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この作品からのみんなの引用
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戦いが仕事のように。戦いが生活のように。戦いが楽しみのように。意味なく、大義なく、涙なく、彼らは戦っていた。双方の死骸は、街路に横たわり、溝をのぞけば溝も腐臭。木陰にはいれば木陰にも腐臭。――そこに淋しき草の花は咲き、虻がうなり、馬蠅が飛んでいた。馬蠅の世界も、彼らの世界も、なんの変りもなかった。――むしろ馬蠅の世界には、緑陰の涼風があり、豆の花が咲いていた。「死にたい。しかし死ねない。なぜ、朕は天子に生まれたろうか」帝は、日夜、御涙(おんなみだ)の乾く時もなく沈んでおられた。
― 242ページ -
まだ麦は熟さず、運輸には道が遠い。自民の蓄えを奪いあげて、兵糧にあててもたちまち尽きるであろうし、第一われらの大義が立たなくなる。―如何いたしたものだろう
― 404ページ -
「これへお召しなさい」曹昴は、鞍をおりて、自分の馬を父へすすめた。「いい所で会った」曹操はうれしさにすぐ跳び乗って馳けだしたが、百歩とも駈けないうちに、曹昴は、敵の乱箭(らんせん)にあたって、戦死してしまった。曹昴は、斃(たお)れながら、「わたくしに構わないでお落ち下さい。父上っ。あなたのお命さえあれば、いつだって、味方の雪辱はできるんですから、私などに目をくれずに逃げのびて下さい」と、叫んだ。
― 470ページ
みんなの感想・レビュー・書評
吉川三国志の第2巻。
貂蝉による美女連環の計から宛城の戦いでの典韋の最後あたりまで。
私は呂布という人物が大好きだ。武人としてはもとより人間としても大変魅力を感じている。一般的には2度の義父殺しをはじめとする裏切り行為から「悪人」としてのイメージが先行する男だが、董卓のように残虐でも、曹操のように冷酷でも、張飛のように粗暴すぎもしない。彼は誰よりも純粋すぎただけだ。その証拠に彼は人の言をよく聞く。そして、乗せられ騙され利用され続けた。特に愛した女性貂蝉に弄ばれるくだりは悲壮過ぎて同情の気持ちすら覚える。
三国志中、最も強く、最も人間的な切なさを感じさせる武将呂布。そんな彼が中心に描かれる第2巻はとても面白い。
作中、曹操、孫策に比べ、劉備がなぜ高く評価されるのかがわからない。
中国人と日本人の価値観の違いか?
■書名 書名:三国志 (2) (吉川英治歴史時代文庫 34) 著者:吉川 英治 ■概要 黄匪の乱は鎮圧されても、腐敗した土壌には徒花しか咲かない。政 権は西涼の董卓が握ったが、乱世は一朝にして改まるものではなか った。曹操が起つ、袁紹が起つ。天下はいよいよ騒然、群雄は野望 をむき出しに権力の座をうかがう。――治乱興亡の雄大な物語は、 哀婉の調べを添えて華麗に展開する。〈... 続きを読む »
私が三国志のなかで大好きなエピソードの一つが、貂蟬を巡る呂布と董卓の確執である。当ブログの書評で何度も述べている通り、私は歴史小説が好きな割には軍事マニアではなく、人間の微妙な機微を見るのが大好きなのだ。嫉妬というものはその代表例だろう。美しい女性を巡って大の大人が嫉妬し合い前後不覚となるなど、洋の東西を問わず、どの時代でも不変の性質なのだ。 また、本作品を読んでいて楽しいのは、所々に楚漢... 続きを読む »
三国志読みはじめてから明らかに落ちた読書のペース。面白い、面白いのだけど、人名が覚えきれない(笑)!!
権力が董卓から曹操、袁紹へ。呂布、劉備。孫策の台頭。主要登場人物以外は頭の中で整理しきれてないですが、まずは3巻へ進みます。
なぜだか李儒とか陳宮が好きすぎる。立ち位置なんだろうが、それが悪の参謀なのか、主人との一対一感の強さなのかは知れず。後、陳父子うぜえ。
12月頭から読み始めて、結局2ヶ月弱読み終わるのに時間がかかってしまった。でも①を読み終わったとき、②を読みたいって思えなかったけど、③を読みたいと思えている。だんだん話が面白くなってきた。登場人物も多く、しばらく呼んでいないと、?が出てしまうこともあるが・・・
2011/01/21読了
2巻の適当なあらすじ① 董卓の治世に嫌気がさした朝廷の政治家王允は、養女で傾国の美女、貂蝉を使って董卓暗殺を企てる。 貂蝉の美貌に董卓も呂布もメロメロ。 2人で貂蝉をめぐって火花を散らす。 そしてある日、ついに董卓暗殺に成功。 任務を全うした貂蝉は自殺。 これで朝廷は安泰か?と思いきや、董卓の家臣、李傕&郭汜に攻められ、王允は処刑される。 その後、李傕&郭汜でやりたい放題... 続きを読む »
曹操ってむちゃくちゃ強いイメージあったけど、結構負けてるんだな…。
それでも良い武将が集まってるんだから、人望もあったんだ。
…と、ちょっと自分の中で曹操のイメージがよくなった。
劉備の器の大きさは半端じゃない。
曹操ってむちゃくちゃ強いイメージあったけど、結構負けてるんだな…。
それでも良い武将が集まってるんだから、人望もあったんだ。
…と、ちょっと自分の中で曹操のイメージがよくなった。
劉備の器の大きさは半端じゃない。
この巻は、漢室を取り巻く政権が転々として目まぐるしく色んな話が展開します。
孫策の豪快で高潔なキャラクターが好きです。
周瑜も登場しました。
曹操は女を愛するよりも有能な士を愛する人で、傅く人材の豊富さがとにかくすごいです。

この巻にて挫折。






