桜の森の満開の下 (講談社文芸文庫)

著者 : 坂口安吾

• 講談社 (1989年4月3日発売)

感想・レビュー・書評

[あおいいぬさんの感想 · 2011年5月31日]

桜。孤独。そして虚空。

[花鳥風月さんの感想 · 2011年5月23日]

表題作の終盤の文章の美しさは素晴らしく、何度も何度も繰り返し読み返す。

[nirvaniraさんの感想 · 2011年5月7日]

これもギャグだ。妖しさや不気味さは中盤から吹っ飛ばされ、ヒロポン打ちのなんでもありテンポがにぎわう。しかし、エネルギーがあり、おもしろいのだ。もしプラトニックラブなら男女はこうして遊ぶがよい。

[saburinarisuさんの感想 · 2011年5月4日]

春になると読む。ラストシーンが冴え渡ってる

[slowharu5265さんの感想 · 2011年4月15日]

桜が今まさに満開なので読んでみました。
オチは、最初から分かってしまうくらいだけど、それでも切ない。
文章がきれいであぁ、太宰っぽいなと。（太宰治が好きなのです。）
お昼に桜の木のしたでお弁当食べたばっかだからこわかったぁ・・・
確かに桜ってきれい過ぎて独りで見てると淋しいというか怖くなりますよね。でも私は皆で見るより独りでのほうがすきなんだけども
また来年桜が満開になったころ読み返したい作品でした。

[sprewell8さんの感想 · 2011年4月14日]

文章は美しく流れるようですが、初っ端からオチが読めるようなストーリーでした。

[johnnywalkerさんの感想 · 2011年4月10日]

ラストシーンのはっとするような美しさにやられました。

[アーミーさんの感想 · 2011年4月5日]

坂口安吾の「物語・歴史小説世界」の短編集。中でも題名となっている「桜の森の満開の下」の短編は、今の時期に読むにはピッタリ。怪しいほどに美しい満開の桜…、美しいをとおりこし恐怖さえ覚える風景に盗賊と鬼の化身の美女を登場させ、不思議な世界を作り出しています。読書の後は、桜を見てはかない想いを感じるかもしれません。

[bksaikaさんの感想 · 2011年1月30日]

坂口安吾もはじめて読みました。何か、自分は桜が好きなようです。桜＝狂気？的なイメージかなぁ、と思いながら読みました。
桜の下を通るときには用心したいと思います。

[udagawamikiさんの感想 · 2011年1月24日]

宇宙みたいに真っ黒な夜をバックにした丘の上に、満開の桜が咲いていて静かに、音がしないんだけど風が吹いていて桜の花びらが静かに舞い散る映像が鮮明に頭に浮かびました。静かででも生命を感じる幻想的な描写の多い作品。内容はちょっと怖いけど切ないよ。

著者プロフィール

（さかぐち・あんご）1906～1955
新潟県生まれ。東洋大学印度倫理学科卒。1931年、同人誌「言葉」に発表した「風博士」が牧野信一に絶賛され注目を集める。太平洋戦争中は執筆量が減るが、1946年に戦後の世相をシニカルに分析した評論「堕落論」と創作「白痴」を発表、“無頼派作家”として一躍時代の寵児となる。純文学だけでなく『不連続殺人事件』や『明治開化安吾捕物帖』などのミステリーも執筆。信長を近代合理主義者とする嚆矢となった『信長』、伝奇小説としても秀逸な「桜の森の満開の下」、「夜長姫と耳男」など時代・歴史小説の名作も少なくない。

「2022年 『小説集　徳川家康』 で使われていた紹介文から引用しています。」