桜の森の満開の下 (講談社文芸文庫)

  • 1474人登録
  • 3.73評価
    • (214)
    • (151)
    • (369)
    • (17)
    • (5)
  • 202レビュー
著者 : 坂口安吾
制作 : 川村 湊 
  • 講談社 (1989年4月3日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (454ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061960428

桜の森の満開の下 (講談社文芸文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 安吾は大好きな作家です。十年振りに読み返しましたが、やっぱり今読んでもいいなぁ。文体とか、ほんとに好みなんだなぁ。講談社のこの文庫に収録されているのは逸品揃いで、結局全て再読。『二流の人』エグいエピソードと間のいいカタカナ使いで安吾らしい戦国歴史絵巻。講談を聞いてるみたいで、するする読めて、ワクワクしちゃう。表題作と『夜長姫と耳男』は寓話的ゆえ、ついついこれらの物語が何を意味しているのか、などと分析してしまいそうになるけれど、それはつまらない。もう、そのまま、読むだけ。世界に浸るだけでいたい。

  • 坂口安吾が好きすぎて、冷静に判断できないのだけど
    この短編集はとにかくすべてが美しい。

    安吾らしい冷徹さと温かみの混在した、
    謎めいた、それでいてとことんリアルな世界観。
    表題作はとにかく一読の価値ありです。

  • 桜の花の満開はあまりに美しい。そして、あまりに美しいものには、不気味がある。ふとした瞬間に冷静では居られなくなりそうな何かが。

    「花の下は涯がないからだよ」

    何度も読み返す、大好きな作品。

  • 気持ち悪さと美しさが交錯していて更に不気味さを引き立たせている

  • 短編が何作か載っているけど、やっぱり書名にもなってる話が一番好き。桜の花の美しさと残酷さ、明暗の対比、頭の中に広がる色。日本人だから書けた、そんな気がします。暗黒日本昔話という感じ。

  • 要求をすることにより、自分の毎日(人生)を幸せに形作ってくれていた妻、しかし、徐々にその際限のない要求の繰り返される生活に退屈、そして嫌気を感じ始める自分。
    桜の幻影に惑わされ、男が見ていた夢なのか、はたまた誰かの夢なのか。
    虚空。
    ラストの余韻は最高である。

  • 毎年桜の時季になると、必ずこの本を開きます。

    昔はこの作品に恐怖や畏怖の念を強く感じていましたが、
    今は結末の印象によって寧ろ清々しく、
    浄化されてゆく感覚を抱いています。

    読後、夢幻能に似た神聖さを感じ、
    「嗚呼、序破急の次には○が訪れるのか。」
    なぞという思考が沸き起こりました。
     (○は敢えて申し上げませんが、
      結末付近で繰り返される単語のうちの一文字です)
    左様に考えると、この作品を能楽の演目にしたら
    中々趣があるのではないでしょうか。

    散りもせず、無くなりもせず、唯あるべき処に還ったとすれば。
    桜の満開のその後に、哀しみを覚える理はないと感じるのです。

  • 審美社から出ている福田庄助さんの絵本が珠玉!!

  • 芥川の「藪の中」みたいですな。

  • 坂口安吾の代表作。

    桜に対する価値観が変わるかもしれない。
    残酷で美しい御伽噺。

全202件中 1 - 10件を表示

坂口安吾の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
梶井 基次郎
ジョルジュ バタ...
遠藤 周作
三島 由紀夫
有効な右矢印 無効な右矢印

桜の森の満開の下 (講談社文芸文庫)を本棚に登録しているひと

桜の森の満開の下 (講談社文芸文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

桜の森の満開の下 (講談社文芸文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

桜の森の満開の下 (講談社文芸文庫)の作品紹介

なぜ、それが"物語・歴史"だったのだろうか-。おのれの胸にある磊塊を、全き孤独の奥底で果然と破砕し、みずからがみずから火をおこし、みずからの光を掲げる。人生的・文学的苦闘の中から、凛然として屹立する、"大いなる野性"坂口安吾の"物語・歴史小説世界"。

桜の森の満開の下 (講談社文芸文庫)のKindle版

ツイートする