956926

作品紹介・あらすじ

タンポポのはちみつ・ツルバラのジャム…。心にふんわりおいしいパンのファンタジー。小学中級から。

感想・レビュー・書評

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  • つるばら村は今は春です。野原に花が咲いて、雪解けの水が小川を流れています。
    くるみさんは、つるばら村で「三日月屋」という宅配のパン屋さんをやっています。でも最近はあまりお客さんも来てくれません。「パンの注文に来てくれないかな…」くるみさんのつぶやきは、春の風にのって山の方に運ばれます。

    その日の夜から、くるみさんの宅配パン屋さんには変わった注文が来るようになります。
    クマさんからの「タンポポのはちみつを入れたパンを焼いてください」、ホテルのお料理係のうさぎさんからの「三日月のパンを届けてください」、こびとさんたちからの「つるばらのジャムを入れたパンを焼きたいので台所を貸してください」
    くるみさんも、ネコのパーティに呼ばれたり、北風のお客さんに星を振らせてもらったり、新しいパンを作ることを楽しみにしています。

    ==
    つるばら村の季節の様子や、パンのにおい、くるみさんやお客さんの楽しい気持ちが感じられる優しいファンタジーです!

  • つるばら村のくるみさんがやっている宅配パン屋「三日月屋」
    そこに注文にやってくるお客さまは…。

    タンポポのはちみつで、パンを焼いてください。
    作るときは蓄音機でレコードをかけてね。というくまさん。

    三日月パンを注文したうさぎさんは、湖でとても素敵なものをお洗濯。

    ある日やってきたお客さんは、黒いトラネコちゃん。
    注文したのは、生地にかつおぶしをたっぷりまぜ、煮干しをのせたパン。
    このトラネコちゃんの名は「ニボシ」
    招き猫になる約束で、ちゃっかりくるみさんのおうちのネコになる。

    他にもたくさんのお客さまが来てくれるんだけど、
    それがみんな可愛くて、ほのぼのとします。
    そして三日月パンはもちろん、ツルバラの花で作ったジャムパンや、どんぐりのパン、
    それはそれは美味しそう♪

    すごく好きな世界でした。
    これは、シリーズで揃えたいです!

  •  ブクログのTL見て、昔読んだような気がしたのでこの歳になって再読。タイトルを見ただけで、花のはちみつとパンのいい匂いがふと蘇ってくる感覚になる。
     そして美味しそうなパンの数々!レコードを聞かせて作ったパン、どんぐりのパン、花のはちみつのパン……。昔はあまり気にせず、「へえー!」と思って読んでいたけど、普通に「美味しそう!!食べたい!!」と強烈に思うようになったのは、感性と味覚が豊かになったってことでいいですよね?(

  • >タンポポのはちみつ・ツルバラのジャム……。
    心にふんわりおいしいパンのファンタジー。

    長女が借りてきて大好きになったつるばら村シリーズ。
    まだ自分のお店はなく宅配のパン屋さんをしている、くるみさんが主人公です。
    くるみさんの登場している場面は何度か読みましたが、これが最初の巻になるんですね。
    動物だけでなく星を磨く北風の若者や妖精も登場。
    看板猫にぼしと出会ったエピソードも知ることができてよかったです。

  • 動物とお話できる店長さん。パンを焼く様子が目に浮かんでお腹がすいてきます。とっても美味しそうなパンがいっぱい!はちみつが入ったパン食べてみたいです。

  • つるばら村という題名に惹かれて借りてみました。なんて優しいお話しなの!って思った。ハラハラドキドキもないけど、次は、次は、もないけど、ゆっくり読み進めたい本。人間じゃないお客さんもパンを買いに来たりして、ひとつひとつのエピソードが楽しい本でした。なんとなく安房直子さんのお話を思い出させるようなそんなお話です。検索したらシリーズがたくさんあってびっくり。1冊づつ借りて読んでみたいです。

  • あー、可愛すぎて、童心に戻ってすごく素敵な読書タイムでした。
    挿絵も可愛くて、パンも美味しそう。
    シリーズものみたいなので、続きも読んでみようと思います。

  • こういう本に小さい時に読んでおきたかったなと思いました。人間のお客さんより動物や妖精がお客さんになっているところが可愛らしい。くるみも追い返さないし、ちゃんと依頼としてパンを作って渡している所が律儀だなって思いました。
    様々なパンが出てきましたが、最初のパンと三日月パンが凄く食べてみたくなりました。レコードを聴かせながらパンを作っていたので、なにか普段のパンと違う味がするのか…かなり気になります。

  • 小学生のころから大好きなお話です。図書館で見つけて、大学生になった今、読んでみましたが、変わらず素敵なお話でした。ありがとうございます

  • 「三日月屋」という名前のパン屋さんのお話。

    小学生が読むのにちょうど良さそうだと思っていたけど、低学年が一人で読むのにはまだ難しかったようで、一晩に一話ずつ読んで聞かせました。

    内容はかなり私の好みで、動物と会話をしたりファンタジーの世界。
    この本の後にも「つるばら村シリーズ」として続くようなので子供と読み進めたいです。

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著者プロフィール

岩手県生まれ。『おちばおちばとんでいけ』(国土社)で、ひろすけ童話賞受賞。おもな作品に、「つるばら村」シリーズ(全10巻)、『ゆうすげ村の小さな旅館』(東京書籍小3国語教科書にも掲載)、「魔女バジル」シリーズ(全5巻)、「おひさまや」シリーズ、『おいなり山のひみつ』『今日よりは 明日はきっと 良くなると 愛犬・太刀と暮らした16年』(以上、講談社)などがある。


「2023年 『ゆうすげ村の紙すき屋さん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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