三国志(6)(吉川英治歴史時代文庫 38)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (491ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061965386

作品紹介・あらすじ

赤壁の大敗で、曹操は没落。かわって玄徳は蜀を得て、魏・呉・蜀三国の争覇はますます熾烈に――。呉の周瑜、蜀の孔明、両智将の間には激しい謀略の闘いが演じられていた。孫権の妹弓腰姫(きゅうようき)と玄徳との政略結婚をめぐる両者両様の思惑。最後に笑う者は、孫権か、玄徳か?周瑜か、孔明か?一方、失意の曹操も、頭角を現わし始めた司馬仲達の進言のもとに、失地の回復を窺う。

感想・レビュー・書評

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  • 黄忠たちにコテンパンにやられる張郃の心の揺れが不憫で仕方がない。ようやく司馬懿が出てきて7巻への期待が膨らむ。

  • 劉備率いる蜀の陣容は、関羽、張飛、趙雲に加え馬超、魏延、黄忠、馬良など、いよいよ役者揃いの模様。
    こうした武将たちが魏、呉を相手に立ち向かうシーンは読んでてわくわくした。そしてこの役者たちを最大に活かすのが、軍師諸葛孔明。最高の作戦は勝利に欠かせない。相手の戦力分析もまことに鋭く、的を射ている。
    この時が最も蜀に勢いがあって、非常に面白い。
    孔明に並ぶ参謀である龐統が若くして死んでしまうのは誠に悲しいが、これも過去世の宿業所以なのか。因果の法理の厳しさを痛感。

    曹操、劉備も歳を重ね、考え方も固まり、保守的になりなんとなく老いてきているのが伺える。この2人がそれぞれ一国を築けたのも、周りの人物の存在が大きい。
    人は誰しも完璧ではない。人材の城がなければ、国が栄えるのは難しいであろう。

  • 自分はどの武将に憧れるか。それは何故か。そんな風に掘り下げて自分を見つめ直しながら読むのも一興。但し、誰しも諸葛孔明に憧れるのではないだろうか。少なくとも自分はそうで、それはやはり、描かれ方が圧倒的であるという事も大きい。趙雲や張飛、関羽、黄忠。味のある登場人物が多い。読めば読むほど、のめり込む事請け合い。

  • 読んでから時間が経ってしまって細かいことは忘れてしまった、、。
    劉備玄徳のもとに逸材たちが集まり、強固な地盤をもつ一国となった。人材が集まるだけでなく、玄徳の元にいる武将はゆっくりと成長もしている。
    張飛は武将として玄徳が驚くほどの活躍をみせる。人が時間をかけて、自分の弱さを克服して強くなっていく姿に勇気をもらった。

  • ようやく劉備が蜀を治め、一国の王となる。馬超もついに帷幕に入り、重厚な陣容となってきた。黄忠と厳顔のお年寄りコンビの活躍は一読の価値あり。龐統の死は残念。

  • 魏の曹操、赤壁の痛手より西涼州の馬騰をもって蜀にあたろうとするも、途中馬騰は曹操に首を切られる。
    孔明の活躍で蜀が盛り返し、魏・呉・蜀、ますます三国の力強大となる。

  • ■孔明と双璧をなしていた軍師ホウ統討死。場所は皮肉にも「落鳳破」(ホウ統の道号は鳳雛)だった。
    ■曹操軍に敗れた馬超が再起、張魯を主とする漢中に身を寄せ、劉備軍(張飛)と戦う。決着がつかないと見るや、孔明の根回しによって、馬超が蜀軍に仲間入り。蜀平定に貢献する。
    ■曹操、漢中を制圧。馬超の部下であったが、漢中に残っていたホウ徳をget。曹操「魏王」と名乗る。
    ■魏vs呉
    決着つかず、和平協定。とはいっても呉は毎年都に贈物をしなければならない。
    ■蜀vs魏
    魏は張コウ、夏候淵等で蜀に攻めいるものの、蜀の張飛、黄忠・厳顔の老将コンビ等に大敗。夏候淵討死。蜀が漢中を取り返す。劉備「漢中王」に。

  • やっぱり趙雲が推し。

  • 既に話の行く末を知っている前提で読み返すと、玄徳を中国の人も好きなんだろうと推察す。
    そして日本の人間もおそらく一番好意を寄せる為政者かと。アジアを感じまする。

  • 感想は第八巻。

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著者プロフィール

1892年、神奈川県生まれ。1921年、東京毎夕新聞に入社。その後、関東大震災を機に本格的な作家活動に入る。1960年、文化勲章受章。62年、永逝。著書に『宮本武蔵』『新書太閤記』『三国志』など多数。

「2017年 『江戸城心中 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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