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放浪時代・アパアトの女たちと僕と についての感想・レビュー・書評


放浪時代・アパアトの女たちと僕と (講談社文芸文庫)
24人が登録 ★3.31

著者: 竜胆寺雄 
本 / 講談社 / 324ページ / 1996年12月発売
ISBN/EAN: 9784061963993
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評価平均: 3.31
登録数: 24
レビュー数: 2
価格: ¥ 999

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みんなの感想・レビュー・書評

sachipachiさんのレビュー 読み終わった

昭和モダニズムの申し子として一世を風靡しながら、文壇では異端児とみなされ居場所をなくしていった竜胆寺雄の作品。伝統と血縁の古いしがらみから逃れ、都会の享楽的な浮草暮らしに紛れこんでみてもどこか虚無的な主人公たち。どこにいても自分自身をアウトサイダーだと感じる心象が、作品のなかからも滲み出ていて、渇いた中に透明な切なさがある。「風の歌を聴け」の頃の村上春樹に、昭和初期的日本をまぶしたみたいな、そんな気もした。
最後の「M子への遺言」は、ちょっと異質。辟易するけど、これを読むと作家自身のことがよくわかる。

モヨコさんのレビュー 読み終わった

気儘な都市生活を送るとみせて、実は内に虚無を秘めた僕と同居生活を送る曽我とその妹の魔子を描いた『放浪時代』、婚外子で家になじめない僕のオアシスとなっているアパアトに住む女達との交友録『アパアトの女たちと僕と』、川端康成や菊池寛を攻撃し、所謂文壇から追われるきっかけとなってしまった『M・子への遺言』の3篇を収録。この作者は一番始めに『魔子』を読んで気になっていたが、「魔子」ものシリーズがもっとあるらしいのでそれらも読みたい。昭和初期のモダーンな都市風景、登場する女性は皆断髪、煌めくネオン、カフェ、文章の漢字熟語に振られた英語のルビの多彩さ、これぞ昭和モダン。

全2レビュー中 1 - 2件を表示
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