三国志(7)(吉川英治歴史時代文庫 39)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1979
感想 : 73
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  • Amazon.co.jp ・本 (470ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061965393

作品紹介・あらすじ

「三国志」をいろどる群雄への挽歌が流れる。武人の権化ともいうべき関羽は孤立無援の麦城に、悲痛な声を残して鬼籍に入る。また、天馬空をゆくが如き往年の白面郎曹操も。静かな落日を迎える。同じ運命は玄徳の上にも。――三国の均衡はにわかに破れた。このとき蜀は南蛮王孟獲に辺境を侵され、孔明は50万の大軍を南下させた。いわゆる七擒七放の故事はこの遠征に由来する。

感想・レビュー・書評

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  • 劉備、曹操、関羽、張飛と巨星が一気に堕ち新時代に突入。孟獲にものすごく人間らしさを見た。

  • 英雄が失われ、世代が交代していく中で情熱や信念を後に引き継いでいく難しさ。最終巻に向けて、大きな変化があった7巻。

  • 桃園の義も今は昔。関羽、張飛、劉備、また曹操も。およそ主要な人物は没してしまって一抹の寂しさを憶える。孔明の南蛮遠征も何故か虚しく感じる。この寂寥感も三国志の味わいのひとつなのだろうか。

  • 関羽が討たれ、張飛も没す。
    曹操も死、世代交代が進む。
    劉備が倒れ、孔明に引き継がれ、主役はその孔明に移る。
    そして、南蛮遠征へ。

  • ホントは去年の課題図書だったけど、やっと7巻。関羽が散り、張飛と劉備も後を追い、更には曹操も退場と主役が一気にいなくなったので、途中、ちょっと読むのがストップしてしまったのも正直なところ。
    三国鼎立でそんなに安定も続かないよね。
    ここから最後への主役は丞相孔明か。
    荊州を守っていた関羽の首塚が洛陽郊外にあった理由が分かった。去年お参りしたけれど。
    さて、続きはいよいよ第8巻。次は成都近辺にも聖地巡礼に行こうと思っているので、さっさと読み終えるようにします。

  • 物語として考えた時、曹操というキャラが本作の本当の主人公という気がする。
    曹操亡き後、もぬけの殻ではないけれども、若干あっさりした感じでストーリーが進んでいる。

  • 感想は第八巻。

  • いよいよ、世代交代の波が訪れる巻だった。
    ここまで読んできて長く連れ添ったような気持ちになっていて、切なくてなかなかページを進められなかった。
    中でも関羽の死は無念だった。張飛も失い、残された玄徳の苦しみはどれほどだっただろう。それがあの敗戦へと繋がったのだろうから悲しさも一層増す。
    どんな者にも平等に、死によって分かたれる時が来て、そうして時代は移り変わっていくのだと思いながらも、そう簡単には気持ちが切り替えられなかった。
    南洋諸国での孔明の手腕は流石としか言いようがなく、面白く読んだのだが、夥しい死者を前にどう折り合いをつければいいのかまだはっきりとした答えは見出せていない。

  • 蔵書整理で手放すので、再び出会い読む日もあるか

  • 関羽死す。張飛死す。曹操死す。劉備死す。孔明立つ。南蛮制圧。出師の表。

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著者プロフィール

1892年、神奈川県生まれ。1921年、東京毎夕新聞に入社。その後、関東大震災を機に本格的な作家活動に入る。1960年、文化勲章受章。62年、永逝。著書に『宮本武蔵』『新書太閤記』『三国志』など多数。

「2017年 『江戸城心中 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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