三文紳士 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)

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著者 : 吉田健一
  • 講談社 (1991年11月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061961524

三文紳士 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)の感想・レビュー・書評

  • 横光利一や大岡昇平などの評伝。銀座の「はせ川」で飲んだ話が多い。

    戦後の窮乏時代の話はヤミ米の担ぎ屋で捕まった話。シケモク拾い。「煙草をとられるのをいやさに横町に逃げ込むようになったのもいたが、…」。

    終いには乞食。文芸春秋社のあったビルの前に空き缶を置く。池島信平氏と石川達三氏から恵んでもらったとのこと。偉大な宰相の息子が何をしているんだろう。本気じゃないよね。
    海外暮らしのせいか、文体に独特のリズムがある。苦しい生活の話でも、下卑にならない。精神の貴族性というべきもの。

  • エッセイ集。「蓬莱山荘」「晩年の牧野伸顕」の二つが祖父・牧野についての話。
    内大臣辞任後を知るのにうってつけかも。ただし牧野がひたすら弱っていき、最終的に亡くなるところまで付き合わざるを得ないので少々しょんぼりします。
    他にも素敵なエピソードが沢山。

  • 吉田健一は、くせになる。
    日本酒が飲めないけれど、
    おいしそうで飲みたくなる。
    旅に出たくなる。

    周辺の作家や文学関係者がよく出てくるのも楽しい。

    中原中也がビール瓶で中村光夫を殴った事件を
    聞いた後で、小料理屋で中原中也と初めて会い、
    差し向かいで飲んだものの、
    まわりにビール瓶がごろごろしていることばかり
    気になってしまったとか。

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