贅沢貧乏 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061961845

感想・レビュー・書評

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  • 凄い生活ですね

  • 森茉莉さんにお会いしてみたかった。私もこんなおばあちゃんになりたいような、そうでもないような。堂々と贅沢貧乏と言えるあなたは素敵だ。

  • 日々の生活に埋もれている美しいことの数々に驚かされます。
    独自の美意識、プライドの高さと謙虚さの絶妙なバランスに惹きこまれました。

  • いまでもやや思っていますが、森茉莉のように生きたい、と高校生のときに本気で思っていました。文豪森鴎外の娘として育ち、早くに夫に先立たれた森茉莉は、残り人生を貧しくても自分の美学に屈しない生き方でのらりくらりと生き抜けた。黒い愛猫、美しいものが散りばめられた狭いアパートぐらしでも、己を満足させられることが一番で、60歳で経堂のアパートで亡くなった。美しいもの、愛すべきものを妥協しない生き方が本当に理想です。「贅沢貧乏」をながめすがめつ人生を夢想した少女時代の私の大切な本です。

  • ありきたりの言葉で表現すれば,貧乏だけど心は錦,お金は無くても大好きなものに囲まれてする生活の「贅沢」さ。イングランド製チョコレエトを一粒囓り,フィリップ・モオリスとヴェルモットを少しだけ気分で嗜む,それが幸せ。

  • 使う単語の美しさが秀逸

  • 森茉里のイメージってこの本に尽きる。小説もちゃんと読んでみるべきかな。なんというか。この本に対する感想とかは無いんですが、この文体に触れてる時間が好き「そうして小声で、モツァルトのオペラの一節を、歌うのである」

  • ほんとはフェリシモからハードカバー復刻版がでてます。

  • 幼い頃から美しいものをあてがわれて蝶よ花よと育てられ絶対的な自信と美意識が誕生しました。妥協なんてしません。お友達になれるかどうかは別にしてちょっと憧れてしまいます。

  • 森茉莉の視神経には驚かされる。色彩感覚とその情報量!「豊かさ」の境地を知る人です。シーツを絞る姿を見たかった!

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著者プロフィール

1903~87年、東京生まれ。森鴎外の長女。1957年、父への憧憬を繊細な文体で描いた『父の帽子』で日本エッセイストクラブ賞受賞。著書に『恋人たちの森』(田村俊子賞)、『甘い蜜の部屋』(泉鏡花賞)等。

「2018年 『ほろ酔い天国 ごきげん文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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